31/AUG-7/SEP/2024 #WhatsHappeningInMyanmar

2024年8月31日から9月7日までの1週間にミャンマーで起きたことです。

中国TNLAへ即時停戦を求める警告書を送り、中国国内でKIA、UWSA、MNDAA、TNLAの代表とそれぞれ会談した。NUCC、NUGほか抵抗勢力は、強制的に抵抗戦争を阻止することに抗議する声明を発表。

▼軍事政権は、来年の「総選挙」実施をめざし、10月に国勢調査を行おうとしている。そのために、特に1027作戦以降大きく失われた領土を奪還する作戦計画を実行に移した。6日にはシャン州、チン州、カヤー州、マグウェ地方域で、組織的かつ広範囲に渡って、罪のない民間人に対して未明・夜間の空襲を仕掛け、子ども、妊婦を含め数十名を殺害した。

NUGは国際社会に向かって、軍事政権が徴兵や民兵組織新設などを通じ国民を人間の盾として使うことを阻止するよう支援を呼びかけた。

▼マンダレー市のミャンマー軍中央軍本部(LAMAKHA)を標的とするミサイル攻撃が行われ、大佐1人を含む18人が負傷した。

マンダレー市、ヤンゴン市で、若者たちが「屈服せずに反撃」と叫び、あるいは歩道橋にバナーを掲げ、街頭抗議を行った。
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 #WhatsHappeningInMyanmar
詳しい日誌、出典は、下記をご覧ください。
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目   次

国内情勢

◆8月16日付国民統一諮問評議会(National Unity Advisory Council;NUCC)の声明「現在の政治および軍事情勢について」。

◆8月21日、NUG大統領代行、同首相、ティモール大統領、KNPP議長と専門家によるオンライン会議が開催され、成果、有利な条件、今後の移行段階に関する分析についての洞察を共有した。

◆TNLA担当者は、中国瑞麗市国家治安委員会名義で8月29日に送られた北シャンとの国境地域での即時停戦を求める警告書を受理し、「中央委員会で協議中だ。現時点では、何も返答することはない」と述べた。中国王毅外相のネピドー訪問後、MNDAA支配地域、UWSAが支配するナムティット市の国境検問所が閉鎖された。

◆KIA広報担当者はDVBに対し、同民族武装勢力が中国のアジア担当特使と8月最終週に中国の天津で会談し、ミャンマー‐中国国境の安全保障について話し合ったことを確認した。BBCの情報筋によると、8月最後の週26日から30日にかけて、中国とミャンマーの国境の中国側で、中国のミャンマー特使がKIA、UWSA、MNDAA、TNLAと別々に会談したという。BBCがこの会談についてKIAに連絡を取ったところ、KIAの情報担当官は、会談については承知しているが、情報部はまだ話し合いの内容を把握していないと語った。(https://www.facebook.com/plugins/post.php?href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2FBBCnewsBurmese%2Fposts%2Fpfbid0AbJTv6BMWPneVWsNqvc4DR9VrLyxFL1j5sy6kiXnZB6NqYjWVCssj1gkWrwEpL13l&show_text=true&width=500)

◆8月31日NUCCは、ミャンマーはあらゆる民族の国民の主権国家であり、中国には内政を脅迫したり強制したりする権利はないとの声明を発表した。中国の瑞麗市国家安全保障会議がTNLAに対して送った軍事警告と脅迫の侮辱的な書簡の撤回、国際法、倫理の尊重と認識を強く求めている。

◆9月1日、反軍事政権大衆組織連絡調整委員会(マンダレー)が「ミャンマー北部の民族革命勢力による抵抗戦争を強制的に阻止しようとする行動に反対する声明」発表。

◆8月30日、ワ州連合軍(UWSA)南部軍管区(171)は通知を発し、現在ラオスで働いているモンサット県居住のワ族男性に対し、できるだけ早く母国に帰国し、171の行政区域の住民は9月7日までに軍事務所に出頭しなければならないと命じた。国民を動員し、祖国を守るために必要な軍事訓練と資源を提供する必要性を強調している。この具体的な期限は、雨期の終わりが近づいている時期と重なる。

◆8月31日、NLD中央工作委員会は、NLDはテロ戦争評議会の偽装選挙をいかなる形でも認めないと発表した。NLD議長のアウンサンスーチー氏と会って議論しなければ、軍事クーデターによって生じたミャンマーの政治問題は解決しないと考えている。

