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「同胞同盟」についてのメモ

2013年10月末に同胞同盟が北シャン州で開始した「1027作戦」は、またたくまに北シャン州の重要拠点を制圧し、軍事政権軍はかつてない敗北を喫しました。
このメモは、「1027作戦」の目的と背景、この作戦を担う組織を理解するために私的にまとめたものです。この作戦がどう展開するのか、NUGあるいは他の少数民族武装勢力とどう連携しているのか、またミャンマーの連邦とミャンマーの民主化にとってどのような影響を及ぼすのか、中国がどう動くのか等々、分からないことが多くあります。
確実に分かることは、戦闘がつづけば犠牲になった民間人、兵士たち、苛酷な避難生活を送る人々が増えるということです。

民衆の(非武装の)闘争や市民抵抗運動がなぜ必要なのでしょうか?

3回目の非常事態宣言期間が終了する2023年7月31日を前に軍事政権は、状況を打開しようとして、政治・外交の場で新たな動きを見せているようです。現在の変化を見るときに大事なことは、大局的な見方だと思います。
ともすれば政治的・国際的・軍事的な目の前の動きだけに目を奪われがちですが、なかなか見えにくい民衆の動きについても目を向けることが大切だと思い、Tayzar San氏の最近のフェイスブック投稿を紹介します。

軍による襲撃下の上ビルマ

2021年の軍事クーデター以来、ザガイン地方域はミャンマーのすべての地方域や州の中でも特別大きな苦しみを背負っている。
この地域は、地質学的には広大な平原地帯で構成されており、主に仏教徒のビルマ族 (Buddhist Bamar) が住んでいる。……私はこの地方域の出身で、クーデターで最も大きな被害を受けた地域の出身だ。

軍事政権の空爆で168人死亡、負傷者多数

4月11日、ザガイン地方域カンバルー郡区パズィージー村で地元コミュニティによる行政事務所開設を祝っていた住民の集会に対し、軍事政権のジェット戦闘機が最初に爆弾を投下し、続いてロシア製のMi-35攻撃ヘリコプターで機銃掃射を行い、近隣の村の住民を含め、168人(14 歳未満が25人)が殺害され、重体者が16人。

2023年2月1日のミャンマー

静まり返ったミャンマーの街

2月1日午前10時から午後3時まで、全国150の市町村では、クーデターに抗議する「沈黙のストライキ」が行われました。
静まり返ったヤンゴン、マンダレー、ザガイン地方域、モン州、カチン州の町、厳重な警備の中にもかかわらずヤンゴンのダウンタウンに掲げられた横断幕「あなたが参加すれば、この革命は間違いなく成功する」。

ミャンマー国民の命を守り、軍事政権の指導者を裁くために

ミャンマーでは、クーデターから2年近くたっても国民の抵抗はつづき、逆に抵抗勢力の実効支配地域が拡大しています。
こうした苦境に直面した軍事政権は、空軍のジェット戦闘機・軍用ヘリコプターを使った空爆を激化させ、村々の住民を殺害し、家屋に火をつけ、また、国民に恐怖を植え付ける残虐行為をエスカレートさせて、局面を変えようとしているようです。
9月16日、ザガイン地方域で学校を標的に軍用ヘリコプターで攻撃し、子ども7人を含む11人を殺害。
10月19日、チン州でドローンから投下された爆弾によって、小学校から下校途中の子ども2人が死亡。
10月23日夜、カチン州でコンサート会場を空爆し、アーティスト、観客ら60名以上を殺害、多数の負傷者。
10月17日朝、マグウェ地方域でCDM教師を逮捕し、斬首して学校のドアにつりさげる。

革命は総力を挙げての攻勢になってきた (ミンコーナイン)

ミンコーナイン (Min Ko Naing) 氏は、1988年の民主化運動(「8888運動」と呼ばれる)の学生リーダーです。延べ20年間にわたる獄中生活にも屈せず一貫してミャンマー民主化のために活動してきました。
2021年2月1日にミンアウンフラインが軍事クーデターを起こすと、いちはやく国民に3つの行動計画(2020年総選挙当選議員による議会成立、CDM参加、行政のマヒ)による抵抗を呼びかけ、軍の追及から身を隠し、同年4月に国民統一政府(NUG)が結成されるとこれを支持してきました。
ここでは、NUGが10月7日に発表した「軍事政権をこの1年間で打倒する」という計画について、ミンコーナイン氏が投稿したフェイスブックを紹介します。

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