ミャンマー・クーデター

2023年2月1日のミャンマー

静まり返ったミャンマーの街

2月1日午前10時から午後3時まで、全国150の市町村では、クーデターに抗議する「沈黙のストライキ」が行われました。
静まり返ったヤンゴン、マンダレー、ザガイン地方域、モン州、カチン州の町、厳重な警備の中にもかかわらずヤンゴンのダウンタウンに掲げられた横断幕「あなたが参加すれば、この革命は間違いなく成功する」。

29/JAN-04/FEB/2023 #WhatsHappeningInMyanmar

2023年1月29日から2月4日までの1週間にミャンマーで起きたことです。==
▼2月1日、「沈黙のストライキ #SilentStrike」成功。▼国軍最高司令官は状況を「反乱と流血によって国家権力を獲得しようとする試みが行われている異常な状態にある」とし、緊急事態宣言の6か月延長を決定。▼NUGが、CDMの尊重、NON-NUGの扱いに関する政策発表。

08-15/JAN/2023 #WhatsHappeningInMyanmar

2023年1月8日から15日までの1週間にミャンマーで起きたことです。
▼軍事政権は、彼らが計画している「総選挙」の準備として、1月9日から31日まで、国勢調査を行おうとしています。これに対しNUGは、この調査は不当な選挙のためであるから協力しないよう市民に呼びかけ、実施する者には厳しい措置をとるとの布告を発表しました。
▼マグウェー地方域、エーヤワディ地方域で、NLD下院議員が軍事評議会によって逮捕されました。最近相次いでいるNLD議員の逮捕は、軍事政権が計画している「総選挙」の準備の一環と見られます。
▼ザガイン地方域をはじめ各地の村々で、軍事政権軍の焼き討ち、空爆が続いています。
▼UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の発表によると、ミャンマーでは、2021年2月1日のクーデター以降の国外避難民が5万人に達し、2023年1月9日現在の国内避難民は120万人を超えました。
▼ASEANでは、新事務局長にカンボジア政府の元長官、ミャンマー特使に2023年ASEAN議長国のインドネシア外相が就任しました。マレーシア前外相は、ミャンマーで軍事政権が行おうとしている「総選挙」は不当な選挙であり、実施すると、いままで以上に紛争が激化するだろうと警告しています。
▼イスラエル企業が、クーデター直前のミャンマーにスパイウエアを販売した疑いが明らかになりました。このソフトウェアは、通話の盗聴、電子メールの閲覧、ユーザーの位置追跡等を行うことができます。販売先のミャンマー政府系郵便通信会社に出資するKDDIと住友商事は、この件に関するコメントを拒んでいると報道されています。

01-07/JAN/2023 #WhatsHappeningInMyanmar

2023年1月1日から7日までの1週間にミャンマーで起きたことです。
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▼2023年を迎え、ミャンマーの人道問題はさらに深刻です。ミャンマー軍は 2022 年のわずか 1 年間で 4万1,355 軒以上の家屋を焼き払いました。クーデター以降、チン州だけで 10 万人近くが国内避難民となり、4万人以上がインドのミゾラムへ避難しました。クーデター以降、2,689 人の民主化活動家や民間人が殺害され、 1万3,300 人が拘留中で、 142 人が死刑宣告を受けています。

▼2023年1月1日、ミャンマー民族民主同盟軍、タアン民族解放軍、アラカン軍の3つの同盟は、軍事独裁政権を攻撃すると正式に発表しました。 カチン解放機構議長は、一致団結して革命を支援する重要な時期であり、一般市民を殺害し拷問している軍事評議会軍は選挙実施を許可されていないと述べました。3日に開催されたNUG閣議はこの共同声明・発言を歓迎し、持っている/手に入れたリソースを無駄なく管理し、革命的なニーズに合わせて効果的に実行すれば、良い結果が得られるだろうしています。連邦首相は、民族グループの願いである連邦民主主義を実施し、その政策を変えないことを約束しています。軍と停戦に合意したアラカン軍は、副司令官が「軍事独裁を倒すには、全員が一致団結する必要がある」と訴えています。

