ミャンマーの人道・人権状況 (2024年末)

国連機関、NGO、NUGが発表した、2024年12月末のミャンマーにおける人道・人権状況をまとめました。

ミャンマー危機の影響

国連人道問題調整事務所(OCHA Myanmar)による2024年12月15日発表。

◆約350万人の国内避難民
◆1,520万人が食糧不安に直面
◆教育と医療サービスは深刻な混乱に陥っている
◆何百万人もの人々が安全な避難所や飲料水がない
◆性的搾取や虐待などの深刻な保護上の脅威の存在

ミャンマーの難民(UNHCR Data

国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)による2024年12月31日時点でのミャンマーの人道状況。

◆ミャンマー難民と亡命希望者:1,358,770人。(バングラディシュに100万人)
 うち、ロヒンギャ難民と亡命希望者:1,142,170人
◆ミャンマーの国内避難民:3,520,700人
https://data.unhcr.org/en/situations/myanmar

クーデター後、軍事政権による民主化活動家および民間人への弾圧(AAPP

政治犯支援協会(AAPP)による2024年12月27日までの集計:2021年クーデター以降、軍事政権およびその関連組織によって行われた民主化活動家および民間人の逮捕と殺害数(検証されリスト化された人数)は、

◆確認された死亡者6,087人 (リスト化されていない死亡者約2,900人)、
うち、子ども死亡687人、女性の死亡1,327人。
◆不当に逮捕・拘束された総数は28,051人。
◆依然として拘留中21,479人、
うち、刑期が決まった拘留者9,933人。
◆死刑判決が下された総数171人、
うち、欠席による死刑判決44人。

◆児童の逮捕者587人、女性の逮捕者5,809人。

クーデター後、ミャンマー軍に殺害された子ども

政治囚支援協会(AAPP)による2024年11月20日までの集計。

◆クーデター以後、全国で軍評議会の軍及びその下部組織(の行為)により18歳以下の子どもたち671人が殺害された。
◆2021年は101人、2022年は136人、2023年は208人、2024年は11月20日までに226人で、年々増加している。
https://www.facebook.com/plugins/post.php?href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2Frfaburmese%2Fposts%2Fpfbid0FQch1uqwUyitMftfMQ1HyBWrdM5GQ8LEV12nAYc9EpZ44HrzdthkXEcHww7mx1Bgl&show_text=true&width=500

クーデター後、政治犯の待遇

ミャンマー全国政治犯ネットワーク(PPNM)は、以下のことを文書化し、確認している。

◆2024年に不法に殺害された政治犯は、女性1人、男性8人の計9人。
◆2024年に適切な医療を受けられなかったために死亡した政治犯は、女性3人、男性18人、LGBT政治犯1人で、計22人。

https://qr.paps.jp/NH3ch

クーデタ後、宗教者・施設への攻撃

NUG報道官による2024年12月24日の発表。

◆クーデター以後、軍事評議会によって、約270人の宗教関係者が殺害または負傷し、200人以上が逮捕され、教会約100棟を含む300棟以上の宗教施設が破壊された。
◆2021年12月24日のクリスマスイブにカヤー州パルーソー郡区で少なくとも40人が虐殺された。
◆2023年4月11日、ミャンマーの新年の前夜、軍事評議会はザガイン地方域カンバル郡区パジジー村を空爆し、女性や子供を含む約170人が死亡したと地元住民は語った。
◆2024年12月7日と8日、クリスマス前、軍事評議会はドローンを使ってシャン州南部のモーブエとその周辺地域を攻撃し、大量のS PHOS-560ガスを使用した。
https://www.rfa.org/burmese/news/hundred-christian-churches-were-destroyed-during-coup-12242024055904.html

ミャンマーの人道・人権状況 (2024年末)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


トップへ戻る
Translate »