10-16/AUG/2024 #WhatsHappeningInMyanmar

2024年8月10日から8月16日までの1週間にミャンマーで起きたことです。

中国の王毅外相はミャンマーを訪問してミンアウンフライン最高司令官、タンシェ元大統領と政治的和解・民政移管プロセスの再開・総選挙等について会談。その後、タイで開催された中国・ラオス・ミャンマー・タイ非公式外相会合に出席してミャンマー問題について協議。
米国国務省顧問らはNUG大統領代行を含む革命勢力とオンラインで会談。
*ミャンマーのチャットが9日に1米ドル6000チャット、13日に7000チャットを超え歴史的な下落を記録。
*AAPPの発表によると、軍事政権に殺害された市民が5,500人を超えた
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 #WhatsHappeningInMyanmar
詳しい日誌、出典は、下記をご覧ください。
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目   次

国内情勢

◆モン州チャイクトー郡では、軍事政権軍が徴兵対象となっている若者を標的にしている。その多くは逃亡し、身を潜めている。軍事政権は8月第1週から戸別訪問検査を開始し、兵役対象者リストに載っている人々を逮捕している。

◆12日、中華人民共和国の新しいミャンマー特命全権大使である马珈がヤンゴンに到着した。

◆ミンアウンフライン政権が無能さゆえに国内外の支持を得られなかったことから、北京はミャンマーに中国と連携した暫定政府を樹立することを構想している。 この暫定政権は、野党勢力から構成される可能性があり、完全に包括的な選挙を実施するための予備的なステップとなるだろう。――ひとつの仮説

◆13日、クーデターのうわさが飛び交った。[ネピドーの一部の軍指導者がクーデター指揮官に対抗しようとしたというニュースが流れた後、元軍指導者が住む6つの地域で治安が強化された。 情報源はまた、一般のランクのトップ軍将校が軍の指導者を逮捕しようとしたと述べた。 クーデターは成功せず、軍は彼らを逮捕した。] 14日朝、軍事政権トップは、午後ネピドーで中国の王毅外相と会談する前に会合を2回開いた。

◆中国の王毅氏がネピドーを訪れ、ミンアウンフライン最高司令官と会談。 王氏は「政治的和解」と「民政移管プロセスの再開」に言及。国軍が実施する総選挙については「全ての利害関係者を包含した選挙を奨励する」と述べた。

◆王毅・中国外相とミンアウンフラインとの会談で話し合われたことに食い違い。「中国が北シャンからの攻撃に反対している」ということは軍事評議会の声明にのみ含まれており、中国政府メディアの声明にはこの事実が全く含まれていない。中国政府系新華社通信による全文報道には、「中国は外国軍によるミャンマーの内政干渉に反対する」とのみ述べられている。人民網日本語版での「ミャンマー指導者ミンアウンフライン氏が王毅氏と会談」によると、王毅外相の発言は、「中国の対ミャンマー友好政策は全てのミャンマー国民に向けたものであり、内政不干渉の原則を堅持し、ミャンマーの政治的伝統及びミャンマーが自国の国情に基づき選択した発展路線を尊重している。」

◆中国の王毅外相は14日、ミンアウンフラインに対し、両国関係を傷つけたり中国を「中傷」することを意図した発言を北京は受け入れないと警告した。

◆アウンサンスーチー氏のヤンゴンの自宅が、15日に2度目の競売にかけられた。 最低落札価格3000億チャット(約9200万米ドル)で始まったが、入札は1件もなかった。3月20日に最低落札価格3150億チャットで行われた最初のオークションは、入札者が集まらなかった。

◆NUG首相は「軍事独裁者はけっして生きては逃げない」として、フェイクニュースに流されないように注意するよう警告した。

◆王毅外交部長 ミャンマー元国家平和発展評議会タンシュエ元議長と会談 、「中国は……、ミャンマーの憲法の枠組み内で国内の政治的和解が実現することを支持し、順調に国政選挙を実施し、民主化の構造転換プロセスを再開することを支持している」と述べた。

◆米国国務省顧問トム・サリバン氏はドゥワルシーラNUG大統領代行を含む革命勢力と会談し、協議した。ドゥワルシーラ大統領代行は、国民を助け、人道支援を改善し、直接支援援助を増やすという米国の取り組みに感謝した。