▼軍事評議会は、独立75周年記念日である1月4日に記念式典を行い、7,012人の恩赦を発表しました。これは、海外へ向けて「正常化」をアピールする目的だとも言われています。しかし政治囚の釈放は約200人のみで、33年の懲役刑を決めたアウンサンスーチー氏らは含まれていません。また、軍事評議会は、「仏教徒のビンラディン」と呼ばれ、ロヒンギャへの宗教的憎悪を煽る高僧を表彰しました。

▼軍事評議会が実施しようとしている「総選挙」をめぐる動きも出てきました。5 日、NUGは全国民への訴えを発表し、軍事評議会が「偽の選挙」の事前投票リストを1月9日から31日まで収集しようとしていることに対して、彼らに協力しないよう、 脅威がある場合は記録して報告するよう、また、国勢調査を行う場合でも間違った情報だけを伝えるよう、呼びかけました。

▼2022年12月26日から、全国でパスポートの発行が停止されています。これは、在外ミャンマー人からの金銭支援がNUG、PDFの主な資金源となっているとする軍側が、若者の出国を規制するために行った措置だとも、パスポート製造用の材料が不足しているためだとも、あるいはパスポート発給システムの改修のためだとも言われています。

▼2022年12 月 最後の日まで12日間にわたってカレン州では、軍事評議会軍とカレン民族解放軍および地元国民防衛隊連合軍とのあいだで熾烈な戦闘が繰り広げられ、軍側が少佐2人を含む戦死者48 人、負傷者61人を出し、多数の武器・弾薬やサブマシンガンを捕獲され、装甲車両2台を破壊され、抵抗勢力側も、1人が戦死し、17人が負傷しました。また、カレン州では別の地域でも年末から戦闘が発生し、2023年1月1日、軍側はヘリコプター・戦闘機による空爆を実施、地元および近隣の村々の住民は避難を余儀なくされました。さらに2日、KNLA 合同部隊は別の地域にある国境警備隊 (BGF) 基地を占拠し、これに対し軍側が空爆を行っていると報告されています。

▼ザガイン地方域の村々でも軍事評議会軍が侵入して発砲や放火をつづけ、数千人の住民は着のみ着のままで、寒期で寒さの厳しい山中へ避難しました。カレン州、ザガイン地方域だけでなく、2023年にはいってチン州、タニンダーリ地方域、マンダレー地方域、マグウェー地方域でも軍事評議会軍と抵抗勢力との戦闘が行われています。

▼1 日、NUG 国防相は、革命では人・ 資金力・武器が必要だが、革命側は十分な人材を持っており、国民の支援と寄付で予想を超える資金を受け取り、この資金を使用して、継続的に武器を補充し、すべての PDF 大隊を武装させていると述べました。また、ドローン攻撃のために特別に編成された「連邦の翼」は、カレン民族同盟の領土で2022年中に437 件のドローン攻撃を行い、 200 人近くの軍事政権兵士を殺害したとしています。

25-31/Dec/2022 #WhatsHappeningInMyanmar

2022年12月25日から31日までの1週間にミャンマーで起きたことです。
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▼2022年の最後の週、NUG第80回閣議の挨拶でドゥワラシラーNUG暫定大統領は、「2023年は軍事評議会の中核を破壊する時だ」 と述べました。米国は大統領がビルマ法に署名し、ミャンマーの民主主義グループと抵抗勢力を非致死的援助で支援することを決めました。

▼一方、軍事政権は全国停戦協定に署名している7つの少数民族武装組織に対して和平協議への出席を呼びかけました。また、Yangon市で新年を祝うために12月31日は戒厳令に基づく夜間外出禁止令を一時的に解除すると発表し、「治安安定」を印象づけようとしています。さらに軍裁判所は30日、アウンサンスーチー国家顧問に最後の判決を下して計33年の刑に処し、2023年8月の「総選挙」へ向けての準備をすすめています。

