05-15/MAY/2025 #WhatsHappeningInMyanmar

2025年5月5日から5月15日の11日間にミャンマーで起きたことです。

▶軍事政権は5月前半、全国各地で空爆を強行し、化学兵器の使用疑惑や市民126人死亡、学校や避難民キャンプも標的となるなど、人道危機が深刻化している。
(軍事政権による空爆犠牲者数=6日マンダレー地方域:2人死亡・5人負傷/10日カチン州:IDPが15人死亡・15人以上重傷/12日ザガイン地方域:生徒19人と教師2人死亡・負傷者多数/12日ザガイン地方域:2人死亡・7人負傷/13日ラカイン州:子どもを含め13人死亡・負傷者20人以上/14日シャン州:IDPキャンプなど)
▶訪問先のモスクワでミンアウンフラインが習近平と初会談。ロシアに加え中国も、劣勢にあるミャンマー軍事政権支援を明確化。
▶トランプ政権が連邦助成金契約を打ち切ったため、ミャンマー報道も活発に行っていたRFAは5月末にほとんどのスタッフを解雇する予定。
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 #WhatsHappeningInMyanmar
詳しい日誌、出典は、下記をご覧ください。
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国内情勢

◆軍事評議会は、3月28日に発生したミャンマー大地震被災地復興支援のため、5月6日から31日までの停戦期間を暫定的に延長すると発表した。NUGによると、軍事評議会は3月28日から5月2日までの36日間で282回の空爆を実施し、276人が死亡、456人が負傷した

◆コーカンMNDAAに投降したアエミンウー准将は北東部地域軍司令部の司令官としてラショーに戻り、地域軍司令部を再編することになる。

ミンアウンフラインは9日モスクワで習近平と会談した。習近平は、将来に大きな期待を持って取り組むよう促し、中国は地震被害の復興に協力し、ミャンマーの主権、独立、領土保全、国家の安定を支持すると述べた

◆【潜入取材】タイ国境から見た“監禁の街” ミャンマー犯罪拠点の闇/中国系組織がそこを選ぶ理由とは。

◆12日、NUG教育省「学校への標的型攻撃に関する告示」発表。午前10時、空爆により教師2名と児童20名がその場で死亡、40名以上が負傷した。この空爆を命じた者、実効した者、これに加担した者は、責任を問われ不処罰を許さない。

人道問題・空爆による大量虐殺

◆カレンニー民族防衛隊(KNDF)は、軍事政権がカヤー州において、民間人と武装勢力の両方に対する空爆で化学兵器を使用したと発表し、これらの主張を裏付ける説得力のある映像証拠を公開した。 先月、政権が北部ザガイン地方域で同様の毒物を使用したと広く報道された。

◆軍事政権の空軍が5日午後8時頃、マグウェ地方域パコックー郡区Saung Kyan Kone村の村立学校を爆撃し、地元PDFとNUG指揮下のPDFの少なくとも7人の隊員が死亡した。抵抗勢力は、Myaingとパコックー方面への軍事政権歩兵の進撃を撃退する準備を進める中、空爆を避けて学校に避難していた。

◆5月31日までの3度目の停戦を5月6日朝発表した軍事評議会は、同日午後2時頃、マンダレー地方域Nyaung-U郡区Man-Lay村への空爆を実施し、民間人2人が死亡、5人が負傷した。

◆ミャンマー:地震から1カ月──医療体制にも深刻な影響。いま必要な水と衛生、住居、医療、保護と心のケア。これに対して国境なき医師団(MSF)が行っている心のケア、水と衛生、移動診療、健康推進と健康教育活動、救援物資などの配布、医療施設への支援活動。

◆激しい戦闘が続いているラカイン州チャウピュー郡区の約30の村が、深刻な水不足で飲み水が欠乏している。こうした村々では、飲料水確保に重点が置かれ、水浴び用の水が減って衛生習慣が悪化し、牛などの家畜への水配給も削減されている。

◆タイ-ミャンマー国境沿いの避難民キャンプで暮らす10万8000人の国内避難民(主にカレン族とカレンニー族)は、すでに乏しい食糧配給が壊滅的に削減されたことで、差し迫った人道危機に直面している。 世界中のカレン組織からの声明は、大規模な飢餓が発生するのを防ぐため直ちに行動を起こすよう求めている。

◆10日午後5時頃、カチン州バモー市で発生した軍事政権による空爆により、少なくとも15人の国内避難民(IDP)が死亡し、15人以上が重傷を負った。戦闘が続く中、犠牲者の遺体は攻撃現場付近に放置され、埋葬もされていない。

◆地元によると、週末にザガイン管区地方域Wetlet郡区で軍事政権による学校や医療施設を狙った爆撃があり、少なくとも10人が死亡、8人が負傷した。

◆現地からの情報によると、月曜12日の朝、軍事政権軍の戦闘機がザガイン地方域Tabayin郡区オエテインツイン村の学校を爆撃し、少なくとも十数人の生徒と数人の教師が死亡、その他が負傷した。タウンシップ人民防衛隊(PBC)によると、ザガイン地方域Tabayin郡区オシュタ・ドゥイン村(အိုးထိန်းတွင်းရွ)の村立学校への12日朝の空爆による死者は、生徒19人と教師2人の合計21人に上った。遺体のほとんどは空爆現場で発見された。さらに多くの遺体が発見される可能性がある。死亡した娘たちの遺体を悲しむ母親たちの姿。

