19-25/MAR/2023 #WhatsHappeningInMyanmar

2023年3月19日から25日までの1週間にミャンマーで起きたことです。

▼軍事政権は政党登録期限を28日と設定しているが、22日までに地方政党19を含めて28政党が登録した。NLDは登録を行わない。

▼全国停戦協定(NCA)に調印した7つの民族武装勢力(PPST) の指導者は中国特使と会談を行い、UWSA、カチン独立軍、民族民主同盟軍 (NDAA)、シャン州進歩党 (SSPP)、アラカン軍、タアン民族解放軍で構成される連邦政治交渉諮問委員会 (the Federal Political Negotiation and Consultative Committee; FPNCC) は軍評議会と非公式会談を予定している。

▼軍事政権は、ザガイン地方域チン州カヤー州のレジスタンスの拠点を奪還することを目的とした焦土作戦中に残虐行為を強化するため、大規模な増援を展開している。
▼ザガイン地方域では、18日以降村々を軍部隊が襲撃し、地元民の殺害、住居への放火を繰り返し、数万を超える地元住民が家を追われている。
▼軍事政権は、シャン州南部とカヤー州での戦闘で大規模な死傷者を出し、大量の武器・弾薬を捕獲されており、空爆を強化している。

▼ロシアは貨物機で軍需品をミャンマーに空輸している。米国はロシアによるミャンマー軍事政権への武器供与は紛争を助長するものだと非難。

目   次

国内情勢

◆全国停戦協定(NCA)に調印した7つの民族武装勢力(PPST)と与党SACが3月の最終週に非公式会合を開く予定。異常な政治状況と和平プロセスについて話し合うことが目的。

◆連邦政治交渉諮問委員会(FPNCC)の指導者たちは、3月15,16日にワ州Panghsangで行われたメンバー間協議に続き、先週、中国雲南省昆明でミャンマー駐在中国特使の鄧希君と会談。

◆ミャンマー軍事政権のボスであるミンアウンフラインは日曜日19日、ミャンマー中部の軍事政権への抵抗の温床であるサガイン地方域を訪れた。

◆22日時点で選挙管理委員会に政党登録を済ませた政党数は38党。うち9党が全国レベル、19党が地方レベル。 NLDは政党登録を行わない。 軍は登録の期限を今月末までとしている。

◆ヤンゴン市インセイン刑務所第二ゲート付近で24日、爆発が発生。その後、少なくとも3回銃声が聞こえたと地元住民が証言。 23日にはチーミンダイン郡区裁判所で爆発事件が発生している。

経済ビジネス

◆財閥ヨマ・グループはヤンゴンで手掛ける不動産開発プロジェクト「ヨマ・セントラル」について、合弁相手である三菱商事などの共同出資会社から融資を受け、他の出資者への借入金返済などに充てる。

◆20日、ミャンマー中銀は地場輸出業者らが参加して調整会議を開き、輸出代金の一部を国内銀行の外貨口座に入金するなどの外為法や規則・通達の順守を企業に求めた。

人道問題

◆17日、カチン州パーカン郡フモースィーサー地区のコンピューター学習センターに軍が侵入して破壊。警備員男性1人を拘束した。16日に開所式が終了したばかりで、18日に授業がスタートする予定だった。同センターは、元薬物常習者の女性及び貧困女性の職業訓練を目的としカチン女性社会発展基金が設立。

◆ロヒンギャ難民に対する英国の援助は、2019-20年-の 1 億1,236万ポンドから、2022-23年には2,026万ポンドへと82%減少。Burma Campaign UKは英国外相に、ロヒンギャの子供たちの命を救うために減額を緊急に撤回するよう求めている。

◆モンユワ-アミン正しい情報発信グループは、軍による焼き討ちに遭ったザガイン地域モンユワ郡のモンユワ-アミン道路沿いの村の復興と避難民支援のためのクラウドファンディング「上ビルマ一粒のゴマキャンペーン」をWe Are the People と共同で立ち上げた。一口千チャットで目標額は千万チャット。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆21日、ザガイン地域キンウー郡のドクター・ウィンアウン下院議員の妻とその娘に対し、キンウー軍事裁判所は国家侮辱罪第505条a項でそれぞれ懲役3年の刑を言い渡した。議員本人が見つからなかったため先月24日、保釈中の状態にあった母子が身代わりに自宅で拘束された。

