21/APR‐31/MAY/2026 #WhatsHappeningInMyanmar

2026年4月21日から5月31日の5週間にミャンマーで起きたことです。


①激化する民間人被害  「民政移行」後、ミャンマー軍による爆撃・銃撃、ドローン攻撃がいっそう激化し、子どもや乳児を含む多くの民間人が死傷。学校や日本支援の病院、インフラが破壊され、放火による数万人の避難民や海外への逃亡者が急増している。
②戦闘状況  軍政は戒厳令や非常事態を延長・宣言し、抵抗地域への空爆を強化。主要交易ルートや橋の封鎖、レアアース産地への攻勢を強める一方、各地で市民による強制徴用への反撃や武装勢力間の拠点の奪い合いが続く。
③深刻化する人道・人権危機  人口の4分の1が深刻な食料不安に直面。若者への強制徴用、通信・交通遮断による地域社会への影響に加え、鉱物採掘による環境汚染や、国境地帯での特殊詐欺の再増殖、海外労働者の帰国制限などが深刻化している。
④国際社会の動向  中国は軍政トップの「大統領」就任を祝い、経済回廊やダム計画などの関係を強化。一方、日米欧やASEANはアウンサンスーチーらの釈放を求めつつ、軍への制裁や、首脳会議対面出席拒否などで圧力を継続しているが、ASEANの一部で態度軟化の動きもある。
⑤その他の動き  軍政はアウンサンスーチーを刑務所外の建物に移送したと発表したが、居所も安否確認もできない監禁状態がつづいている。中国が政治危機に乗じて北部国境でミャンマー領土内にフェンスを建設するも、軍政は黙認している。
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●詳しい日誌、出典は、下記をご覧ください。
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目   次

国内情勢

◆17日NUCCが、ウー・ウィンミンをミャンマーの大統領として引き続き承認していると発表。

◆ミンアウンフラインは「総選挙」後の親軍議会で「大統領」に就任し、7月31日までに武装集団との和平交渉を開催したいと考えているが、主要な反政府グループ2団体は21日にその提案を拒否した。

◆22日、カチン民族組織は、中国の外交部長に対しミャンマー訪問の中止を強く要請し、違法な選挙結果を拒否するよう求めた。

◆23日の「国営紙」は、「CRPH、NUGは2008年憲法に矛盾した主張をしている。PDFの名の下に活動する様々なグループは、自らの進路を再考すべき時が来た。これらのグループは、政府からの招待に従い、できるだけ早く合法的な枠組みに戻るよう強く求められる。」と、降伏を呼びかけ。

◆24日、ミャンマーの広い地域で戒厳令が90日間延長され、新政権は「平和」を呼びかけながら抵抗地域への爆撃をエスカレートさせている。内戦地域に非常事態宣言、ミャンマー「民政移管」後初。3郡区で非常事態解除、中部マンダレー周辺の治安改善。

◆Burma Campaign UKによると、ミンアウンフラインが任命した30人の閣僚のうち17人が軍関係者であり、その中には人権侵害や2021年のクーデターへの関与で国際的な制裁対象となっている10人が含まれている

◆25日、ミンアウンフライン「大統領」が中国・王毅外交部長と会談。王毅は、「習主席が閣下の大統領就任を祝い、特使を就任式に派遣したのは、中国の指導者が中国とミャンマーの関係の発展をきわめて重視していることを十分に示すものだ」と述べ、主権支持と安全保障を支持と表明。王毅外相の訪問は、ミャンマーにおける中国の政治、安全保障、戦略面での関係強化を目的とした地域歴訪の一環である。政権メディアは、王外相がミャンマーの国際関係強化と東南アジア諸国連合(ASEAN)内での協力について協議したと報じた。

◆ミャンマー国軍とBGF/KNAが表向き「摘発」を進めていた東部ミャワディ郡区のシュエコッコで2月末以降、再び特殊詐欺が増殖している。中国系犯罪組織は目立たないよう小規模なグループに分かれ、以前のような大規模な拠点ではなく、ホテルやゲストハウス、賃貸住宅などで詐欺を続けているという。

◆軍の管轄下にある労働省は、5月1日から休暇でミャンマーに帰国を希望する海外在住のミャンマー人労働者は、在住国大使館からの支援状を持参しなければならないとする指示を出した。従わない場合、出国許可は拒否され、ブラックリストに登録される。

