9月の支援をおくることができました。

9月も、CDMに参加しているミャンマーの大学教員・職員へ、支援をすることができました。

支援への感謝状が、現地から届いています。

詳細をここに書くことはできませんが、私たちが支援している大学CDM参加者・支援者も、厳しい状況に置かれています。国軍側の監視がきびしくなり、サポートの流れを調べるために銀行口座の調査が行われているそうです。また、支援者の生活も厳しくなって、国内寄付が減ってきているようです。

9月は、ミャンマーの国内外で、大きな出来事が起こりました。

「D-Day宣言」

国軍は、クーデターによる国軍支配に反対し国民統一政府(NUG)を支持する民族自治州への攻撃をつづけてきました。5月にはミャンマー北部のチン州の町に住民を「人間の盾」にして侵攻し、通信・電気の遮断、食料・水・医薬品を含めて供給させない都市封鎖を行い、大勢の住民は町から急いで逃げ出さざるをえませんでした。国軍は、Covid-19の感染拡大がおさまってきて、雨期が明ける8月下旬ごろから、大規模な侵攻作戦を展開しはじめたようです。

これに対してNUGは、無防備な住民を守るために自衛のための攻撃開始を宣言し、侵攻してくる国軍に対して各地で反撃の戦闘をはじめました。国軍は、戦闘の激しい地域のインターネットを遮断し、そこで何が行われているかが外部に伝わらないようにしています。

都市部をふくめ、各地で、爆弾の爆発、国軍側への情報提供者や国軍側任命の地区管理者などの殺害が頻発し、その現場付近の住民を武装した私服の人間が拉致・殺害するといったニュースを多く目にします。国軍側は「ピューソーティー」と呼ばれる無法武装集団を組織して、軍・警察ではやりにくい不法な弾圧を日常化し、爆弾事件のなかには、弾圧の口実にするための自作自演があると噂されています。また国民防衛隊(PDF)と呼ばれるなかには、NUGの指揮・協力下にない、国軍側に武装攻撃を行っているグループがいます。

国連総会開催

国外では、14日に開催された国連総会でのミャンマー国連大使信任をめぐる動きがありました。米中が非公式に合意した結果だと報道されていますが、信任問題は11月まで先送りする、それまではNUGが支持する現在の国連大使がその地位を維持する、国連総会に国軍側は出席せず、NUG支持の現大使のみが出席する(ただし、予定されていた演説は行わない)ことになりました。国軍を国連の舞台に登場させなかったという部分的な勝利は得たものの、国際社会はいまだに、ミャンマーの人権侵害・犯罪に有効な行動を起こせていません。

経済と生活

大都市の一部では「日常生活」がもどっているかのようですが、新型コロナウイルスの感染急拡大の影響も加わり経済活動が落ち込んでいます。クーデター直前は1USD=1,300チャットぐらいだった為替相場が、9月末には一時的に3,000チャットで取引が成立するほどまでチャット安になっています。ガソリンが値上がりしてトラック輸送がむずかしくなり、生活必需品が値上がりしています。肥料の供給がとどこおり、農業への影響がこれから深刻になるでしょう。国軍の侵攻で家を追われて逃げている国内避難民だけでなく、失業した人や、CDMに参加して収入がとだえている人たちも食料を手にいれることができない危機に直面しています。

こんな状況ではありますが、毎日、各地からの、クーデターに対する平和的な抗議活動のニュースやSNS投稿を目にします。粘り強い抵抗がつづいています。

10月も支援をつづけられるよう、取り組んでいきます。

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9月の支援をおくることができました。

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