◆来年実施を計画している「総選挙」をにらんだ国勢調査開始まで1カ月。全国約1,300万世帯の約5,600万人を対象。調査期間は10月1日から15日まで、調査結果の第1報は今年12月に発表し、首都ネピドーと14地域・州の詳細は来年に公表するとしている。

◆報道によると、マンダレー地方域北部に位置するモゴック町の西郊では、市民が、衛星ベースのインターネット接続システムであるスターリンクインターネットを利用している。彼らは軍事政権による継続的な利用制限にもかかわらずインターネットへの接続方法を見つけ、その回復力と適応力を示している。

◆マグウェ地方域のパコックでは、Myaing郡区などから逃亡した100人以上の警察官が逮捕・拘留され、職務に強制復帰させられ前線に送り返されたが、大半は逃亡した。

◆9月2日、軍事評議会は、3 つの北部同胞同盟、TNLA、MNDAA、AAをテロ集団と宣言した。

◆2日、NUG暫定地方行政中央委員会2024年第33回会議開催。マンウィンカインタン委員長の開会挨拶:「行政機関の設立だけでなく、コミュニティの回復力と人間の安全保障に関連する分野にさらに注意を払い、戦争から逃れる国民が必要とする食料、避難所、医薬品の確保に協力する必要がある。」

ကြားကာလဒေသန္တရ ပြည်သူ့အုပ်ချုပ်ရေးဖော်ဆောင်မှု ဗဟိုကော်မတီ အစည်းအဝေး အမှတ်စဉ် (၃၃/၂၀၂၄)ကျင်းပပြုလုပ်

◆3日、NUG首相は政府組織回覧第25/2024号で、NUG政権における権力の濫用と、武器に頼って国民を抑圧する者たちに断固たる対処をとるよう警告し、指示した。

◆民間人はどこでも抵抗を歓迎している。専制的な中国は理解できないかもしれないが、民主主義を標榜する米国は、このことをよく理解すべきだ。

◆軍事評議会は、海外で働くミャンマー人労働者は、公式の銀行システムまたは中央銀行にリンクされた国際送金サービスを通じて月に1回、給与総額の少なくとも25%を家族に送金しなければならない、違反するとパスポートの延長を認めず、必要な確認と措置を講じると発表した。

◆ミャンマーの闇。偽札。テレグラムで最近、販売を大強化中。だいたい真紙幣:偽紙幣を1:10で取引してる。 紙質とプリント品質も最高を謳ってる。紙幣の透かしとかチェックするの大変だし、偽札増え過ぎたらどうなるのよ? 新札が増えすぎた弊害ね。(参照:「ミャンマーで公然と売買される偽造紙幣」)

◆4日、ミンアウンフラインはカヤー州州都ロイコー市を訪問し、市の再建を指示した。ロイコー市をめぐって2023年11月、KNDFなどカレンニー革命軍がミャンマー軍と激戦を繰り広げた。ミンアウンフラインは8月下旬にマンダレー、今月3日には北東部シャン州の州都タウンジーを訪問。4日にはパオ自治区を訪れ復興を呼びかけた。

◆ネピドーの軍事筋は、テロ戦争評議会は失われた領土を奪還する作戦計画を始めたと語った。陸軍と水空協力チームが結成され、24時間リアルタイムの戦闘任務を遂行している。作戦計画は9月初旬にすでに開始されたことが判明している。

経済ビジネス

◆軍事政権が石炭やその他の原材料の供給を停止したため、ザガイン・マンダレー両地方域にまたがるTagaung Taungニッケル鉱山China 15mcc construction companyの操業は停止した。

◆8月21日にジェトロが発表したミャンマー投資企業管理局(DICA)の統計によると、2024年度4~7月の外国直接投資認可額、前年同期比66.9%減となった。

◆人権監視団体STFIMによると、UWSAは中国の利益に配慮し、中国によるサルウィン川ダム建設のひとつMantongダムプロジェクトの進行を認め、Naung Phaダムの早期建設に道を切り開いている。ダム建設に対し、地元コミュニティや市民社会は長年にわたり反対運動を起こしてきた。

人道問題

◆9月3日、軍事評議会が国民を人間の盾として利用しようとしていることに関する声明:「私たちは彼ら(世界各国)に対し、軍事評議会がすべての民間人を人間の盾として利用することを阻止し、人民の春の革命を支援する効果的な行動を取るよう要請します」。軍事政権は徴兵制の実施、あらたな民兵組織の設置などを強行し、国民を戦闘に動員している。

