9月7日、NUGマンウィンカインタン首相・ドゥーワーラシーラ暫定大統領は、軍事評議会に対する自衛のための攻撃開始(D-Day)を宣言し、「非常事態宣言」 を発出しました。NUGイーモン国防大臣は戦闘に際しての規則を発表しました。数週間前から少数民族地域への国軍の攻撃が激化し、雨期明けに大規模な戦闘を準備している兆候があります。中国共産党がオンライン会議にNLDを招待したという注目すべきニュースもありました。
9月6日
6日、国軍、反イスラム運動の精神的指導者でありロヒンギャ浄化強硬派のアシンウィラトゥ仏僧侶を釈放.
6日、一時、1USD=1,800チャットを超える。
6日、NUG、8月1か月間で国軍兵士、警察隊、軍評議会の関係者など580人が死亡と発表。
6日、早朝ヤンゴンのミャンマープラザ近くで爆弾が爆発、午後バゴー地方域で爆弾が2回爆発。
6日、テレノールから携帯通信事業を引き継ぐレバノンの投資会社M1、33億USDの投資を発表。
6日、ASEAN特使のブルネイ第2外相エルワン氏、国軍に対し4か月間の停戦を提案。
9月7日
7日、NUGマンウィンカインタン首相・ドゥーワーラシーラ暫定大統領、軍事評議会に対する自衛のための攻撃開始(D-Day)を宣言し、「非常事態宣言」 を発出。NUGイーモン国防大臣、戦闘規則を発表。
BREAKING: The NUG’s acting president calls on the public, the People’s Defence Force and ethnic armed organisations to revolt against Min Aung Hlaing’s military council.https://t.co/QvY5tOiBD3
— Myanmar Now (@Myanmar_Now_Eng) September 7, 2021
7日、NUGの発表について、民族武装グループのKIA、KNU、KNP、CDF、KNDF (Karenni Nationalities Defense Force) は歓迎を表明。
7日、マンダレー地方域の大学の学生自治会16団体が人民革命の戦いに参加すると表明。
7日、チン州トンザン市の警察官5人、NUGの下で業務遂行を求め、国軍側警察から離脱。
7日、国軍通信会社Mytel電波塔が各所で爆破される (サガイン地方域:https://fb.watch/818esw6Q7d/)
7日、国軍側、シャン州にあるNUGドゥーワーラシーラ暫定大統領の自宅を襲撃。
9月8日
8日夜、国軍側、ヤンゴンのライン郡区13区の宿泊者名簿を捜査、容疑者約100人を逮捕して警察署に連行。
8日、ザガイン地方域で国軍通信会社Mytel電波塔破壊行為が多発、8日も少なくとも7基が放火される。
8日、茂木敏充外務大臣、ブルネイのエルワン第2外務大臣と電話会談し、ミャンマー訪問の際にはできるだけ多くの関係者と対話することの重要性を指摘。
8日、「ミャンマーの民主化を支援する議員連盟」、NUG閣僚らと第3回オンライン会議開催。
9月9日
9日、国軍側破壊活動撲滅委員会、NUGやPDFの活動家に住居を提供した家主は所有物件を差し押さえると警告。
9日、国軍側、各国外交官への説明会をヤンゴンで開催、中国、ロシア、北朝鮮、シンガポール、インドネシア、日本、韓国、オーストラリアなど27カ国と2国際機関が参加。
9日、ヤンゴンのサンチャウン郡区をパトロールしている国軍軍用車両が爆弾攻撃され、兵士2人が死亡。
9日、Bishnoi防衛隊、マグウェ地方域Natmauk郡区の変電所を破壊。
9日、マグウェ地方域、チン州、カレン州、ザガイン地方域で戦闘つづき、村民が避難を余儀なくされる。
9日、中国共産党、東南・南アジアの政党を対象としたオンライン会議にNLD、国軍系USDP、アラカン民族党 (ANP) など4党を招待。
9月10日
10日、国軍、100人以上でマグウェ地方域Gangaw郡区の6つの村を襲撃。9日から10日にかけて15人ないし22人を殺害、36戸に放火。NUG人権省によると、死亡が確認された18人のうち18歳未満が11人、80歳以上が1人。
10日、国軍側、バゴー地方域とモン州の200人以上の交通警官を含む350人以上の警官を、警察署が頻繁に襲撃されるチン州、ザガイン地方域の国境警備隊に移送するよう命じた。
9月11日
11日、国軍が管轄するチン州Thantlangの軍事施設をチンランド防衛隊(Chinland Defense Force;CDF)とチン国民戦線(Chin National Force;CNF)が占領。
11日、国軍、ザガイン人民防衛隊 (SPDF) Facebookページを10日間乗っ取り、寄付者から金銭を強要したり、多くの人を逮捕するために使用。
11日、国軍、マグウェ地方域Gangaw郡区Hnankha村で50戸の家屋を全焼させ、Myaing 郡区では13歳と18歳の2人を射殺し、一人の男性を自宅で生きたまま焼死させた。Salin郡区ではNLD委員会メンバーの自宅を襲撃し、頭部を銃殺。
11日、日本ミャンマー協会の渡邉秀央会長・渡邉祐介常務理事兼事務総長、ミャンマーに入国。
9月12日
12日、国軍側メディア、2月1日から9月9日までの間に2,390回の爆弾攻撃があり、これまでに68の通信塔が破壊されたと報道。
12日、エーヤワディ地方域の僧院で爆弾が爆発。地元PDFメンバーが自家製爆弾を検査していたところ、暴発したらしい。
12日、国連総会を前にして、世界各国で在住ミャンマー人が「Accept NUG, Reject Military」を訴える集会・デモを行う。在日ミャンマー人ら2,000人、渋谷区の国連大学前で集会を開催し、渋谷へデモ行進。
第32週末
国軍の弾圧による犠牲者は9月11日までに1,080 人。