14-20/Aug/2022 #WhatsHappeningInMyanmar

2022年8月14日から8月20日までの1週間にミャンマーで起きたことです:
▼チャットの為替レートが下がり、米や食品油など日用品が倍近く急騰し、ガソリンの価格急騰と品切れで物流やバス運行に影響が出て、人々の生活が苦しさを増しています。
▼軍事政権は、ロシア・中国から石油や天然ガスの供給を得ようとしており、両国との関係が深まっています。
▼国連事務総長特使がミャンマーを訪問し、ミンアウンフラインと会談しましたが、実効性のある結果は出せず、暴力の停止などを求めただけで終わりました。
▼特に、ザガイン地方域、マグウェー地方域で、軍事政権軍が村々を襲撃し、家屋を焼き払い、地元民は避難を余儀なくされたことが報道されています。彼らが拘束し、拷問して殺害した多数の地元民の遺体が発見されました。

目   次

国内情勢

◆シャン州東部で豪雨が続きメコン川の水位が増し、メーサイ川が氾濫してタチレイ市内ほぼ全域が浸水。全11地区のうち6地区の住民が避難

◆16 日の夜、カレン民族同盟 (KNU) と国民民主連盟 (NLD) (CWC) は 4 回目のオンライン会議を開催

◆ヤンゴン市で16日から激しい雨が続いており、広範囲に渡り浸水。床上浸水の被害も。

◆17日、軍評議会は、新しいSNSに移行し、Facebookを完全遮断すると発表

◆軍評議会は、ヤンゴン地域内の県レベルの裁判所4カ所を廃止。タイッチー、フレーグー、インセイン、モービー、アロン、カマーユッなど14の県裁判所の新規開設を許可。

◆19日、SACの組織改編。マバタ(民族宗教保護協会)による急進的な民族運動やNLD解体に向けた動きを策動していたと言われるUSDP副議長のキンイー入国管理・人口相及びチッナイン第2内閣府相(いずれも軍による任命)が更迭

経済ビジネス

◆タイ国境のカレン州ミャワディで、軍が突如タイ・バーツ/ミャンマー・チャット両替業者らを拘束し現金を没収。

◆17 日、お金の価値が日に日に下落し、商品の価格が指数関数的に上昇しているヤンゴンのいくつかの町では、雨の中、市場価格よりも安く販売されている食用油を買おうとする人々が列をつくっている。クーデター以来、人々は国の経済の衰退と非常に高い物価の影響に直面している。

◆17日、軍報道官の記者会見。軍トップの訪露の際、露国から石油と天然ガスを輸入することで合意、また中国・ロシアと共同のミャンマー国内油田開発構想があること、 ロシアからの燃料輸入を主導する委員会を設立したと発表。

◆コメ価格急騰、市民生活を直撃。ヤンゴンでは50kg当たり、クーデター前は高品質米が5万2,000ks、現在9万チャット(時には10万ks)で取引。 低品質米の価格も約2万5,000ksが、約4万5,000ks。

人道問題

◆クーデター後約1年半で、カレン民族同盟(KNU)第1〜第6旅団の管轄地域の避難民数は35万6,674人に増えた、とKNUが発表。軍が一般住民を標的にした攻撃や空爆を行うようになったことが増加の原因

◆国家統一政府 人道問題および災害管理省は、2022 年 7 月に 2 億 3,149 万チャットの人道支援を提供できた。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆カチン州のミョーチョー州議会議員とパーカン市の抗議デモのリーダーが、移動中にミッチーナー市21マイル検問所で軍に、NUGの国債証券を所持していたために拘束されたまま消息不明

◆15日、ネーピードー刑務所特別裁判所は、汚職防止法第55条に基づく4件の罪でアウンサン・スーチー氏に禁錮計6年の判決を言い渡した。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆15日ザガイン地方域Yin Mar Bin郡区Yin Paungtine村で、地元住民の最大 31 人の死体が 発見された。軍事政権の兵士がヘリコプターで爆撃し、拘束して住民を拷問した。

