22/SEP-5/OCT/2024 #WhatsHappeningInMyanmar

2024年9月22日から10月5日までの2週間にミャンマーで起きたことです。

▼豪雨の影響により、カヤー州、シャン州南部の各地で洪水や土砂崩れが発生。9月からの大雨による死者は384人、被災家屋は14万棟、88万7000人が被災。軍事政権は民間団体の支援活動を阻害し、支援が届いていない。
▼中国からの圧力によりMNDAAは、NUGとの協調や大都市への侵攻の可能性を否定する声明を発表。
▼軍事政権がPDFと民族武装集団に対し、武装闘争を放棄し、政治的手段で政治問題を解決するよう呼びかけ。KNUらはこれを拒否。
▼10月1日から軍事政権は、2025年総選挙実施に向けて国勢調査を開始
中国から多目的戦闘機6機が、軍事政権に引き渡された。
▼軍事政権トップは、MNDAAが支配するシャン州北部ラシオの民間人を標的とした空爆を命じ、下旬から連日空爆を実施。民間人が空爆の犠牲になり、多数の住宅、仏教寺院、ラシオ最大の市場が破壊された。
ミャンマー軍の空爆、放火攻撃は、ザガイン地方域、チン州ミンダット、カレン州ほかでも実施された。ラカイン州サンドウェー郡区で行われた空爆では、子どもを含む国内避難民13人が死亡、25人が負傷
日本政府は丸山市郎大使を、より低いレベルの臨時代理大使に交代させ、軍事政権との外交関係を格下げした。
インドはニューデリーでの連邦主義セミナーに、NUG、CNA、KIA、AAを招待。インドネシアで、ミャンマー革命勢力の代表者とインドネシア、ASEANの代表者によるミャンマー問題に関する会議開催。会議は機密扱いで、EUおよびUNの外交官や代表者が出席しているが、ミャンマー軍は議論に参加していないとみられる。
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詳しい日誌、出典は、下記をご覧ください
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国内情勢

◆カレンニー暫定統治評議会IECによれば、東部カレンニー(カヤー)州で豪雨の影響により戦災避難民を含む28,735人が被災。基本的食料を必要としている。シャン州南部ペーコン郡、カヤー州ロイコー、ディモーソー郡等の戦災避難民キャンプも浸水。

◆【評論】9月18日、イラワジ紙は地元住民の話として、パラウン郡区またはTNLAが管理する郡区の住民は、世帯記録をタアン族の家族登録 (タアン語) として修正するよう通知されていると報じた。この目立たない出来事の背後にある計画は、シャン州の領土から切り離されるTNLAの独立国家の野望と間違いなく関連している。

◆カヤー州ロイコー市で洪水が発生。16日からバルー川(バルーチャン)の水位が上がり始め、現在市内では建物が浸水するか水没しているという。住民は避難を余儀なくされているが、救援物資が届かず食料や医薬品が不足しているという。

◆21日、軍事政権はネピドーで行われたイベントで企業から総額322億チャットの現金寄付を受け取った。ミンアウンフラインは、この寄付金は洪水被害を受けた地域の救援活動に使われると述べた。被害が大きいにもかかわらず、10月1日からの国勢調査実施を強調し、現住地にいるよう強制している。

◆ミャンマー、大雨の死者は384人に ベトナム上回る 不明89人、被災家屋は14万棟。88万7000人が被災か。中国のパイプライン運営社が、パイプライン敷設地域の洪水被災者を支援。

◆22日、MNDAAは、軍事政権のミンアウンフラインが再びシャン州北部ラシオの民間人標的への空爆を命じ、和平努力を台無しにしたと発表した。

◆誤解を招くAIアートが、ミャンマーの虚偽の洪水状況を助長する。

◆コーカン軍MNDAA 、タアン軍TNLA、アラカン軍AAから成る北部兄弟同盟が中国から停戦の圧力を受けたことで、コーカン軍がNUGとの協調や大都市への侵攻の可能性を否定する声明を発表。一方、軍評議会はラショー市への空爆による攻撃を強めている。

