01-20/APR/2026 #WhatsHappeningInMyanmar

2026年4月1日から4月20日の3週間にミャンマーで起きたことです。


●クーデター政権のトップ、ミンアウンフラインが「大統領」に選出され、軍や旧政権関係者で固めた新内閣を発足させた。クーデターから5年、民政を装うことで統治の永続化を図っている

●これに対し、中国や一部の隣国は祝意を示したものの、国連は依然としてアウンサンスーチー外相、ウィンミン大統領を正統な指導者と位置付けており、国際的な承認は限定的である。国内では、武装勢力の一部(UWSP、MNDAA、TNLA等)が停戦維持を優先し形式的な祝意を示した。しかし、市民社会や国民の反発は根強い。

●軍政は新年恩赦で4,000人超の釈放を発表し、ウィンミン氏を条件付きで解放したものの、実際に釈放した人数は1,700人弱にとどまり、アウンサンスーチー氏は拘束したままで政治犯の釈放は292人だけだった。人道状況は極めて深刻だ。軍は医療施設への空爆や村落の焼き討ち、民間人への拷問を組織的に繰り返し、市民の犠牲は増大し続けている。

●一方、NUGやKNU、チン州の各組織など抵抗勢力は、独自の行政・法制度を構築コートゥレイ憲章やチンランド評議会などし、統治能力の強化を図ってる。
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●詳しい日誌、出典は、下記をご覧ください。
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目   次

国内情勢

◆ミャンマー軍トップのミンアウンフラインは、「議会」で選出され第11代大統領に就任した。民選政府を覆したクーデターから5年を経て、自らの権力掌握を形式化した民政を装って統治を続けることになる。 中国は祝意を表し支援を約束した。一方で内戦は続いており、抵抗勢力は最近、軍に対抗するための新たな統一戦線を結成した。

◆3日、ワ州連合党(UWSP)中央委員会は、軍評議会トップのミンアウンフラインが大統領に就任したことに対し、祝辞を述べる声明を発表した。同党は最近、これとは別に、新しい軍総司令官であるイェウィンウー大将の就任を歓迎する声明も発表している。

◆民族民主同盟軍MNDAAの政治部門である平和連帯委員会(通称Mongla Group)は、ワ州連合軍とともに、ミンアウンフラインのミャンマー大統領選出を祝福した。両グループは、ミャンマー軍との停戦協定の下、シャン州の自治地域を支配している。

ミャンマー国際航空 (MAI)は、9日より国際空港から出発するすべての国内・国際便で、「軍からの脱走兵、警察からの脱走兵、戦場からの逃亡兵、脱獄囚」のいわゆる「4つの逃亡者(ピェー・レー・ピェー)」が含まれていないかを確認するため、身分証情報の照合を強化すると発表

◆10日のミンアウンフライン大統領就任式に国際機関20超を招待したが、出席回答は日本財団と日本ミャンマー協会のみ。54カ国を招待するも、中国、ロシア、カンボジア、ニカラグア、インド、ラオス、インドネシア、タイ、ベラルーシ、ベトナム、カザフスタンの低レベル代表のみ。

習主席特使として、全国政治協商会議の姜信治主席がミャンマー大統領の就任式に出席 。

◆10日、ミンアウンフラインが「選出された大統領」として宣誓就任した。新内閣のメンバー30名のうち、28名が現役または元将軍、USDPの議員、あるいは旧軍政のメンバーであり、「民政」の仮面を被った軍の権力維持である。

KNUは10日、革命期間中における「コートゥレイ・フェデラル・ユニット(カレン自治州)」構築に向けた重要文書「コートゥレイ憲章」を承認し、あわせて「コートゥレイ諮問会議」「コートゥレイ行政評議会」を正式に組織したと発表した。連邦ユニット構築への新たな一歩となる。

◆14日、チン州チンルン市でゾーウェイソーNUG保健・教育大臣が、チンランド評議会(Chinland Council)、チンランド政府、チンランド議会と会談し、今後の業務における相互連携について協議し、行政・立法・司法の運営状況、NUGの活動状況について、互いに報告と意見交換をした

◆ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャの難民らを乗せた船がインド洋のアンダマン海で転覆、子どもを含む約250人が行方不明

PSLF(パラウン州解放フロント)/TNLAが15日付で、ミンアウンフラインの大統領就任と新文民政府の樹立を歓迎・祝福するメッセージを送った。TNLAは、2025年10月28日に中国が仲介して国軍と結んだ双方向の停戦合意を維持する。

タアン市民団体ネットワーク(TCSN)は16日、PSLF/TNLA(パラウン州解放フロント/タアン民族解放軍)に対し、ミンアウンフラインへの祝辞や協力を直ちに停止し、失われた民衆の信頼を再構築するよう求める声明を発表した

◆新年(元旦)に合わせ、一部の受刑者に恩赦による減刑・釈放。 2026年のミャンマー新年を記念し、テロリストのミンアウンフラインは自らを「国家大統領」と称し、受刑者男女計4,335名に対する恩赦を17日に発表した。再度罪を犯した場合には、今回免除された刑期も合算して服役しなければならない。

◆2021年2月1日クーデターの早朝、国軍によって拘束されたウィンミン大統領がタングー刑務所から解放され、自宅へ無事帰宅した。作家のウ・ティンリンウー氏のFacebook投稿で明らかになった。アウンサンスーチー氏が自宅軟禁へと移送されるという一連の報道を受け、NLD中央執行委員数名がネピドーへ向かっているとの報道も流れたが、軍事政権はアウンサンスーチー国家顧問を依然拘禁している。

