04-13/JUL/2024 #WhatsHappeningInMyanmar

2024年7月4日から7月13日までの10日間にミャンマーで起きたことです。

軍事政権は、CDM政府職員らを「ブラックリスト」から外すと発表した。また、中国の「農歴新年 (春節)」を「祝日」と定めた。

 【物価統制】 融資限度額を超えた疑いで銀行トップを長期間拘留したり、主要民間銀行責任者に罰金を科し、コメ販売価格違反容疑で日本人を起訴するなど統制を強化。また、銀行預金の引き出し額を制限する一方、1米ドル5,000チャットへ下落。

 【人道状況】 シャン州シャン州北部やマンダレー地方域で避難民が急増するが支援物資が届かず、ミャンマー軍の空爆や砲撃などで市民44人が死亡し57人が重軽傷。ラカイン州北部では、AAのドローン攻撃、砲撃でロヒンギャ住民が死傷。

 【1027作戦第2波】 マンダレーPDFはシャン州北部とマンダレー地方域で攻勢を強め、ミャンマー軍から多連装ロケットシステムを含む武器を奪った。北シャン州では、MNDAAがラシオへの圧力を強めているなか、SSPP/SSA、UWSAがそれぞれ紛争の拡大を防ぐ目的で兵士を移動。ラカイン州では、AAがさらに占領地域を拡大。カヤー州では、KNLAらは政権の反撃とドローン攻撃の増加によりロイコーの支配地域から撤退。
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 #WhatsHappeningInMyanmar
詳しい日誌、出典は、下記をご覧ください。  
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国内情勢

◆4日、ミンアウンフライン総司令官が、任期を終え、近く帰国予定の陳海(ちん・かい)駐ミャンマー中国大使と会談、選挙など協議 。

◆6日、軍事政権広報官は、ヤンゴンの6人がコレラ検査で陽性反応を示したと述べ、政権は同地域のレストランの一時閉鎖を命じたと付け加えた。

◆7日(日)は日本語能力試験(JLPT)の試験日。ミャンマー人は約8万4千人が応募。海外応募者のうち2割近くにあたります。 ヤンゴン大学では、試験開始後も会場の外で受験者の親族や友人が見守っていました。 日本行きを望むミャンマーの人々にとって、JLPTは今後の人生を左右するとも言える大事な試験です。

◆コレラ&下痢流行とか、銀行引き出し制限とか、色々あるけれど、ヤンゴンは地方に比べれば「安定」している。この前行ったマンダレー近く、パテインジーの友人は、いつでも逃げられるよう準備を始めたそうだ。停電もヤンゴンの比じゃなかったしな。

◆Viberグループを通じて省庁の秘密命令や指示が漏洩したため、内務大臣はViberを使ったすべてのメッセージの送受信を全面的に禁止する命令を出した。

◆ミャンマー政府、中国の「農歴新年 (春節)」を「祝日」と定めた

◆コメを規定の価格よりも高く販売したなどとして6月30日に拘束されたイオングループ現地法人の商品本部長・笠松洋さん (53歳)が、12日に裁判の見通し。有罪なら禁錮3年で収監の可能性も。

◆ミャンマー問題は、民族紛争や政治紛争を交渉で解決できるver.1.0から、国中で戦争が吹き荒れ、戦争を終わらせるすべがないver.4.0へと進化した。民主化のために死を恐れない国民がいるミャンマーでは、独裁者が力や偽の選挙に頼るだけですべての問題を葬り去ることはもはや不可能だ。

◆13日、軍事政権は、CDM政府職員らを「ブラックリスト」から外すと発表。ミャンマー国軍、不服従運動参加者の復職呼びかけ、深刻化する人員難。

経済ビジネス

◆2日、軍評議会は中央銀行の定める融資限度額を超えて住宅ローンの提供を行ったとして主要民間銀行であるヨーマ銀行、エーヤーワディ銀行、UAB銀行、ミャンマー国民銀行、ミャンマーメトロ銀行、中小企業開発銀行、建設住宅開発銀行の7行の責任者に対し法的措置を実施するとともに罰金に処する旨発表。

◆現地通貨チャットは実勢レートで弱含みが続き、先週末に1米ドル(約161円)=4,600チャット台まで下落。軍事政権は両替商などの取り締まりに躍起だが、統制が機能せず、燃油値上げ続く。

◆ミャンマーでの真珠養殖を通じTASAKIと同社への出資予定者が、ミャンマー軍政の国際犯罪に加担する恐れ。TASAKIは経済制裁対象であるミャンマー真珠公社との全取引を責任ある形で終わらせるべきだ。

