会について

#SaveMyanmar クーデターを起こした国軍は、民主主義を破壊し、暗黒の軍事独裁政権を復活させました。
#RejectMilitaryCoup 市民たちの抗議活動に対して国軍は、非人道的で想像を絶する残虐な弾圧を続けています。
#SupportCDM 私たちは、「市民的不服従運動 (CDM)」に参加している大学教員・職員の生活を支える活動を行っています。

会をつくった思い

2021年2月1日、ミャンマーで国軍がクーデターを起こして政権を奪取。クーデターに反対して市民たちが展開した平和的な抗議行動。それに襲いかかる国軍の剥き出しの暴力。

ミャンマーで行われている残虐な人権侵害は見すごせない。
なんとかしたいと思うけれど、何をしたらいいのか分からない。
日本にいる私たちは、何ができるのだろうか。

・・・・・・

もどかしい思いでおられる方が、想像以上に大勢おられるようです。

私も、そう思っていたひとりです。

私はミャンマーをひとりで旅したことがきっかけで、日本語を解するミャンマー人たちと知り合いました。

クーデターの直後、彼/彼女たちから、ミャンマーでいま起きていることを日本人にも知ってもらいたい、というメッセージがたくさんきました。

明るくて親切な人たちばかり、自由な国に見えたミャンマーに、過去つづいていた軍事独裁政権の亡霊がよみがえるなんて、思ってもいませんでした。

市民たちが創意工夫に富んだ非暴力の抵抗をしていることに、驚きました。とくにクーデターの翌日、一人の医療従事者がフェイスブックに投稿して、またたくまに全国に拡散したCDM (civil disobedience movement;市民的不服従運動)。私は、初めて「CDM」という3文字を知りました。

多数の公務員がこれに参加し、クーデター政権の統治を機能不全状態にしています。味方を増やし結束を固めつつ、クーデター政権に弾圧の口実をつくらせない巧妙な抵抗だと思いました。

その後、平和的な抗議活動に対してクーデター政権軍は実弾を発射しはじめ、暴力的な姿をむきだしにします。

クーデターに反対し、軍事独裁に反対して抵抗をつづけているミャンマーの人たちに何ができるのか、もどかしい思いがつづきました。

そんなとき、友人が、権力を奪取したミャンマーの軍隊が軍事力をつかって一般市民を殺害していることは「人道に対する罪」であり、許してはならないことだ、と怒っていることを知りました。

ほぼ同じころ、在日ミャンマー人の知人が、ミャンマーのある大学のCDMサポートチームから、生活に困窮しているCDM参加教員・職員への支援要請を受けていることを知りました。CDMに参加しているその大学の教員・職員の給与は、3月からストップしています。

小さいことだけど、できることから人道支援をはじめてみようと足を踏み出し、「ミャンマーの大学CDMを支える会」をつくりました。

日本の国会議員有志とミャンマー国民統一政府 (NUG;2020年の総選挙で選出された議員や少数民族グループの代表が含まれる) 閣僚たちとの初めてのオンラインミーティング(5月26日開催)で、印象に残っている言葉があります。

 私たちは、人間の心で勝利する。武器で勝つのではない。

会の目的

私たちは、給与がストップして困窮しているCDM参加の大学教員・職員の生活を支える人道支援を行います。この支援が、私たちの思いを伝え、精神的な支援にもなることをも願っています。

ミャンマーでは、クーデターに反対し、違法に権力を奪った軍事政権への協力を拒否する多くの市民たちが「市民的不服従運動 (CDM)」をつづけています。

CDM によって国家運営ができず財政的にも大きな打撃を受けている軍事独裁政権は、この平和的な運動を切り崩すために激しい攻撃を加えています。

給与を支払わない、宿舎から追い出す、解雇を迫る、解雇する、逮捕する、拷問する、暴行を加える、家族を脅す、子どもや老親を人質に連れ去る、……。さらに、新型コロナウイルス感染症の広がりをも武器にして、クーデター反対者を圧殺しようとしています。

給与の支給が停まり、収入のなくなったCDM参加者は、苦しい生活をやりくりしています。

4月16日に発足した国民統一政府(NUG)は、27日に「CDM中の公務員(20万人以上が参加=全公務員の半分)に全額給料を支払う」と発表しました。軍事政権による攻撃のなかで、給与全額支払いを実現することは非常に困難な事業でしょう。

ミャンマー国内でも、いろいろなグループや個人が、逮捕されるリスクを冒して、さまざまな形でCDM参加者への生活支援を行っています。

とはいえ、生活支援の手は、CDM参加者の一部にしか届いていません。

会の活動

私どもの思いに共感してくださる方々からのご寄付を、在日ミャンマー人と協力してミャンマー現地の支援グループを通じ、生活に困窮しているCDM参加の大学教員・職員に届けます。

人道的な立場から、CDM参加によって生活に困窮しているミャンマーの大学の人たちを支援したいという思いで、2021年5月1日に「ミャンマーの大学CDMを支える会」をつくりました。現在、会員は3名です。

現地では、CDM参加者はもちろん、CDMへの支援者も逮捕される状況にあります。銀行業務も機能不全で、銀行からの現金引き出しが制限されています。海外からの送金は軍事評議会にチェックされ、多額の現金を持ち歩くだけで拘束されたり、没収されたりする危険があります。送金‐受取も、文字通り命がけです。

フェイスブック、ツイッターへの接続は停止され、モバイルインターネット、公共Wifiは遮断されており、情報のやりとりもスムースには行えません。通信の監視システムも導入され、通信の秘密はなきも同然です。

CDMに参加している大学の教員・職員の生活支援を始めました。もっと支援を必要としている人は、きっといます。しかし、できることから始めるしかありません。信頼できる受け入れ先を探すことは容易ではありませんが、多くの方にご協力いただき多くのご寄付を寄せていただき、支援する大学CDMを増やしていきたいと考えています。

寄付のお願いと問い合わせ先

CDM参加の大学教員・職員支援にご関心のある方へ。

CDM参加の大学教員・職員支援へにご関心のある方は、

ミャンマー大学CDMを支える会

をご覧ください。現地関係者の安全のため、具体的な支援先情報・支援方法等を公開できない事情をご賢察ください。

ご質問のある方へ。

cdmm202121@gmail.com  (齋藤)

まで、お問い合わせください。

あるミャンマーの大学のCDMでは、

2月の状況――教員・職員全員、国から給与がありました。
3月の状況――給与が支払われません。CDM参加率=90%以上、サポートチームが支援できたCDM参加者は3分の1。
4月の状況――CDM参加率=約70%、サポートチームが支援できたCDM参加者は3分の2以上。CDM参加者は軍事政権によって退職扱いにさせられました。
5月の状況――CDM参加率=約70%、支援できたCDM参加者は3分の1。

です。

クーデターに反対するミャンマー市民の抵抗運動には、
継続した支援が必要です。
お心のある方のご支援を、切にお願いいたします。

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