26/Nov-03/Dec/2022 #WhatsHappeningInMyanmar

2022年11月26日から12月3日までの1週間にミャンマーで起きたことです。

▼軍事政権の軍事法廷は11月30日、11 人の若い市民 (内、7人はダゴン大学生) に、彼らが元軍関係者を殺害した罪で死刑判決を下した。彼らの処刑実行が危惧されている。国際社会は軍事政権に圧力を強めることが求められている。

▼11月25日に日本ミャンマー協会の渡邉秀央会長が軍事政権No.2と会談して、日本ミャンマー協会の更なる協力策、ティラワ経済特区の改善に向けた取り組み、内外の政治・経済の進展、日本の投資、ミャンマーの政治情勢の変化、ロードマップと目標の実現等について率直な意見交換を行った。

日本財団の笹川陽平会長が11月25~27日にミャンマーを訪問してミンアウンフラインと会談し、アラカン (AA) 軍と国軍の双方から要望を受けて、「ミャンマー国民和解担当日本政府代表」の立場で交渉を仲介し、11月29日に日本財団が人道的停戦を発表

▼こうした停戦交渉は一方的に軍事政権との協議のみで行われているようで、民主派勢力の分断に加担しないよう注視する必要がありそうだ。

▼軍事政権は地上戦での劣勢を空爆により挽回しようとして、10月には少なくとも57回の空爆を行った。NUG大統領代行は、ロイター次世代リーダーシップ サミットで、ミャンマーの人々を守るための軍事援助、特に空爆から守る武器の援助を国際社会に要請した。

目   次

国内情勢

◆アラカン軍AAと軍が26日、第三者の仲介の下で停戦合意したことで、2ヶ月間封鎖されていたラカイン北部3郡内のヤンゴン-シットェー道路を含む幹線道路が28日から通行可能になる見通し。地元旅客船業者も運航再開予定。ただし状況は依然不安定。 交通の遮断で市民は長期間困難を強いられている。

◆軍事政権は11月28日、ラカイン州北部でアラカン軍 (AA) との戦闘が再開されてから閉鎖されていたいくつかの陸路と水路を再開した。 AA のスポークスパーソンは、医療物資の配送と地元住民のための「人道的停戦」だと述べた。

◆11月29日朝、国民統一政府が第76回閣議を開催。

◆12月2日、ミャンマーの首都ネピドーで爆発が発生。

経済ビジネス

◆ミャンマー労働組合連帯 (STUM) によると、ヤンゴンのShwe Pyi Thar郡区にある YFA 縫製工場の 300 人以上の労働者が 11 月 29 日に解雇された。

人道問題

◆東部カレン州のカレン民族同盟KNUの支配地域ミャワディ郡レーケーコー村に逃れていた民間人とNLD議員を軍が拘束したことをきっかけにけKNUと軍間で戦闘が激化し1年が経とうとしているが約8千人の避難民が依然タウンイン河岸で暮らす。外部の支援に頼るも長引くにつれ支援は減少。避難民は生活に困窮。

◆OCHA (国際連合人道問題調整事務所) Myanmarの人道支援に関する最新情報が公開された。全国で 140 万人以上が家を追われたままだ。武力衝突、厳重な警備、アクセス制限、および援助従事者に対する脅威が、各地で人道支援活動を妨げ続けている。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆軍事政権が医療スタッフ9人に懲役12年の判決。軍事政権は恩赦を行ったが、こうした判決で対象を絞った処罰が明らかになった。

◆軍事政権は11月30日、11 人の若い市民 (内、7人はダゴン大学生) に、軍事政権に抵抗した罪で死刑判決を下し、軍は彼らが元軍関係者を殺害したと非難した。軍が最後に著名な民間人に死刑を宣告したのは 1 月で、彼らは7 月に処刑された

◆反軍活動を熱心に行っていたヤンゴン市ダゴン大学の学生7人に対し11月30日、インセイン刑務所内の軍事法廷が今年4/18にガバーヤダナー銀行のマネージャーを務めるていた軍中佐が射殺された事件に関与したとして刑法302条a違反容疑で死刑判決を言い渡した。 7人は今年4月軍に拘束され行方不明になっていた。

◆ザガイン地方域のカレーミョ (Kalay) 裁判所は11 月 29 日、 2 人の大学生にそれぞれ 10 年の禁固刑を宣告した。Kalay 大学学生自治会は、この 2 人は反クーデターの抗議活動に参加した罪で有罪判決を受けたと述べた