◆経営するヨマ銀行が融資限度額を超えた疑いで、ミャンマーの大物実業家のひとりであるSerge Pun氏は1カ月以上ネピドーで拘留されている。

◆軍部はミャンマーのすべての民間銀行の最高経営幹部たちに5日、「諸問題」を議論するため軍事政権高官との「秘密」会議に首都のネピドーに来るように内密で通達を発行。しかし、 内密なのにその通達が、ネット上で拡散している状態。

◆10日のUSD為替レート: MMK 中央銀行基準 2100 チャット。「市場」MMKレート 8時28分、 USD Buy 4630, Sell 4730チャット。

◆10日、ロシアのエネルギー省が発表:ミャンマーのエネルギーインフラに、ロシア企業の参入を協議 。ロシアはミャンマーでの研究用原子炉建設も計画している。

◆11日、軍事政権は拘束のイオン社員を、コメ販売価格違反容疑で起訴。

◆軍事政権下のミャンマーで今週、銀行預金の引き出しが制限された。一段と進行する現地通貨チャット安と物価高への対策として軍政が強める統制に伴う混乱が、金融にも広がった。ヤンゴンでは、KBZは一週間で50万チャットだけおろせるという。一ヶ月で200万チャット。今のレートだと一ヶ月でおろせるのが7万円てとこだ。ATMも現金を出せなくなったようだ。

◆13日のUSD為替レート、5,000チャットに迫る。MMK 中央銀行基準 2100 チャット。「市場」MMKレート 10時15分、 USD Buy 4840, Sell 4960チャット。

人道問題

◆ラシオの東、シャン州Mong Yawで今見られるような、子どもたちの栄養失調のレベルは、これまで見たことがない。本当に悲惨で、今後さらに悪化するだろう。この地域で支援できる人々、地元の保健関係者へのサポートが絶対に不可欠だ。

◆シャン州ラシオで、戦闘から逃れ身を隠している住民たちの様子。

◆シャン州ラシオの内戦を避けて山道を歩き疎開する家族。途中で子供を背負ったお母さんが段差を下りられず立ち止まるが、旦那さんらしき男性に手助けされる。三兄弟同盟vs.クーデター軍の一番の被害者は女性や子供、儲かるのは武器商人のみ。

◆7日、ラカイン州北部マウンドー市、1区(Ward1)で、侵攻するラカイン族の武装組織アラカン軍(AA)のドローン攻撃で3人のロヒンギャ住民が死亡。10名が負傷。ビデオ通話で夫が殺された女性に話を聞いた。彼女も銃撃の破片で足や首元に多数の傷。足指切断。5歳の娘も顔や足に傷。

◆住民や避難民を支援するボランティアによると、北シャン州の州都ラシオとその周辺で激しい戦闘が続く中、数万人の住民がラシオから避難した。また、道路などが通行不可で、逃げたくても逃げられない人々もいる。現在、激戦地で言えば、ルビーなどの原石が採掘できるモーゴック 、シャン州のラシオ。

◆TNLAによると、6月25日に始まった「1027作戦」第2弾によって戦闘が激化しているシャン州北部やマンダレー地方域で、ミャンマー軍の空爆や砲撃などで市民44人が死亡し57人が重軽傷を負った。

◆10日22時半頃 ミャンマー北西部ラカイン州マウンドー郡のロヒンギャの村にラカイン族の武装組織アラカン軍(AA)が11発以上の砲弾を発射。20代前半の若者2人が殺害された。侵攻するAAはこの地域で既に力を失っている国軍との戦闘に満足せず意図的にロヒンギャ住民の殺りくを続けている。

◆チン州マトゥピ郡の戦争避難民3000人以上が食料と医薬品を必要としている。 基本的な食糧、医薬品、雨避け(ビニールシート)、蚊帳、トイレなど。軍事的理由による交通の封鎖、大雨、通信の遮断により、戦争避難民に食糧を運ぶのが困難な状況になっている。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆6月29日、チン同胞団はアラカン軍と緊密に協力し、チン州の戦略的なマトゥピ町を軍事政権から奪取し、政治犯13人を解放した。

平和的抗議・CDM

◆7日の日曜日、ヤンゴンのGeneral Strike Committee (GSC) と若い民主活動家たちは、1962年7月7日の学生抗議運動に対する軍の血なまぐさい弾圧62周年を記念した、7と62の数字と「忘れるな」というスローガンが印刷されたTシャツを着て、軍事独裁の追放を呼びかける横断幕を掲げて街を行進した。

◆マグウェでは、Pauk郡区南部の僧侶たちが軍事評議会からの寄付を拒否し、精神的ストライキ「Pattanikkuzhana」に参加した。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆NUG国防省は、6月、ミャンマー軍事政権軍兵士42人がPDFやその他の抵抗組織に逃亡したと発表した。