◆22日、北オウカラパ郡区学生連盟公然運動責任者のコー・カウン・セッ・パイン氏に対し、軍評議会がヤンゴン市インセイン刑務所内の法廷で第505条a項、第50条j項で終身刑を宣告した。20歳。健康状態は良好だという。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆ザガイン地方域Myaung郡区では、25 以上の村の50,000 人を超える地元住民が、3 月18 日から始まった軍事評議会の「Ogre」縦隊による 攻撃と侵入によって、家を追われている。

◆24日、ザガイン地域カンバルー郡ニャウンズィン村に兵員150人規模の軍部隊が侵入。民家32棟、バイク17台、農業機械、稲が焼かれた。また、35歳住民男性が殺害され、僧侶1人が拘束された。 23日にはキンウー郡ミャカン村を軍が侵攻。バイクで逃げようとした65歳の避難民男性が射殺された。

◆25日、ザガイン地域ブタリン郡ソンゴン村を兵員50人程度の軍が襲撃し、住宅200棟を焼き払った。逃げることができず、自宅に取り残された高齢者7人が死亡した。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆軍事政権は、ザガイン地方域、チン州、カヤー州のレジスタンスの拠点を奪還することを目的とした焦土作戦中に残虐行為を強化するため、大規模な増援を展開している。

◆KNDFによると、 20日から23日にかけてカヤー州東部の軍事政権軍はレジスタンス軍との戦闘で90人以上が死亡、突撃銃(Assault rifle)、擲弾発射器(Grenade launcher)、弾薬を含む多数の武器、通信機器を捕獲された。

◆軍事政権は、シャン州南部とカヤー州での戦闘で大規模な死傷者を出している。

◆ミャンマーの軍事政権は、Anonymous(反軍事政権の抵抗グループ)のメンバー14人が、ザガイン地方域のモンユワの町で武器や爆発装置とともに逮捕されたと発表した。

◆25日午後7:50、ヤンゴン地域フラインターヤー郡区選挙管理委員会事務所を、都市ゲリラ地下組織のHlaing Thar Yar Region Defense Forceがリモート式時限爆弾を仕掛けて攻撃。大きな爆発音が遠くから聞こえたと住民が証言。同組織のメンバーが軍による市民の不当な拘束への報復の始まりに過ぎないと発言。

◆インドと国境を接するチン州で戦闘が激化。25日にもハカ-ファラム道路沿いでチン民族防衛隊CNDFとチン民族軍CNAの連合部隊と軍との間で戦闘が発生。激しい戦闘が続いているため、印マニプール州政府は、難民流入を防ぐために国境沿いの警備を24時間体制にするなどして強化しているという。

◆東部カレン州コーカレイ郡で軍とカレン民族解放軍KNLA連合部隊との間で戦闘が激化。 軍の空爆によりコーカレイ市内の自宅にいた15歳の少年が死亡。50代の女性が負傷。 チョンドン市、ミャワディ市でも激しい戦闘が継続している。

国際関係

◆16日の国連総会で国連のミャンマー担当特使Noeleen Heyzerは、軍事政権は壊滅的であり、「暴力は驚くべき規模で続いている」が、「双方が武力による勝利を目指している」ため、交渉による解決の見込みはないと述べた。

◆19日、軍需品を積載したロシアの貨物機RA-78765 (IL76)がノボシビルスクからネーピードー国際空港に到着後、空軍基地内に移動し、荷下ろしを行った。 同露貨物機は、バングラデシュを経由してロシアに戻る予定。

◆22日、ロシアのプーチン大統領の腹心と言われるアイゴール・クラスノフ検察長官率いる90人を超える一団が首都ネーピードーに到着。軍評議会関係者と会談後、タイ・バンコクに向かう。

◆23日、米国務省のコレット参事官は、ロシアによるミャンマー軍政支援は容認しがたく、情勢を不安定化させるとした上で、武器供与によりミャンマーに破滅的な状況をもたらしている紛争が助長されるとの見方を示した。

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