◆ラカイン州北部でのAAとミャンマー軍との戦闘を避けバングラデシュに逃れたロヒンギャは、過去数カ月間で約8,000人に達した。 バングラデシュの難民担当副政府高官は、「バングラデシュはすでに過負荷状態にあり、これ以上のロヒンギャを受け入れることはできない」とロイター通信に語った。

AAの最高司令官トワンムラトナイン氏は、イラワディ紙との独占インタビューで、部隊がロヒンギャの民間人を標的にしたとの非難を否定した。「たとえイスラム教徒に危害を加えるつもりだったとしても、国際社会が見ているナフ川のほとりでそんなことはしない。目撃者の前でどうして彼らを殺せるのか?」

◆複数のロヒンギャ団体が発表した、今回の事件の詳細や各方面への要請を記した「Rohingya Organisations Joint Statement On Naf River Massacre (ナフ川大虐殺についてのロヒンギャ団体による共同声明)」の和訳。

◆軍トップが3日のタウンジー訪問時に掌握された地域で活動する武装組織に報復すると発言した後、5日から6日にかけてシャン州北部、南部、カレンニー地域、マンダレー、マグェー、チン州を集中空爆。妊娠中の女性及び幼児を含む市民24人超が死亡した。

◆5日夜、シャン州南部Pekon地域で軍事政権が行った空爆により、子どもと妊婦を含む9人が死亡した。犠牲者は、自分たちの地域で続く戦争から逃れ、Pekon国内避難民村に一時的に避難しているカヤー族の人々である。

◆ミャンマーの人々、特に子供たちにとって新たな悲劇の日だ。非人道的な軍事政権が、組織的かつ広範囲に渡って、罪のない民間人に対して空襲を仕掛けた。1時と5時:シャン州Naung Cho:子どもが1名死亡/1:35am:シャン州Namkhan:11人が死亡/2:40am:チン州ミンダッ9時:カヤー州Moe Baye国内避難民キャンプ:8人以上死亡。明らかに戦争犯罪であり、人道に対する罪である。国際社会と国連に聞きたい。何を待っているのか? と。 今すぐ行動してください

◆6日午前1時35分、軍事評議会は、TNLAが占領した北シャン州ナムカム町の市街地に夜間攻撃を開始した。ナムカムイェ通り周辺の住宅街に500ポンドの重砲弾計2発を投下し、地元民間人に甚大な被害をもたらした。4歳の子どもと妊婦を含む11人が死亡、11人が負傷した。戦闘は行われていなかった。

◆6日午前2時40分、チン州ミンダッ郡第4地区の村を軍評議会軍が突如空爆。被害の程度はわかっていない。軍は飛行機及びドローンによる爆撃、重火器攻撃を繰り返しており空路での武器弾薬の補給を行っているため戦闘の可能性が高まっている。

◆6日午後12時55分頃、マグウェイ地方域Myain郡区Leyyat Ma村に、テロリスト軍評議会軍のジェット戦闘機が爆弾3発を投下、家族4人が隠れていた防空壕を直撃して8歳の子供1人、女性3人、男性2人の計6人が死亡した。少なくとも10人の民間人が負傷し、学校3校と家屋2軒が破壊された。付近で戦闘はなかった。

◆ミャンマー軍による民間人・民間施設を標的とした夜間の連続空爆・民間人虐殺を、日本テレビ、TBSなどが報道。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆9月2日、ミャンマーでクーデターが発生してから3年7ヶ月が経過した。人権団体AAPPによると、これまでミャンマー軍に5,592人が殺害され、27,294人が逮捕され、20,827人が拘留されている。うち子どもの犠牲者が614人、逮捕された子どもが559人いる。

◆エーヤワディ管区でミャンマー軍、市民90人を相次ぎ拘束。いずれもラカイン州から避難した市民だった。

軍事政権による国民・財産への攻撃

シャン州ラシオ市が徐々に平穏を取り戻し、住民が戻って生産と生活を再開し始めた8月30日夕方、軍事政権は予告なしに2回、午後9時45分と同50分に学校と住宅地を標的とした空爆を開始した。彼らは人々の命など顧みず、パニックを起こさせて、人々が家に戻り、通常の生活に戻るのを阻止しようとしている。

◆カレンニ―州(カヤー州)CBO CTERからの最新情報では、民間人を標的とした軍事政権の空爆が与えた広範な影響が強調されている。州全体で28万人以上が避難。国内避難民と受け入れコミュニティにとって食糧安全保障の大きな課題、空爆による精神的・社会的被害も甚大だ。