◆反体制勢力がマンダレーを脅かす中、同胞同盟は北シャン州の州都ラシオに接近している。

◆AAはラカイン州西部の半分以上を制圧した後、新たな町を占領する態勢を整えている。

◆7月3日、マンダレーPDFは、過去数日間にマンダレー地方域Singu郡区の警察署を含む軍事政権の基地6か所をさらに制圧したと発表。40以上の武器と弾薬を接収し、13人の政権軍兵士を捕らえたという。Singu市は、マンダレー市の約60km南。

◆シャン州北部にある政権の北東司令部がMNDAAとTNLAに対して厳戒態勢を敷く一方で、カレンニー連合軍は政権の反撃とドローン攻撃の増加により、カヤー州ロイコーの支配地域から撤退せざるを得なくなったと報じられている。

◆TNLAが公開した、北シャン州での1027作戦第2弾の戦闘映像。

◆7日AAは、ラカイン州で空港とマウンドー郡区の戦略西部司令センター2を含め、サンドウェー町の重要な軍事施設を占拠したことを確認する声明を発表した。AAはまた、サンドウェー郡区で400人以上、マウンドー郡区で350人の軍事政権兵士の遺体を発見したと述べた。

◆兵士を避難させる軍事政権のヘリコプターにドローンが爆弾を投下した。ザガイン地方域にて。

◆マンダレーPDFは9日、マンダレー地方域Madaya郡区で、PDFが占拠したYay Nant Thar軍事検問所を奪還しようとしたミャンマー軍部隊を撃破したと発表した。Singu郡区の Pin Lel Gyi基地から逃げる兵士を追跡する中で武器と弾薬を押収し、死亡した兵士7人の遺体を発見した。対抗して軍は無差別に民間人の村を多連装ロケット砲や榴弾砲で攻撃・空爆し、子供が死亡、民間人が負傷、家屋が破壊された。

◆マンダレー地方域 (ミャンマーの旧首都) 内にあるナウンチョ、ティボー、モーメィは現在激戦地に変わり、通行できず住民は地元内を逃げ回る状態。

◆マンダレーPDFに逮捕されたHung Tun Aung中佐は、国軍の代表として2016年からシャン州議会議員を2期務めた。PDFが11の軍事基地を攻撃し占領した際、軍事戦闘任務を遂行中兵士14人とともに捕虜となった。

◆10日、MNDAAの布告:軍事委員会の決定を経て、戦場の規律を厳格に施行し、大衆の規律を遵守し、一部の将校や兵士が戦争を利用して国民の財産を強奪し、正義の軍隊としての我が軍のイメージを損なうことを防止するため、すべての指揮官と兵士は、市場が閉まった後、ラシオ周辺で戦うか、ラシオに入ることが求められる。

◆マンダレーPDFは11日、最近再開された1027作戦中にシャン州北部とマンダレー地方域の軍事政権軍から押収した多連装ロケットシステムを含む武器の写真を公開した。

◆AAは11日、ラカイン州サンドウェ―郡区のNgapaliビーチの観光地にある軍事政権の第55歩兵大隊本部を9日に占拠したと発表した。11日にはマウンドーのMagyi Chaung国境前哨基地を占拠した。

◆11日正午、ワ州連合軍(UWSA)の旗を掲げ兵士を乗せた車列が、軍事評議会と協議のうえ、シャン北部のTang Yang町に入った。UWSAによると、戦闘に加わるためではなく、北シャンで拡大する紛争がタンヤン側に波及するのを防ぐ目的だという。(MeKong News – မဲခေါင်သတင်း, 2024年7月11日 23:47、https://www.facebook.com/story.php?story_fbid=505068911879558&id=100071293598697&mibextid=WC7FNe&rdid=12h6lE89yNQXhoKB)

◆シャン州SSPP は、SSPP/SSA が他の組織の支配下に置かれるのを防ぐために 1,000 人以上の軍隊を派遣したと公式に発表した。12日夜、SSPP/SSA軍が、長年支配してきたシャン州モンヤイ郡区に入り、地域の安定と治安の維持を目的に駐留した。

国際関係

◆テインセイン元大統領が6月末に中国を公式訪問し、中国の王毅外相と会談した。その会談中、元大統領は、現在の軍最高指導者ミンアウンフライン将軍に権力を放棄して選挙への道を開く暫定政府を樹立するよう説得することを依頼された、とシンガポールに拠点を置くCNA通信が報じた。

◆国連ミャンマーの人権状況に関する特別報告者の報告に関する日本側の声明 (4日、浅野優子 在ジュネーブ日本政府代表部一等書記官):日本は、ミャンマー軍に対し、空爆やその他の暴力行為を直ちに停止し、平和的解決に向けた具体的な措置をとるよう強く求める。

◆7日、軍事政権序列2位のSoe Win氏は、中国が仲介して停戦したにもかかわらず、ミャンマー北部で少数民族戦闘員との衝突が激化するなか、公式訪問のため中国に到着した。

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