04-10/Sept/2022 #WhatsHappeningInMyanmar

2022年9月4日から10日までの1週間にミャンマーで起きたことです。

▼NUGによる「自衛のための戦争」宣言から1周年の9月7日を迎え、NUG大統領代行は「ファシストテロリスト軍事評議会はもはや国の領土の半分も支配していない」」と演説。また、NUGとロヒンギャたちとの友好的な会談が2回行われました。
▼ミンアウンフラインは3回目のロシア訪問を行い、初めてプーチンと会談し、「あなたは世界中を安定させることができ、世界のリーダーです」と賛美し、「ミャンマーの情勢は安定化している」と発言しました。
▼9月に開催される国連総会において、引き続きNUGの現大使をミャンマーの国連大使として信任するよう求める “Accept NUG & Our Ambassador, Reject Dictator” が世界の諸都市で行われています。

目   次

国内情勢

◆3日夜、ヤンゴン市郊外ミンガラードン郡区ピーンマピン工場地帯にある「ミャンマーブルワリー」工場で爆弾が爆発。

◆国民統一政府 (NUG)、ヤンゴン市ユニバーシティ・アベニュー54番地所在のアウンサン・スーチー氏宅を国の文化遺産に指定。

◆国民統一政府が第66回閣僚会議を開催

国民統一政府が第66回閣僚会議を開催。「国民の抵抗戦争を宣言した 1 年間、政府は多くの成功と課題を経験してきた。明日 (9月7日)、国民防衛革命発表1周年記念の国会演説を行う」と発表 (National Unity Government of Myanmar, 2022年9月6日)

◆7日、NUG 大統領代行は、「自衛のための攻撃開始宣言から1年後、軍事評議会はもはや国の領土の半分も支配していない」と演説

7日、NUG のドゥワラシーラ大統領代行は、D-Day宣言1 周年を記念し、「自衛のための攻撃開始宣言から1年後、ファシストテロリスト軍事評議会はもはや国の領土の半分も支配していない」と演説 (National Unity Government of Myanmar, 2022年9月7日)

◆マグェー地域ティーリン郡内に、市民の安全を守ることを目的として4ヵ所に検問所を開設したと国民防衛隊(YDF-Htilin)が発表

経済ビジネス

◆物価の高騰が続く中、市民は助け合って暮らしている。 ヤンゴン市ティンガンジュン郡区のアラジン・ファッション・ショップでは、米2kg、鶏卵1ダースをそれぞれ100チャット(≒20〜30円)という破格の値段で販売。 「今後も集まった寄付で支援活動を続ける」と店の関係者。

◆NUG計画相は、2021年2月以来NY連銀に凍結されているミャンマーの外貨準備金10億ドルを使用するために米国の支援を求めた。 亡命政府はこの10億ドルで中央銀行を設立し、デジタル通貨を立ち上げる構想。

◆ミャンマー国内でモバイル決済サービスを行うWave Money が、店頭での送金、引き出し手続きの際に利用者に対し、国民登録証の提示や、住所や目的などの記入を求める方針を発表

人道問題

◆インドのミゾラム州ファルコン村にミャンマーから逃れた避難民に対し、村評議会が小売業の営業の禁止を命令。 村内の物価が不安定化していること及び麻薬の流通が増えていることが理由。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆ 4日午後 7 時に17 人のロヒンギャ (男性 12 人・女性 5 人 )がヤンゴンに旅行中、Gwa-Thandwe Road で逮捕された

◆エーヤーワディー地域ワーケーマ郡で8月26日に職を求めてヤカイン州からの移動中に拘束された子ども3人を含むロヒンギャ56人全員に対し郡裁判所は、国民登録法第6条第3項により禁錮2年を言い渡した。面会は許されていない。

◆軍評議会は、反テロ法の資金供与罪第50条(J)項という、禁錮10年、最長で終身刑を科せられる条項を適用して、確かな根拠もなく逮捕した人たちに法的措置を講じている

◆9日朝、軍事政権は、タニンダーリ地方域Myeikの刑務所から 30 人の政治犯を釈放した。しかし、32 人の政治的被拘禁者のうち 2 人は、武装勢力と関係があるとして有罪判決を受けて投獄されたままである。

◆軍が9日、軍用ヘリMi35でザガイン地域ウェッレッ郡とシュエボー郡の境に位置する3つの村を空中から30分間射撃。 これにより市民3人が負傷、家屋が損壊。住民約3,000人が避難。 戦闘は起こっていなかった。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆兵員100人の軍部隊が8月26日ザガイン地域ミンギン郡を侵攻。27日キンウー村のCDM教員宅を焼いた。その後拠点を構えたチョー村のピューソーティーの手引きで山中に入り、PDFの旧基地を焼き払った。次に山中で避難民の女性4人、子供1人を拘束後、コンモー村の僧院で避難民5人を拘束。まだ解放されていない。