経済ビジネス

◆チャット安、米ドル高騰が止まらない。
市場為替レートは、ミャンマー中央銀行基準為替レート1USD=2100チャットに対し、
8月12日、1USD=Buy 6150チャット、Sell 6250チャット。
13日朝は1USD=6,650チャットで取引を開始し、午前11時30分には1USD=7,000チャットを超えた。午後2時現在、1USD=7,050~7,100チャットとなっている。
しかし15日には、1USD Buy 6200チャット、Sell 6500チャット、さらに16日には1 USD=Buy 5700チャット、Sell 6000チャットへと大きく変動、経済は混乱。

◆軍事評議会の外貨不足のため、燃料油とパーム油の輸入業者にドルを販売できず、ドルの需要が急増し、価格が記録的な高値に上昇する可能性がある。

◆クーデターから約3年半で、価値が5分の1を割り込む水準まで低下。強制両替や徴兵制といった軍政の「失策」のしわ寄せが経済界に及び、各地での紛争激化もあって市民は困窮にあえぐ。

◆16日、モン州モーラミャイン郡区のガソリンスタンドには、きょうも何百人もの人がガソリンを買う順番が来るのを待ちながら何時間も辛抱強く列に並んでいる。この光景は、この国が直面している深刻なエネルギー危機を物語っている。

◆軍事政権が管理する企業登録機関 Directorate of Investment and Company Administration (DICA) は、3年前のクーデター以降2万5千社以上の企業の登録を取り消した。起業家はかつては将来の成功を大いに期待して会社を立ち上げたが、今日では会社を所有することは金銭的な負担とみなされるようになった。

◆中国が軍事評議会に30億USDの無利子融資を行ったというニュースが16日出た後、1USD=6000チャットまで為替が上昇したが、実際に与えられたかどうかは誰も確認できない。

人道問題

◆「ミャンマー革命の知られざる最前線の内部」 木の棒、ゴム警棒、電気コードによる殴打が止むと、彼の頭にはフードが被せられた。 「彼を殺せ」と上級看守が部下に言うのが聞こえた。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆AAPPの発表によると、14日、2021年クーデター以降に軍事政権に殺害された市民が5,500人を超えた。27,201 人が逮捕され、いまなお20,748人が拘束されている。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆チン州カンペレッで、間違いで起きた軍部の空襲により、3歳児1名、女性1名死亡。

◆住民によると、マンダレー地方域Natogyi郡区にある歴史的なTa Zoe村の仏塔2基が、15日に近隣のミンジャン郡区の軍事政権大隊本部からの砲撃で破壊された。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆マンダレー地方域の古代都市Takaungを占領したPDFを人々は歓迎している。ビデオでは人々がPDFを「息子たち」と呼んでいるのが聞こえる。この地域の周辺には中国投資が多くある。

◆12日、チンランド防衛隊-ハカとチン民族軍(CNA)は、チン州ハカ郡区のハカーサントラン道路上にある軍事政権軍基地を占拠し、隊員10人を殺害したと発表した。

◆武装革命がミャンマーの中心部に前進している中、抵抗勢力は軍事政権の補給路を遮断し、バゴー地方域のシッタン盆地を掌握するため、バゴーの戦略的な町を攻撃している。

国際関係

◆バングラデシュで8日、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏率いる暫定政権が発足。前政権の強権的な色を打ち消し早期選挙実施を目指すが、混乱に乗じた暴力行為が各地で続く

◆12日夜、ミャンマーで軍事政権に拘束され有罪判決を下された「イオンオレンジ」の商品本部長が解放された。

◆中国外務省は13日、王毅外相が14日にミャンマーを訪問すると発表した。

◆在日ミャンマー大使館が発表した数字が明らかにした「日本のミャンマー求人、男性17%に低下」は、ミャンマーで徴兵制が実施され、徴兵適齢期の男性が海外へ出ていくことが難しいからか?

◆16日、タイのチェンマイで、中国・ラオス・ミャンマー・タイ非公式外相会合が開催された。出席者は、中国の王毅共産党中央政治局委員・外交部長、ラオスのサルムサイ副首相兼外相、ミャンマーのタンスエ副首相兼外相、タイのエクシリ・ピンタルット外務次官。

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