◆12日正午頃、軍事政権軍のジェット戦闘機2機が、ザガイン地方域インドー郡区(အင်းတော်မြို့နယ်၊)Henna村の学校に爆弾3発を投下し、ロケット弾を発射した。この空爆によって2人が死亡、7人が負傷し、家屋も損壊した。

◆12日、マグウェ地方域ガンゴー郡区Laymaywa村を襲撃した軍事政権軍軽歩兵大隊(LIB)第50部隊は、、10代の男の子4人、男の子2人、成人5人の11人を残忍な拷問によって容赦なく殺害し、20人を拉致して人質にした。村に残された住民は、捕らえられた人々の運命を深く懸念している。

◆12日午後10時59分頃、シャン州Nyaungshwe郡区Taung Po Kwe村に駐留していた軍事評議会兵士が、同村に向けて砲弾3発を発射し、1発僧院に命中した。さらに同日、同村に向けて砲弾を発射し、住宅1棟に損傷を与えた。

◆軍事政権の空軍によるミャンマー中部への10~12日の3日間の爆撃で、子どもを含む約40人の民間人が死亡

◆「勉強するために学校の構内に防空壕を掘らなければならない。 飛行機の音が聞こえたら走って防空壕に隠れ、その間に勉強しながら生活しています。 私は死にそうです。」マグウェイ地方域の子どもたち。

◆13日午前10時頃、軍事政権の戦闘機がラカイン州Rathedaung郡区Tun Ra Wai村に500ポンド爆弾2発を投下し、子どもと母親を含む民間人13人が死亡した。負傷者は20人以上で、負傷者数はさらに増える可能性がある。この村には約200戸の家屋があり、村民は平和に暮らしていた。

◆14日午後8時40分頃、軍事評議会はジェット戦闘機から500ポンド爆弾2発を、シャン州南Pekon郡区Lai村に近いバンコク難民キャンプに投下した。このキャンプは2024年9月5日、11月18日にも空爆され、計10人が死亡し、20人以上が負傷している。

#AAPP が特定した、クーデター以後軍事政権に殺害された方の人数は、2025年5月12日が6624人→13日が (前日より38人増の) 人→14日が (前日より12人増の) 6674人→15日が (前日より8人増の) 6682人。この中には、子どもが多数含まれている。

5月1日〜15日までに軍による空爆で死亡した市民の数は126人に上り、負傷者は310人上る。ヤンゴン地域とモン州を除く全ての地域・州で空爆が行われており、住宅、学校、病院、宗教建築物が破壊されている。

平和的抗議・CDM

◆15日ヤンゴン革命軍が、ヤンゴン中心部の路上に、血まみれの学用品を持ち運びするバッグ、教科書、ポスターを展示し、軍事評議会の暴力的な攻撃によって命を落としたすべての子どもたちへの悲しみと軍の犯罪への怒りを高めた。ザガイン地方域では12日、爆撃で、児童20人と教師2人が死亡した。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆8日、PDF、KNU、ドローン部隊などの合同軍が、バゴー地方域Shwegyin郡区Nyaung Phe村にあるSAC南部軍司令部傘下の第598大隊司令部を攻撃し、占拠した。戦闘でSAC兵士30人の遺体が発見され、捕虜6人と家族7人が捕らえられ、大隊長を含む将兵約50人が基地から逃走した。

国際関係

◆3日、米国財務省外国資産管理局(OFAC)はカレン民族軍(KNA)に対する制裁を発表した。KNAは、複数のサイバー犯罪や人身売買に関与したとされる国際犯罪組織で、タイ・ビルマ国境沿いで活動している。米国政府は5日、軍事評議会傘下のカレン国境警備隊(BGF、現在はKNAに改称)の指導者ソーチットフー大佐とその息子2人に、米国人を標的としたオンライン金融詐欺を含む国境犯罪の容疑で制裁を発動したと公式発表した。しかし、BGF関連事業に深く関与している妻と娘はいまだ制裁を免がれている。

◆RFAの7日付X投稿「RFA(ラジオ・フリー・アジア)がアジアおよび世界での運営を可能にしていた米国連邦助成金契約が、3月15日にキャンセルされた。RFAは、本来受け取るはずの資金を提供するよう訴訟を起こしたが、5月にはほとんどのスタッフを解雇する予定だ。RFAを支援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。」/2007年サフラン革命の報道/闘争と自由:RFAビルマからの重要な物語。

◆12日、ミャンマー軍事政権による学校への空爆により、多くの生徒が死亡した。タイ国会議員のK・カンナヴィー氏は、タイ政府に対し、ミャンマーにおける暴力の停止と平和促進を求めるよう強く訴えた。

その他(エッセイ・評論など)

◆ミャンマー西部のファラム。国軍最後の駐屯地を包囲する数百人のレジスタンスのなかで、アニナ(仮名)は唯一の女性兵士だった。彼女は、家父長制の根強いこの社会で、銃の腕前を認められた。子供も広く徴兵されている一方、彼女によれば女子は弱すぎて戦闘に使えない……。

◆Adelina Kamal氏の優れた論評「ミャンマー軍事政権による地震後の支配の舞台裏」。私たちが目にしているのは、戦争犯罪を軽視し、災害の緊急性として矮小化する「援助洗浄」の実態だ。ASEANと国際社会は、現地の現実を直視し、ミャンマー国民の側に立つ形で対応が求められる。

◆8日、日本記者クラブで、「ミャンマー支援の現状」についての 赤十字国際委員会、日本赤十字社の報告会見。

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