◆空爆後、3日間にわたって軍が展開したザガイン地方域。 Yin Mar Bin郡区の住民は、10 歳の子供を含む 18 人の民間人の遺体が Ringpao Tai 村で発見されたと述べた

◆17日午前10時頃、マグェー地域イェーザジョー郡の村に軍が侵入して焼き討ちを開始。戦闘は起こっていなかった。村の住民は全員退避。

◆16日、マグェー地域パウッ郡の2つの村を軍の侵攻部隊が占拠。翌17日に焼き討ちを開始。両村併せて民家71棟と学校1棟が消失。

◆19 日午前 10 時頃、軍事政権の兵士がザガイン地方域Katha郡区の東にある村の家屋に放火し、約 50 人の地元の民間人を逮捕した。彼らはまた、村から外に向かって無差別に砲弾を発射し、地元の人々は家から逃げた。

◆ザガイン地域カンバルー郡の村を軍が侵攻したことで国民防衛隊との間で戦闘が発生。軍が同村に向けて重小火器を発砲し、住民女性2人が死亡

◆ヤンゴン市の工業団地で働くザガイン地域、マグェー地域出身者約100人が、労働省から工場に対し、両地域出身者を雇用しないよう指示があった後、突如解雇された。

平和的抗議・CDM

◆16 日、ザガイン地方域の村で、マンダレー とモンユワ の抗議指導者数人が、革命において軍事と政治のバランスをとる方法について、地元の PDF の仲間に向けて政治講義を行った。

◆18 日、ザガイン地方域Depayin郡区のある村の農民は、田植え中に軍事独裁政権に抗議し、彼らの要求を訴え、NUG 政府を支持した。

◆19日、ヤンゴンとインセインの間の道路では、ミン アウン フラインに似た案山子が道路の真ん中に置かれ、軍は道路を封鎖した。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆18日夜間11時頃、カレン州ミャワディ郡のKNU第6旅団管轄地域を軍が戦闘機で空爆。

◆マンダレー市内で市民防衛隊の隊員少なくとも40人が拘束され、Myanmar Return Rangers Force (MRRF) のリーダーを含む隊員4人が遺体となって発見された。

国際関係

◆15日、自民党の渡辺博道元復興大臣はクーデターで権力を握ったミャンマー国軍トップと会談し、久保田徹さんは「近いうちに解放する」と伝えられたと明らかにした。

https://twitter.com/tbsnewsdig/status/1559125226146840576?s=20&t=apoOlk1bdyT13UUqDmcieg

◆16日、ヤンゴンの抗議デモ撮影で訴追された久保田徹さんの裁判が非公開で行われた。

◆15日からミャンマー入りしていたノエリーンヘイザー国連事務総長特使(ミャンマー担当)が本日、軍評議会トップおよび外相と面談予定。今回の訪問が軍のプロパガンダに使われないようNUG外相が忠告。

◆17日の記者会見で軍報道官は、一部ASEAN加盟国がASEAN憲章に公然と違反している、本来一国でも加盟国が空席なら会議を召集できないはずと発言。

◆ヘイザー国連特使は17日、軍トップとの会談で、ASEAN5項目合意の履行、豪人経済学者ターネル氏の解放、死刑執行の停止、人権侵害、暴力の停止、空爆や焼討ちの停止、スーチー氏との面談許可を求めた。 特使は、この会談は軍の支配の合法性を認めたことを意味するものではないと述べた。

◆17 日、国民統一政府は、国連ミャンマー担当特別代表 Nolin Hayesar 氏の声明に深い失望を表明。国連は、軍事政権の暴力をやめさせ、軍事政権への武器輸出を禁止し、政治囚への迫害を終わらせる実用的なことを示さなければならない。 要するに、国連は、テロリスト軍事独裁者を慰めているだけだ。

◆17日の記者会見で軍報道官は、拘束した日本人は、別の容疑でも取り調べられており、今後解放するかどうかは「全ての容疑で結論が出てからだ」とも述べた。

Follow me!

14-20/Aug/2022 #WhatsHappeningInMyanmar

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


トップへ戻る
Translate »
PAGE TOP