◆9月26日夜、軍事評議会はPDFと民族武装集団に対し、武装の道を放棄し、政治的手段で政治問題の解決策を見つけるよう呼びかける声明を発表した。「この発表の理由は、1. 現在のミャンマーの状況、2. 変化する国際情勢、3. 平和を望む組織と個人の同意によるものだ」とテロリストのゾーミントゥンは述べた。カレンニー州行政評議会は軍事政権の偽和平提案を拒否KNU広報担当者は、KNUを含む抵抗勢力は政治的解決に関する立場を明確にしており、軍事政権が3つの主要条件に同意すれば、抵抗勢力は政治的解決を受け入れると語った。その条件とは、軍が政治から撤退し文民政権下に入ること、新憲法の起草を認めること、そして、軍が犯した罪の責任を問われることである。

◆NUG副財務相は、 NUGが米国から年間2億ドルを受け取っているという軍事政権の主張を否定した。

◆軍事政権が2022年6月に中国に発注した軍用機6機すべてが、9月に軍事政権に引き渡された。これらの多目的戦闘機FTC2000Gはシャン州のナムサン空軍基地に配備されたと言われている。すべての軍用機は民間人に対する爆撃任務に配備される。

10月1日、2025年実施の総選挙に向け国勢調査を開始だが、調査できるのは支配が及ぶ地域のみ。各地でミャンマー軍や警察による警備が強化されているほか、首都ネピドーやヤンゴン、マンダレーなどの都市部では軍用車両が巡回するなど緊張が高まっている。

中国系犯罪組織はサイバー詐欺センターを、2月にシャン州北部で摘発されたあと、シャン州の州都タウンジーの北西に位置するLaihka郡区に設置した。

◆カジノ、売春、詐欺、何でもありの犯罪特区 ミャンマー辺境、中国人組織が強制労働も:タイと国境を接するカレン州ミャワディー県ミャワディー郡区の都市Shwekokkoを拠点にした中国人犯罪組織による「犯罪特区」の現状。

◆ヤンゴン-バゴー間を結ぶDEMU(Diesel Electric Multiple Unit)が運行開始。

◆カレン民族同盟(KNU)は、軍事政権がミャンマーとタイのメーソート郡を結ぶ主要道路を、タイと国境を接しているミャワディを攻撃するために利用するのではないかと懸念し、その再開を拒否している。9月24日に開催され、カレン民族解放軍(KNLA)、民主カレン慈善軍(DKBA)、カレン国境警備隊(BGF)、KNU/KNLA和平協議会が出席した会議で、カレン州のアジアハイウェイのコーカレー・ミャワディ区間という極めて重要な交通路の再開に失敗した。
た。

経済ビジネス

◆【ミャンマー】食品購入に困る人4割、経済苦や紛争で:物価高や失業などで、1日1食に減らしているという家庭もあった。

◆【ミャンマー】高インフレ継続、通貨安響く。国内紛争に大洪水が追い打ち。

◆10月4日の対USD / ミャンマーチャットの中央銀行基準レートは2,100チャット。一方、8:54の「市場」レートは、 Buy 4,600チャット・ Sell 4,700チャット

◆お米が3倍近く値上がり…国軍との戦闘に豪雨被害が追い打ちをかけたミャンマーの惨状:先月東南アジアを襲った台風11号やモンスーンによる豪雨の影響で、ミャンマー各地で洪水や土砂崩れが発生し、360人以上が死亡するなど甚大な被害が出ている。