◆新年の「恩赦」発表に対して、AAPPが「今日の発表は平和と安定に役立たない」と声明を発表。

◆18日、「春の革命」の期間中に軍事政権によって拘束され、各地の刑務所から釈放された元政治犯たちが「春の政治犯協会(Spring Political Prisoners Association)」を結成。刑務所当局による政治犯への抑圧や拷問からの保護、所内での医療提供と生活環境の改善など、5つの方針を掲げている。

◆政治犯ネットワーク(PPNM)によると、軍事政権が実施した全国的な恩赦で、釈放された政治犯はわずか292名だった。軍事政権は4,335人の釈放を発表したが、実際に釈放されたのは全国42の刑務所で1,686人のみ。釈放者数は多い順にオボー刑務所323名、マグウェ刑務所181名、ダイ・ウー刑務所117名だった。

経済ビジネス

◆《NUG当局とマグウェ連邦ユニット暫定政府が第2回協議、ミャインおよびパウッ郡区の現況解決に向け合意 2026年4月3日》 双方が共同で「マグウェ連邦ユニット石油・石油製品監督委員会」を設立して、油田・石油事業に関する管理・運営事項の監督を行う。

◆6日、オーストラリアを拠点とする投資データプラットフォームMeykaは、ミンアウンフラインが大統領の座を奪取したことにより、新たな国際制裁が強化される可能性があるとして、投資家に準備を促す分析警告を発表。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆14日午後、カチン州パカン市で、軍事政権軍が市民4名を拷問の末に殺害し、その遺体を路上に遺棄した。軍はパカン市内で疑いをかけた人物を次々と拘束し、丘の上の部隊拠点に連行。激しい暴行と拷問を伴う尋問を繰り返し、死亡した者の遺体を投げ捨てている。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆4月2日、ミャンマー軍はザガイン地方域モンユワ郡区の病院を空爆した。当時、周辺で戦闘は起きておらず、民間人が利用する医療施設を意図的に狙ったものとみられる。建物や医療機器に甚大な被害が出たが、事前の指示で職員や患者らは防空壕へ避難していたため、死傷者はいない。

◆5日午後2時50分頃、メマンダレー地方域タウントー郡区パンパウン村に対し、テロリスト国軍のモーターパラグライダー部隊が2回爆撃、この攻撃により、妊婦1名を含む住民3名が死亡した。 翌6日、地上部隊が同村に侵入・制圧し、600戸以上の家屋を放火・破壊した。

◆5日からバゴー管区西部ナッタリン郡区に侵入したクーデター政権軍部隊200人以上が、砲撃と空爆で同地域の村々を攻撃。5日、カンタヤー村への砲撃で住民2人が死亡、2人が負傷。9日、チュンレイピン村とチャウンカンジー村へのモーターパラグライダー空爆で住民1人が死亡した。

◆12日、マグウェ地方域パコック郡区パン・タイン・チョン村落群のミャウッ・ルー・カン村が軍によって放火され、400軒以上の家屋が焼失した。

◆12日、マンダレー管区ミンジャン郡区北部のテインパン村、ユヮティッ村、ジーピンカン村、ヨントウスウェ村、セィッコン村をクーデター政権軍部隊が襲撃し家々に放火テインパン村で500軒以上の民家のうち2〜3軒を残し、ユヮティッ村で400軒のうち10軒を残し焼失

平和的抗議・CDM

◆チットミンヌウェジー氏(フリーランス・ジャーナリスト)が、すべての政治犯の解放を目的とした市民運動「ブルーシャツ・キャンペーン」に参加した。

◆「ブルー・シャツ・ムーブメントBlue Shirt Movementミャンマーの政治犯の解放を求める非暴力抗議行動)」における、すべての政治犯解放に向けた活動。
Blue Shirt Movement Myanmar(BSMM)

Blue Shirt Campaign (=ミャンマーの政治犯の解放を求める非暴力抗議行動) に参加する。 「政治犯が一人でも収監されている限り、自分も(囚人服の色である)青いシャツを着続ける」と宣言したNLD創設者の1人Win Tin氏に敬意を示す。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆13日朝。カレン州パアン郡区メータワウ地区。クーデター政権軍のチェーパウンコン前哨基地をカレン民族解放軍(KNLA)と同盟組織連合部隊が攻撃し制圧。死傷者や鹵獲した武器など詳細は現時点で不明。

国際関係

◆3日、中国はミャンマーの大統領に選出されたミンアウンフライン軍事政権指導者に対し、祝意を表明した最初の国となった。北京で行われた定例記者会見で、外務省の毛寧報道官は両国を「伝統的に友好的な隣国」であり、「運命共同体」であると述べた。

◆6日、インドネシア市民団体がミャンマー新大統領をロヒンギャへの残虐行為で提訴

◆インド首相ら、軍政トップ大統領就任でミャンマーに祝意。

◆16日に国連の総会・会議管理局(DGACM)は、発表した最新の各国元首・外相名簿に、ミャンマーの大統領を2018年3月30日に就任したウィンミン氏、外相をアウンサンスーチー氏と明記

その他(解説など)

◆ミンコーナイン氏へのインタビュー:SCEFの結成は春の革命成功への決定打となる。

◆ミャンマーの重要鉱物が米中競争の鍵に──和平と経済発展を促す新たな外交手段 | Forbes JAPAN

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