◆シャン州のラショー刑務所裁判所は、11 月 30 日に国民民主連盟 (NLD) 中央委員会のメンバー Tun Tun Hein に 20 年の懲役刑を言い渡した。彼は刑法第 122 条に基づき反逆罪で有罪判決を受けた、と MeKong News は報じた。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆ザガイン地域キンウー郡ミットー村を26日、軍が襲撃し65歳の住民男性1人を銃殺し、民家に火をつけた。カンティッ村に移動し19歳のPDF隊員を銃殺した。15-23日にかけて、9歳と5年生の子どもを含む住民10人が軍により殺害された。11月にキンウー郡全域で焼き討ちや空爆により多数の民家が焼失した。

◆ザガイン地域ティーチャイン郡のアレードー村、サードゥイン村を含む5村を28日〜30日にかけて兵力約300人の軍部隊が襲撃。家屋、牛、水牛等家畜や農機具、稲、貯蔵小屋等が焼かれた。近くでPDFと軍との間の銃撃戦が起きた後、軍が村の焼き討ちを開始した。

◆ザガイン地域シュエボー郡のスィンイン村とマウービン村を30日、軍が焼き討ち。住民少なくとも4人を拘束。 地元防衛隊と軍との間で戦闘が起きて間もなくスィンイン村の焼き討ちが始まった。

◆マグェー地域パウッ郡グェーゴン村を軍が襲撃。11月27日、28日の2日に渡り焼き討ち。ほぼ全住宅数にあたる100棟程度が全焼。同村は軍の進行ルート上にあり、翌29日まで軍部隊が付近に駐留していたため、住民らの消火活動開始が遅れ、村全体が焼けた。

◆ザガイン地域サーリンジー郡サートン村及びレッパチュン村を軍が1日午前7:17に焼き討ち。 兵員数300人程度の軍部隊は、前夜からサートン村に陣を張り、住民1人を射殺していたという。 11/30にはPDFとの銃撃戦の後、近隣のタンズィン村に銃を放ちながら侵入し全住宅を焼き払った。住民は避難している。

◆ザガイン地域ティーチャイン郡レーダー村を11/30-12/1にかけて軍が焼き討ち。 民家200棟が全焼した。

◆ザガイン地域シュエボー郡スィンイン村とマウービン村に11/30、軍が侵入。民家を焼き、住民9人を拘束し殺害。分かっているだけで精神障害を抱える住民が2人含まれていた。

平和的抗議・CDM

◆ザガイン地方域Yimarbin-Salingyi 諸村で反クーデター抗議活動を行っている CDM 医療従事者は、Yinmarbin 郡区の 2 つの村と難民キャンプを訪れ、ヘルスケアと健康教育の講義を行いました。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆ISP-Myanmar (The Institute for Strategy and Policy – Myanmar) によると、10月の1か月間で少なくとも57回の空爆が行われた 。カチン州HpakantにあるA Nang Pa村での空爆により、少なくとも 70 人の民間人が死亡した。 記事全文: https://ispmyanmar.com/over-7800-clashes-have-erupted-across-the-country-since-coup/… #ConflictPeaceAndSecurity

国際関係

◆25日、SAC副議長はネピドーで日本ミャンマー協会の渡邉秀央会長と会談。日本ミャンマー協会の更なる協力策、ティラワ経済特区の改善に向けた取り組み、内外の政治・経済の進展、日本の投資、ミャンマーの政治情勢の変化、ロードマップと目標の実現等について率直な意見交換を行った。

◆独外務省が、シンガポールで開かれる海洋安全保障と海洋法に関する作業部会に国軍を招待か。

◆日本財団「笹川日本政府代表が、ミャンマー国軍と少数民族武装勢力・アラカン軍との人道的停戦に成功」と発表。

◆日本財団の笹川会長は、アラカン軍と国軍の双方から要望を受けて、「ミャンマー国民和解担当日本政府代表」の立場で停戦交渉。

◆タイ政府がビザなしで入国する外国人に最大45日間の滞在を許可する措置を10月に発表。これまで14日までしか滞在が認められていなかったミャンマー国籍者も対象。実際ミャンマー人に45日の滞在が許可されるようになったのはごく最近になってからのことだという。

◆NUGのDuwa Lashi La大統領代行は、ロイター次世代リーダーシップ サミットで、ミャンマーの人々を守るための軍事援助を国際社会に要請。

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