▼ザガイン地方域における軍事政権の軍隊および軍製民兵組織ピューソーティーの地元住民への激しい攻撃がつづき、衛星画像やドローン映像の分析から、1カ月足らずで北西部ザガイン地域の47の村が焼き打ちされ、また、最近10 日間の放火攻撃でShankungの村全体が一掃され、1,000 軒以上の家屋が失われた可能性が指摘されています。ザガイン地方域やマグウェー地方域では、軍の侵入に対して村を防衛する地元PDFが反撃して打撃を与え、軍の支配が揺らいでいる状況が生まれているようです。

▼ヤンゴン、マンダレーでCDM,PDFの抵抗活動をつづけている医師や民主化運動活動家の逮捕、長期の懲役刑判決が報道されています。軍事政権は、大都市部における抵抗を徹底的に封じ込めようとしています。

▼沖縄県糸満市議会が、「民主活動家に対する死刑執行を即時中止へ」「日本政府に対ミャンマー軍への最大圧力を要求」する意見書を可決しました。

28/Aug-03/Sept/2022 #WhatsHappeningInMyanmar

2022年8月28日から9月3日までの1週間にミャンマーで起きたことです。
#WhatsHappeningInMyanmar
▼チャット安・金価格高騰がさらに進行し、市場では1米ドル4,500チャットを超えました。中央銀行の公定レート2,100チャットではなく実勢レートに近いレートを設定する国営航空会社料金、日本からの銀行送金レートが生じて、軍事政権による市場支配力に綻びが見えます。ヤンゴン中心部に近い労働行政事務所は、海外労働許可証「スマートカード」を求める若者が長い列をつくっています。
▼NUGとバングラデシュにいるロヒンギャ難民との会談が2回、友好的に行われました。
▼AAPP発表によると、2日時点で確認された、クーデター以降軍事政権によって殺害された民間人は2,263人、逮捕された者は1万5,325人、依然拘束されている者は1万2,224人に上っています。
▼9月に開催される国連総会において、引き続きNUGの大使をミャンマーの国連大使として信任するよう求める “Accept NUG & Our Ambassador, Reject Dictator” 運動が始まりました。

短編映画「国を失った者」を観て、”春の革命”に寄付しよう!

このユーチューブ短編映画をクリックして観ると、寄付ができます。この短編映画は、国軍による弾圧から逃げている人の気持ちを描いています。英語の字幕がついています。
女優自身も、刑法第505条による逮捕から避難しています。制作者も、避難している演出家です。
(刑法505条は、公衆に恐怖を抱かせる言説を公表したり報道する者、国軍兵士に不服従を扇動する者などを取り締まる治安条項です)

“私たちの心と土地を燃やすことはできない”

2022年2月11日にザガイン地方域パール郡区のある村で、“私たちの村を燃やすことはできても、私たちの心と土地を燃やすことはできない”というスローガンを掲げて、村が焼かれた市民たちはデモを行いました。

パール郡区では、クーデターに抗議している国民たちの協力を弱めるため、テロリスト軍事評議会が約1,000戸の家屋に火を放ちました。

CDM参加の医師

自発的に広範に一挙に立ち上がったCDMer(CDM参加者)がいなかったら、反クーデターの戦いがこれほど根強く行われる状況は生まれなかったのではないかと思っています。また、国家行政を担う様々な分野のCDMerが存在しなければNUGは抽象的な存在でしかなかったように思います。

今日の「ミャンマーより、つれづれなるままに」に、そうしたCDMに関する記述がありました。
CDMer医師の生活の厳しさがうかがえるとともに、NUG(国民統一政府)の活動の一端が分かり、また、CDMerとNON-CDMer(CDM不参加あるいは離脱者)との複雑な関係が見えます。

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