第30週目 (8月23日~8月29日) 日誌

先週(第29週)末から、国軍側と民族武装組織・人民防衛隊(PDF)との衝突が増加しています。国軍最高指導部の一員が攻撃を指揮するために現地入りしたり、幹部クラスに対して数日内に抵抗者への戦闘体制をとるよう指示するなど、大規模攻撃が迫っている様相です。チン州で地元PDFグループが提携するなど、PDFグループが連携する動きが出てきています。国軍とロシアの関係が強まっています。

8月23日

国軍側と民族武装組織・人民防衛隊(PDF)との衝突が増えている
カレン州では20・21日、カレン民族解放軍 (KNLA)・地元PDFと国軍系国境警備隊(BGF)との衝突が3回発生し、BGF兵士12人が死亡・19人が負傷。ザガイン地方域Tamu郡区では24日、地元PDFが国軍側にゲリラ戦を仕掛け、国軍側20人が死亡。マグウェ地方域ではGant Gaw PDFが警察署を攻撃し、警察官10名が死亡。)

23日、国軍側、カレン民族同盟(KNU;Karen National Union)の支配地域の近くに数個の部隊を配備し、夜、SAC副議長ソウウインが攻撃を指揮するためにThatonにいたと報じられる。大規模戦闘が迫っている模様。

23日、国軍側国家行政評議会の会議、NUG・CRPHおよびそれらの支援グループの情報を提供する「情報提供者」に報酬を与えること、反対勢力と戦う民兵組織の結成について協議。

23日、「People’s Liberation Army (PLA;人民解放軍)、結成を宣言 (ビルマ共産党の残党か?)。

23日午前9時半頃、ヤンゴン郊外で警察隊・国軍兵士と市民の間で銃撃戦が発生。

23日、ラカイン州のベテラン議員ペタン氏、国軍に協力するアラカン民族党(ANP)の方針に反対してから正式に離党。

23日、NUG、Covid-19用ワクチンを2,000万回分調達すると発表。

23日、国際刑事裁判所 (ICC)NUGが提訴していたミャンマー国軍のロヒンギャに対する過去の戦争犯罪告発を正式に受理

8月24日

24日、国軍側SAC、会計年度を来年度から4月~翌年3月に変更 (現行は10月~翌年9月) と発表。

24日、国軍最高司令部、抵抗する市民に対して数日以内に戦闘体制をとるよう、ネピドーの幹部クラスへ指示。

24日、NUG、「国民の側に加わる兵士の勤続年数、軍の階級、および年金に責任を負う。国軍側に反対した兵士は「人民の兵士」と認識され、彼らとその家族はNUGと人民によって保護される」と発表。

24日、NUG計画・財務・投資省ティントゥンナイン大臣、15日に発売されたNUG主催の電子春の宝くじ (15日から20日までで25万枚販売) の収益により、CDM参加者41万人を支援すると発表。

24日、チン州で、CDF Mindat、CDF Kanpatlat、CNO、ZFUなどの4つの地元PDFが提携と発表。

8月25日

25日、22日の爆弾事件に関与した疑いで逮捕されたヤンゴンの慈善グループの若者、国軍側の尋問中に殺害される。

25日夜、国軍側、チン州Htantalang郡区で挑発的な銃撃を行い、首に銃弾を受けた10歳の子どもを殺害。

25日、「ロヒンギャ・デー」。国軍がラカイン州のロヒンギャに対する「クリアランス作戦」を開始してから4年目。

25日、MYD ウォレットのIOS版リリース。MYD (ミャンマードル) は暗号通貨で、民主主義を表す公定通貨をめざしている。

25日、ロシア高官、ミャンマーへのミサイル防衛システム「パーンツィリ」輸出について、契約に記載されている日程で輸出する計画だと発言。

25日、在日ミャンマー人ら、日本ミャンマー協会に対して2回目の抗議デモ。

8月26日

26日、国軍側、殺害した若者の遺体を引き取る際、家族に100万チャットを要求しているとの報道。

26日午後8時頃、国軍側、ヤンゴンMingalarTaung Nyunt郡区の賑わっていた122番街で民間人を射殺。

26日、カレン州カレン民族同盟(KNU)のKNLA第6旅団、Kyaikdon郡区の村の国軍前哨基地を占領。

26日、韓国政府、26万8,428人が署名したNUG承認を求める請願に応え、NUGと継続的に対話する方針発表。

8月27日

27日、国軍側、カレン州地元の国境警備隊(BGF)に前哨基地奪還を命令。

27日、国軍側、カヤー州でNLDメンバー3人と、PDFとCDMをサポートしたとして他の2人を逮捕と発表。

27日、国軍側、8月25日にネピドーで開催されたKachin National Congress (KNC) 議長M Kawn Laを逮捕 (クーデター以来、初めて民族政党指導者を逮捕)。

27日、KNU、カレン州の別の地域では2日間に11回の衝突が発生したと発表。民間人に被害。

27日、シャン州Kyaukme郡区Loikon村付近で26日、タアン民族解放軍 (TNLA;Ta’ang National Liberation Army) と州国家進歩党 (SSPP /SSA;State State Progress Party) の合同軍が、シャン州修復評議会 (RCSS;Restorative Council of Shan State) と衝突し、Loikon村の村人2人が銃創で負傷し、約600人の村人が衝突から避難のために逃げ出した。

27日、NUG、国軍側による紙幣印刷に対し、違法クーデターの「暫定政府」による紙幣印刷は違法であり、かかわった外国企業も違法であると警告。

8月28日

28日午後、国軍側、マンダレーの抗議行動に対して自家用車に私服で乗り付け、多くの若い活動家を逮捕し、死傷させる。

28日、国軍側、ダラン/軍事情報提供者が反体制活動家、PDFおよびCDMに関する情報を提供すると報奨金50万チャット支給と発表。ダランを探している側は、探す労力を節約できるとして歓迎。

28日、ヤンゴンとマンダレーの12の地下ゲリラグループが国軍側と戦うために提携したことが明らかになる。

28日朝、NUG、軍事政権に対するNUGの自衛戦争宣言「D-Dayについて話し合う緊急会議開催

8月29日

29日、モン州、カレン州、シャン州北部、カヤー州で戦闘が激化

29日、マンダレーで3か所、ヤンゴンで1か所爆弾が爆発。

29日、元エーヤワディ地方域大臣だった79歳のU Mahn JohnnyがPDFに参加し、人民側の最古の兵士になったと報道される。

第30週末

国軍の弾圧による犠牲者は828日までに1,026 人。

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