人道問題

◆バゴー地方域タウングー県軍事評議会は、KNUとPDFが支配する地域の洪水被害を受けた村々に救援物資を寄付した場合、テロ対策法に基づいて逮捕し処罰すると脅した。

◆「ミャンマー国軍は就寝時間を狙って奇襲を…」住民がおびえる無差別空爆の非情 爆弾は母子一家6人の命を奪った。

◆26日、ラカイン州サンドウェー郡区で行われた空爆で、子どもを含む国内避難民13人が死亡、25人が負傷した。この南部アラカンの町は7月16日にアラカン軍の支配下に入った。

◆2021年2月1日のクーデター以来、主にミャンマー軍の暴力により、少なくとも5,350人の民間人が殺害され、330万人以上が避難を余儀なくされ、人口の半分以上が貧困ライン以下の生活をしている。

バゴー地域チャウッチー郡、シャン州ニャウンシュエ郡、カヤー州で洪水の被害で住民10万人近くが避難。軍評議会からの支援はゼロで民間団体の支援活動は阻害されているため支援が全く届いていない。軍トップは先月の被災者との面談で半年以内の復興を約束したが、現状と大きく乖離している。

◆支援活動家らによると、チン州ミンダット郡区の一部では、軍事政権による容赦ない爆撃と民間人の家屋への焼き討ちに加え、最近の大雨により、増加する避難民の支援活動が不可能になっている。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆Maung Kaung Htet氏とその妻 Chan Myae Thud氏は、インセイン刑務所爆破事件への関与の疑いで、23日午前4時に処刑された。さらに5人の死刑執行が24日に予定されている。国際社会は、これらの残虐行為を止めるために、ミャンマー軍事政権の無法を許してはならない。

◆全ミャンマー政治囚ネットワークPPNMによれば、2024年1月1日〜9月30日にミャンマー全土の刑務所に収監されていた政治囚11人(男性9人、女性2人)及びCDM警察官1人(脱走罪で起訴)の計12人が適切な医療措置を受けられなかったため死亡した。刑務所病院は手遅れの状態の政治囚の一時保管場所にすぎないとPPNM。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆23日午後3時頃、シャン州ティーボー郡ナールェー村を軍が空爆。これにより18歳の男性、21歳の男性、50歳の女性、77歳の女性計4人が死亡。2歳の子を含む3人が頭や足などに重傷を負った。また村内の家屋少なくとも10棟が破壊。

◆救助隊によると、24日、MNDAAが支配するシャン州北部ラシオの住宅地区を軍事政権のジェット機が爆撃し、民間人1人が死亡した。

◆25日午前2時15分から20時にかけて、シャン州ラシオは再びミンアウンフラインのクーデター軍による無差別空爆を受け、学校や他の多くの公共建築物に被害が出た。

◆28日午前3時半頃、軍事政権は北部シャン州ラシオ町最大のバザールを標的として空爆を実施した。この攻撃により市場は廃墟となり、広範囲に渡る破壊を引き起こし、罪のない民間人の命を危険にさらしている。町の経済と住民の生活に深刻な影響を及ぼすだろう。

◆26日、ザガイン地方域イェーウー郡区でミャンマー軍部隊が民家を襲撃し集落を焼き討ち。

◆30日、軍事政権のジェット機は、MNDAAが支配するシャン州北部の首都ラシオの民間人を爆撃し、家屋を破壊し、民間人1人を負傷させた。

ザガイン地域コーリン郡西部のユワティッ村及びオウッカン村を軍評議会軍が9月29日から30日にかけて空爆し民間人8人が死亡、19人が負傷したと抵抗組織のコーリン県第2大隊が30日に発表。軍は29日、ユワティッ村に500ポンド爆弾を2発、30日にはオウッカン村に500ポンド爆弾4発を投下したという。

◆10月1日、チン州ミンダットのミャンマー軍第274歩兵大隊の兵士は、3台のオートバイでガソリンを運んで家屋に火を放ち、Bayintnaung交差点からVitoria hostelまでのルート沿いにある30軒以上を破壊した。ほとんどは無人家屋で、今回の攻撃は軍事政権による民間人の財産破壊の継続的な取り組みの一環だ。