◆ザガイン地域チュンフラ郡を軍が集中的に攻撃。1日から現在(4日)までに民家計173棟が消失。周辺の20村の住民が計約1万人が退避

◆3 日午後 6 時頃、イラワジ川を下る軍事政権の船を護衛する戦闘機が、 ザガイン地方域Katha郡区のイラワジ川岸近くにある農場地域の小屋に約 16 発の爆弾を投下し、破壊

◆4 日の夜、ザガイン地方域Myaung郡区に 9 つの村から 3,000 人以上の罪のない人々が軍事政権軍によって避難を余儀なくされたときのビデオ映像。

◆ザガイン地域イェーザジョー郡ティンデー村に軍の部隊が侵入。住民男性のチーミンナインさんを殺害し、村を焼き討ちした。

◆5日、ザガイン地域イェーザジョー郡イェーレーチュン地方の村を兵員100人程度の軍部隊が焼き討ち。オートバイや民家26棟が全焼した。

◆7日、カヤー州ディモーソー郡で市民が自主的に運営する学校の敷地内の学校教員と避難民生徒の住む家屋に軍により撃ち込まれた重火器の砲弾が着弾し爆発

◆シャン州南部(カヤー州境)モービェー市で8日から9日にかけて軍とカレンニー市民合同部隊との間で戦闘が起こり、軍が村を空爆。これにより7歳の子ども1人が死亡。子の父親を含む住民3人が負傷。また軍による砲撃で村内の家屋が損壊

平和的抗議・CDM

◆5日、ザガイン地方域Monywa郡区Letpadaungtaung地区の住民は、9 月 13 日の第 77 回国連総会での、NUG 政府と大使 U Kyaw Moe Tun の資格の正当性を求めてデモした。

◆軍による焼き討ちが続くザガイン地域インマービン郡及びサーリンジー郡内の村の住民数千人が、チョーモートゥン国連大使の続投やNUGの政府承認を求める合同デモを実行。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆Brother Defence Force (BDF ) は、自作の短距離ロケット ミサイルを開発し、マグウェイ地方域でミサイルのテストに成功したビデオを公開

国際関係

◆3日、ヤカイン州で軍がアラカン軍(AA)に対して空爆を行った際に軍のヘリがバングラデシュの領空に侵入。

◆4日、ミャンマー国軍総司令官、3度目のロシア訪問へ出発。ウラジオストクで5〜8日に開かれる「東方経済フォーラム」へ出席、11日帰国予定

◆5日、ヘイザー国連特使は「アウンサンスーチー氏との面談が認められないならミャンマー再訪はない」と述べた

◆SPECIAL ADVISORY COUNCIL FOR MYANMARは5日、「新しいミャンマーがすでに形成されつつあるという現実に、世界は目を覚ます必要がある。NUGは影の政府でも亡命政府でもない。
NUGは人民革命と軍事政権への抵抗の代表であり、その連合軍は領土の 52% を効果的に支配している」との提言を発表。

◆ロシアで開催中の「東方経済フォーラム」に参加するため訪露中の軍トップ及び軍に任命された科技電力エネ相は緬露協力のロードマップに署名。ロードマップには緬国内での小型原子炉建設等、原子力分野での二国間協力も含まれる。

◆7日軍トップは、ロシアで開かれた第7回東方経済フォーラムで、大国による小国に対する金融上のいじめに歯止めをかけ、小国の政治経済における競争力を高めるために、米ドルの代わりに露ルーブル、人民元、印ルピーを使おうと呼びかけた。

◆7日、ミンアウンフライン総司令官が「ミャンマーがロシア産石油製品の購入を開始し、ルーブルでの支払いを行う準備ができた」と発言

◆ミンアウンフラインがプーチン大統領に、あなたは「 世界のリーダーです。なぜなら、あなたは世界中の安定をコントロールし、組織化している」と述べたとの報道

◆ミンアウンフラインは、3回目の訪露でプーチンと初めて会談。ミャンマー国内の情勢は「安定化している」と発言

◆FATF (The Financial Action Task Force) がミャンマーを「行動要請対象の高リスク国・地域(ブラックリスト)」とすることを検討中。来月決定する見通し。国内市場を独占する少数企業のビジネスが麻薬、武器取引と関係しているとの疑い。

◆NUG 駐日代表らミャンマー人が 岸田首相 と林外相に宛てた、「クーデター を起こした国軍の統治承認につながる」ので安倍元首相の国葬に「軍政側を出席させないで」との要請書を外務省に提出。

◆カタール通信大手ウーレドゥー、ミャンマー携帯事業撤退へ

Follow me!

04-10/Sept/2022 #WhatsHappeningInMyanmar

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


トップへ戻る
Translate »
PAGE TOP