中国は現在、ミャンマーの政治危機に乗じて、特に北部シャン州において、ミャンマー領土内にフェンスを建設している。これは主権に対する不当な侵害であるが、驚くべきことに、軍事政権はこの露骨な侵略行為を見逃している

AA最高司令官のトゥンミャッナイン将軍は、「NUGは極めて重要な役割を果たしている。我々は彼らを尊重しており、明確な政治的未来のために全勢力が一つにまとまることを期待している」と述べた。

◆ヤンゴンの若者の一部が、軍事政権によってポーターとして連行(強制徴用)されるのに抵抗するため、棒や刃物を携帯して通勤していると語る。

◆31日、TNLAが支配するミャンマー北東部シャン州ナムカン地区の村で大規模な爆発、少なくとも55人死亡。TNLAは声明で、「鉱山採掘用に保管していた爆薬が爆発した」「原因について詳細を調査中」としている。

経済ビジネス

◆軍事政権の治安部隊が、サガイン地方域ティジャン郡区にあるエーヤワディ川の橋に設置した前哨基地の様子。多数の要塞化された前哨基地の建設により、ティジャンとミャタウンを結ぶこの橋への一般人のアクセスは完全に遮断され、地域社会への影響について深刻な懸念が生じている。

◆軍事政権は、長期間停止していたミィソン・ダム計画の再開に向けた取り組みを強化しており、25日にカチン州で中国支援の同プロジェクトに関する住民説明会を開催した。この動きは、中国の王毅外相によるネピドーへの重要訪問と重なっている。

◆タイ北部メコン川やその支流コック川で変形魚、汚染深刻、ミャンマーの鉱物採掘が原因か

内戦にコスト高が追い打ち、3200キロ離れたイラン戦争で深まるミャンマー経済の窮状

人道問題・大量虐殺

◆中東危機で食料難が深刻化、WFPが警告。既に人口の約4分の1に相当する1,240万人が深刻な食料不安に直面しているという。

◆27日、ミャンマー軍の戦闘機がカレン州タントンジー郡区の3つ村を連続して爆撃した。この攻撃により民間人20人以上が死傷し、遺体の判別が不可能であったり、遺体の一部が散逸したりするほど激しい爆撃で凄惨な状況だという。

◆米政府などの人道支援が削減される中、日本政府による人道支援は今まで以上に重要です。また、日本政府はミャンマー政府や国軍に忖度して「ロヒンギャ」ではなく「ラカイン州のイスラム教徒」と表現きたため、大臣がロヒンギャとよんだことには意味があると思います。

◆ミャンマーの子供たちにとっての日常的な現実。学校や病院は、軍事政権による爆撃の標的となることが多い。(video)

◆28日夕方から、マグウェ地方域パコックー郡区ミィチェー町に到着したテロリスト国軍の部隊は、新街地区の民家に放火を続け、消火に向かった住民たちを銃で追いかけ、発砲している。軍の部隊は住民10人以上を殺害し、さらに10の村を放火・破壊した。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆AAPPの発表によると、4月29日=クーデターから1914日目までに軍事政権が殺害した民間人は8,000名に達した。
逮捕者総計は30,917名で、現在確認している被拘束者は14,173名、未確認の被拘束者は7,874名にのぼる。

◆投獄されているアウンサンスーチー氏はカソーンの満月の日の恩赦により、捏造された19件の容疑で受けた刑期がわずかに短縮され、18年9ヶ月になった。活動家たちは、指導者が生存しており、健康状態も良好であることを示す証拠を求める「生存証明」キャンペーンを開始した。

◆5月1日(金)、ミャンマーの軍事主導の現政権によって、4月30日に首都ネピドーでの自宅軟禁へと移送された勾留中の国家顧問アウンサンスーチー氏の「弁護団は、定期的に差し入れ(面会)を届けている。日曜日には必ず行っている。だから今度の日曜日も差し入れを届けに行く。まだ『会いに行く』わけではない。もし会う許可が出るなら、もちろん会うつもりだ」。

◆中国の王毅外相は4月末、ネピドー訪問中に、拘束されているアウンサンスーチー氏と会談したと報じられている。会談には政権関係者も同席したが、公式な記録は残されなかった。