◆10月2日、ミャンマー軍の航空機2機がカレン州パープンを空爆し、6人の子供を持つ50代の女性を殺害した。KNU/KNLA第5旅団が率いる反軍事政権武装グループの連合は、今年3月26日にパープンを占領することに成功したが、町の南にある軍事政権の丘の上の戦術基地を制圧することはできなかった。

◆4日、ミンアウンフラインのクーデター軍が、北シャン州ラシオにある伝統的な宗教建築物の観音寺を標的に空爆し、寺院の建物や寺院内の多くの彫像が大きな被害を受けた。シャン州北部の重要な町ラシオはここ数カ月、コーカン軍としても知られるMNDAAの支配下にある。通信サービスが遮断されたラシオの民間人に対する軍事政権の残虐な空爆作戦は、MNDAAの軍事作戦の成功に対する報復だと言われている。

平和的抗議・CDM

CDM の教師が、自らこの地域の軍事政権軍を追い出した後、PDF 兵士として戻ってきたビデオ。何度も言っているが、これは教師、医師、公務員たち一般市民の革命だ。これは軍閥のあいだの「内戦」ではない。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆カレンニー民族防衛隊(KNDF)に逮捕され現在拘留されている軍事政権の兵士たちが、カヤー州のKNDF基地の1つにある留置所で適切な待遇を受けている様子が映っている、ネット上に拡散したビデオ。

◆カチン独立軍(KIA)とその同盟軍が、カチン州の州都ミッチーナーへ向けてエーヤワディー川を航行中の軍事政権の船舶を攻撃しているビデオ。Shwegu郡区の周辺とみられる。KIAの効果的な攻撃により軍事政権の船舶は撃退され、目的地のミッチーナーへの到達を阻止された。

国際関係

◆急増した移民の子、危うくなる学び場:ミャンマー人集まるタイの町で。

◆ミャンマー軍は、Airbusの緊密なパートナーであるAVICの航空機を監視や無差別攻撃に使用し、罪のない人々を殺害し、コミュニティを破壊し、大規模な苦しみと避難を引き起こしている。これを止めなければならない。

ローマ教皇がスーチー氏解放求める、バチカンに受け入れも提案。

◆ロイター通信によると、インドはNUG、チン民族戦線(CNA)、カチン独立軍(KIA)、アラカン軍(AA)をニューデリーでの連邦主義セミナーに招待した。

日本はミャンマー軍事政権との外交関係を格下げする。丸山市郎・現大使は間もなく任期を終え、より低いレベルの臨時代理大使に交代させる。吉武将吾氏が9月15日から臨時代理大使に就任し、ヤンゴンに滞在している模様。

◆21日、タイ労働局は120日計画のもと、タイで働くミャンマー人労働者約20万人を不法就労で逮捕したと発表。タイ政府は飲食業、小売業を含む27の業種において外国人労働者の就労を禁じている。今回の逮捕の理由のほとんどがこの規定への違反だという。

◆スリランカ大統領選挙でマルクス主義左派が率いる人民解放戦線が56%の得票で勝利。

◆「兄の死の真相究明を」:2007年に僧侶・市民らの反政府デモを取材中、ミャンマー軍兵士に至近距離から銃撃され死亡した長井健司さん、射殺17年。

◆29日、バングラデシュは、同国に逃亡したミャンマー軍兵士や国境警備隊(BGF)隊員ら123人ミャンマーへを強制送還した。

◆軍事政権は、ラオスで9日に開幕するASEAN首脳会議に外務次官を派遣する意向。同外務次官は7月のASEAN外相会議にも出席した。

◆10月4日・5日、インドネシアのジャカルタ市で、ミャンマー革命勢力の代表者とインドネシア、ASEANの代表者によるミャンマー問題に関する会議が開催されている。AFP通信によると、EUおよびUNの外交官や代表者が出席している。ミャンマー軍は議論に参加していないとみられる。会議は機密扱い。

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