◆マンダレー管区ダベイチン郡区周辺で林業に従事していたゾウ138頭を反軍政武装勢力のPLA(人民解放軍)が保護した。周辺では戦闘が続いており、戦火を逃れて、象使いとともに避難してきたという。ゾウも象使いも森林省の公務員だと思われる。

平和的抗議・CDM

◆8月22日、反独裁部隊-AJAYと青年ストライキ委員会は、軍事評議会がいくつかの郡区で宿泊者名簿のチェックを厳重に行っているヤンゴンで、学生やさまざまな郡区の人々と共同し、赤ペン運動を展開した。

◆9月1日のヤンゴンの歩道橋に、「逆境に屈するのではなく、独裁者政権を革命で倒そう」と大書した赤いバナーが掲げられた。

◆2日、警備が厳しく、リスクが非常に高いマンダレーで若者たちが抗議活動を行い、国民に「屈服せずに反撃」するよう訴えた。若者たちは、国民を鼓舞し、軍事政権が都市における統制力を失っていることを示すために抗議行動を行っている。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆2024年9月1日現在のミャンマーの状況のマップ。 現在、抵抗勢力は約385,000平方キロメートルを支配しており、これは国土全体の約 57% に相当する。過去1か月間に抵抗勢力は全国でいくつかの進展を遂げ、カチン州、ザガイン地方域、ラカイン州、シャン州の町と同じようにラシオ市を完全に制圧した(より大きなファイルをDLできる)。次図は、さまざまな勢力をNUGとその同盟、3BHA(同胞同盟)、中立派または停戦派に分類した。

マンダレーでは3日午前4時ごろ、衝撃ミサイルの発射音とともに爆発が相次いだ。軍事政権中央軍司令部にMMA短距離ミサイルが発射され、大佐1人を含む18人が負傷した。軍の重火器による反撃で人々の家が攻撃された。ヤンゴン・ティラワ工業団地の第1セキュリティゲートでは手榴弾2発によって、警察官2名が負傷。Brave Warriors for Myanmar(BWM)は、マンダレー市への中央軍本部(LAMAKHA)を標的とするミサイル攻撃が3日朝行われたと発表した。

◆軍事アナリストは、革命グループがマンダレー市の東74kmにある山岳要塞ピンウールウィン(メイミョー)を占拠すれば、マンダレー市は簡単に陥落するだろうと言う。ただし、マンダレーPDFは、少数民族軍がミャンマー軍との戦いで得た数十年の経験を活用する必要がある、と。

◆4日、TNLAは、Nawnghkio郡区のTaung Hkam村で、軍事評議会の第206砲兵隊を攻撃するビデオ録画を公開した。そこには、TNLAが軍事評議会から押収した2台の装甲車を使って戦っているのが見られた。中国は8月29日、TNLAに書簡を送り即時停戦するよう脅迫したが、TNLAは軍事評議会への攻撃を続けていると見られる。

◆カチン州のWaingmaw町上空を飛行していた軍事政権のヘリコプターをKIA戦闘員が中国製のMANPADSで撃墜するビデオ。

◆5日、AAはついにラカイン州タンドウェにある、ミャンマー軍最大の海軍基地のひとつを占領した。これは最初の海軍基地の陥落である。

国際関係

◆中国沿岸警備隊の船がエスコダ礁でフィリピン沿岸警備隊(PCG)のBRPテレサ・マグバヌア号に「故意かつ意図的に」3回体当たりした。

◆ドローンから焼夷弾を落とし、森の中のロシア兵をあぶり出すウクライナ。ミャンマー軍事政権がこうした戦術を真似しないともかぎらない。

◆9月3日、バングラデシュの外務担当顧問は、現状以上のロヒンギャを保護する余力がないとし、新たなロヒンギャの入国を認めない方針を示した。

◆メコン川の金三角地帯でラオスから送り返されたミャンマー人労働者約40人が乗ったロングテールボートのエンジンが故障し、制御不能となって転覆。約20人を何とか救助したが、残りの20人以上が行方不明に。事故はラオス領内で起きたため、タイ側からは救助に向かえなかった。

◆3日、ミャンマー国連大使はNY国連本部で開催されたユニセフ定例会議で演説し、ミャンマー国内で発生している戦闘の影響を受けた子ども達を支援するよう国際社会に呼びかけた。

◆NUGの公式検索サイト。NUG、EROsが発表した決定、声明等が検索できます。

Metafind An Official Website of the National Unity Government

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