◆AAPPによるクーデター以後5月5日までの記録。8,023 人死亡、30,930人が逮捕され、14,178 人の拘束が確認されており、7,874 人の拘束が未確認。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆ミャンマー・インターネット・プロジェクト(MIP)が、通信遮断地域で空爆集中 3か月で400回超と20日に発表。

◆27日、ミャンマー軍はタニンダーリ地方域メーワー村落群、モーダウン市街地の街区に対して計6回空爆し、少なくとも12発の300ポンド爆弾を投下、夫婦2人が死亡した。KNUは、軍がASEANの「5項目合意」を無視し、戦争犯罪を公然と繰り返していると批判した。

ザガイン地方域のイェンマビン郡区とパレッ郡区の境界付近にある村々に、ミャンマー軍が大規模な部隊で侵攻し、20以上の村から数万人の住民が避難を余儀なくされている。軍は、チン州やラカイン州へ通じる連絡路、および燃料の輸送ルートを封鎖・制御しようとしている。

◆27日、ミャンマー軍の戦闘機2機がチン州カンペレッ郡区キンドゥイ市街地に300ポンド爆弾2発を投下し、地元住民の男性7名、女性1名が死亡した。マグウェ地方域パウッ郡区とミャイン郡区の境界付近にある手掘り石油採掘場に対し、ジャイロコプター3機による機銃掃射が行われた。

◆28日、カチン州モニュイン郡区のナンマー市街地と周辺の村々に対し、ミャンマー軍が重火器による攻撃を行い、11歳の少女を含む民間人2名が死亡した。KIAとシャンニ独立軍(SSIA)連合軍が、23日に同郡区の軍傘下シャンニ民族軍(SNA)の拠点を襲撃・制圧した報復とみられる

◆29日、ミャンマー軍のジェット戦闘機がチン州カンペレッ郡区キンドゥイにあるキンドゥイ橋を爆撃し、橋の修繕・維持作業中だった罪のない民間人9名が死亡、3名が負傷した。軍は、ラカイン州のシットウェ、パウトー、ラテダウン、ポンナチュンの4郡区に対しても空爆を行った。

◆29日、ミャンマー軍はカレン州コーカレイ郡区南部あるアンパジー村に対し、1機のドローンから3発の爆弾を投下、直撃された家の中にいた15歳の子供と40歳の男性が即死、2名が重傷。コーカレイ南部では、軍が連日のようにドローンで村々を爆撃している。

◆ミャンマー政権による空爆が激化 日本支援で建てられた病院も被害。

◆5月1日、チン州ファラム郡区にあるKhawpuichhip村にミャンマー軍の航空機が2発の爆弾を投下し、乳児を含む6人の子供と大人1人の計7人の市民を殺害、多くの女性や子供が負傷した。この空爆を受け、ミャンマー側から150人以上の避難民が、インドのミゾラム州の村へ逃れた。https://t.co/gKP2YqKcRJ— Justice ForMyanmar (@JFormyanmar) May 6, 2026

◆8日午後3時25分頃、ミャンマー軍は戦闘が発生していないにもかかわらず、ザガイン地方域Phaungpyin郡区のミンヤーサンピャ村に120mm重火器を乱射、砲撃が直撃した住民2名が即死した。同じころ同郡区のナウンイン村に対してもドローンから60mm爆弾6発と120mm爆弾1発を投下し、住民3名が負傷した。

カチン州パカンのマウィウォンレイ村で、軍事政権軍とシャン民族軍(SNA)の共同部隊による放火攻撃で、少なくとも57世帯が家を失った。軍事政権軍と同盟関係にあるSNAは、ザガイン地方域北部やカチン州北西部でKIAやPDFとの戦闘を展開している。

◆これは、カチン州パカンで強制徴用しにやってきた軍事政権に対しヒスイなどを探す無許可の採掘者たちが反撃・抵抗した記録だ。「へっ……糞食らえだ、必死に働いて食い繋いでるってのに、どんだけポーターに連行したがるんだよ」抑圧された民衆の口から爆発した怒りの声だ。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆25日、ミャンマー軍はマグウェ地方域とチン州を結ぶ分岐点にある抵抗勢力支配下のソウ郡区カジー村を奪還した。これにより、飢餓が危機的なレベルに達しているラカイン州への主要な交易ルートが封鎖された。

ミャンマー国軍、レアアース産地や越境道路で攻勢強化。密輸イラン燃料が支えか。

国際関係

◆20日、EUはミャンマー避難民キャンプ支援に28億円を決定。

◆ミャンマー新政権が17日に発表した恩赦、21日以降になって米欧が歓迎 「スーチー氏減刑」に判断慎重。

◆ASEAN、スーチー氏らの釈放促す議長声明(議長国はフィリピン)…ウィンミン前ミャンマー大統領の解放は「前向きな一歩」と歓迎。

◆EUは、ミンアウンフラインらへの制裁を延長。

◆28日、シンガポールのヴィヴィアン・バラクリシュナン外相は、タイのシハサック・プアンケテオ外務次官に対し、ミャンマー情勢において実質的かつ確実な進展が見られない中での拙速な接触や行動に懸念を抱いていると伝えた。

◆5月1日、日本国外務省、外務報道官談話「ミャンマー情勢(アウン・サン・スー・チー氏等の処遇)」。前向きな動きととらえつつ、「暴力の停止、アウン・サン・スー・チー氏を含む被拘束者の更なる解放や当事者間の真摯な対話を含む政治的進展、そして国民生活の向上に向けた更なる取組が進むよう期待しており、日本としても働きかけを強化していきます。」

◆2日、米国は、ミャンマー軍事政権がアウンサンスーチー氏を自宅軟禁に移すと発表したことを受け、拘束されている彼女を即時に釈放するよう求めた。彼女がクーデターで拘束されてから、すでに5年が経過している。 https://t.co/eh3s6cRlkm— Justice 

◆6日、ASEAN議長国のフィリピンは、第48回ASEAN首脳会議へのミンアウンフラインの出席を認めず、政治的代表ではない者(実務レベルの代表)の出席のみを許可すると認めた。

◆フィリピンで開催されているASEAN会議において、ASEANはミャンマー軍事政権による選挙を認めず、(ミャンマー情勢解決のための)「5つの合意 (5-point consensus)」を引き続き堅持していくと表明した。

◆フィリピンでのASEAN外相会議の準備会合で、ミャンマー軍事政権外相を対面で出席させるよう求めたタイの提案が、シンガポールの強い反対によって否決された。一方、来たる7月の外相会議期間中、ミャンマー情勢のみを協議する非対面会議で軍事政権外相と会談することは合意

◆ASEAN議長声明で、ミャンマー受刑者釈放を歓迎。

米政府、国民への空爆・殺害を続けるミャンマー軍への追加制裁を表明 ―― ミンアウンフラインと軍を「政府」と認めず「軍事政権」と呼称を継続。Burma Research Instituteらキリスト教指導者や諸団体が共同で米国務省に送った書簡に、6日付で回答。

◆軍事政権に批判的な姿勢だったマレーシアは、ミャンマーのASEAN復帰を協議。軍事政権の形だけの「民政移管」演出、アウンサンスーチー氏の住居での軟禁を発表したことを受け、態度を軟化させた可能性がある。

◆20日、中国が「中国・ミャンマー経済回廊(CMEC)」の重視表明、推進加速を要求。中国がマラッカ海峡を経由せずインド洋へ直接アクセスするための「一帯一路」の中核事業CMECには、ラカイン州チャウピューの深海港・経済特区(SEZ)開発などが含まれる。

その他(解説など)

◆「離脱した元兵士の証言から見えるミャンマー軍内部の闇」

◆ロヒンギャ虐殺6000人…“世界最悪の迫害”を描いた映画『LOST LAND/ロストランド』が突きつける沈黙の罪。

◆抵抗組織、市民社会、少数民族行政機関、在外ミャンマー人は、地域学校、デジタル教育、医療ネットワーク、避難民の若者への専門的な指導や訓練を支援できる。こうした戦略的人材育成の取組みこそが、レントシーキング政治に逆戻りしない国の基盤となる。

◆「軍事政権からの連続性、色濃く 「親軍政権」の実像を聞く」(上)(下)

◆「至る所に骸骨と頭蓋骨が散乱している」ミャンマーのホヤルシリでアラカン軍がロヒンギャ・イスラム教徒を虐殺。

21/APR‐31/MAY/2026 #WhatsHappeningInMyanmar

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