05-25/MAY/2024 #WhatsHappeningInMyanmar

2024年5月5日から5月25日までの3週間にミャンマーで起きたことです。

▼クーデター以降の軍事政権による殺害数が5月10日、5,000人に達し、その後2週間で148人急増。軍事政権がいっそう凶暴になっていることを示している。
ミャンマー軍による民間人大量虐殺:11日朝、ザガイン地方域ミンムー郡区レトケトー村の僧院に隠れていた住民32人を処刑
▼各地でミャンマー軍による民間人攻撃ザガイン地方域の村に侵入し村を焼き打ち。マグェー地方域の村を襲撃し、男性2人を射殺、子供と妊婦を含む約30人を拘束。マンダレー地方域の村に軍系民兵組織とともに侵入し焼き打ち。モン州の村を重火器で攻撃し、82歳の女性を含む住民3人が死亡。マグェー地方域の村を空爆し。生後数ヶ月の乳児を含む7人が死亡。チン州の村をジェット戦闘機で10分間に3回の空爆を行い、市民15人死亡
ラカイン州でミャンマー軍とAAの戦闘ロヒンギャへの攻撃:マウンドー郡区の攻防戦が継続し、ブティダウン郡区の大半をAAが制圧。ブティダウン郡区で2日、AAがロヒンギャ住民の住居に放火し、逃走する多数の男性、女性、子供を無差別に銃撃し、多数の死傷者が出た。 AAはまた、多くのロヒンギャ女性を集団レイプした。 15日朝、ミャンマー軍がKyauktaw郡区の病院に爆弾を投下して破壊し、患者と医療スタッフ20人を負傷させた。17日夜、AAがブティダウン市街のロヒンギャの家々を焼き払いミャンマー軍の空爆で12人のロヒンギャ住民が死亡。さらにAAはロヒンギャの人々が避難していた学校をドローンで爆撃し、18人が死亡した。
カチン州の町で15歳のラワン族の少女が強姦され殺害されたことに対して数千人の地元住民が街頭に出て抗議。驚くべき展開となり、軍事政権のために活動する人民民兵部隊が凶悪犯罪の犯人を逮捕したと報じられている。
▼各地でミャンマー軍との戦闘が続く:北シャン州で軍がマンダレーPDFに対し空爆のほか、重火器や毒ガス爆弾を使用。チン革命軍連合軍がチン州の市を攻撃して完全に占領。カチン州の村でKIAなど合同部隊が軍と戦闘。
▼男性の海外就労手続受付を突然停止し、数日後に再開したが、実際には23-32歳の年齢制限による出国停止措置は機能している。
アウンサンスーチー氏は、ネピドー刑務所から首都の軍関係施設に移送された。
▼通貨安で燃油高止まり、2018年から法定最低賃金が日給4,800チャットに据え置かれたまま。実勢レートは3年前の1ドル=1,300チャットが現在4,100チャット台後半
日本政府外務大臣政務官訪日中の少数民族武装組織KNU、KNPP議長らと面会。英・米・EU・韓国など10カ国が「ミャンマー情勢に関する共同声明」を発表
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詳しい日誌、出典は、下記をご覧ください。↓
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目   次

国内情勢

◆ミャンマーでは4月だけで熱波により1,500人近くが死亡し、人々の悲惨さをさらに悪化させている。死者のほとんどは中央乾燥地帯に集中しており、マグウェ地方域チャウ町の気温は記録的な48.2℃に達した。

◆ミャンマー、男性の海外就労手続き6日から受付再開 徴兵の混乱警戒。しかし、日本行きの男性の実習生や特定技能など海外に就労で行く場合23-32才の年齢制限による出国停止措置は機能している。

◆7日に行われたフンセン・カンボジア首相とミンアウンフライン司令官とのビデオ通話の際、同首相よりアウンサンスーチー氏との面会の申し入れがあったことに関し総選挙の実施と連邦制民主国家の建設を含む5段階のロードマップの実施を阻害する恐れがあるため認められないと返答した旨軍報道官が発表。

◆7日バゴー地域ダイウー市で、軍評議会が若い男性85人を第二期の兵役のために強制連行した。家族によれば線路の警備要員などの口実で連れて行かれたまま消息を絶っていると言う。第440軽歩兵大隊基地内に拘禁されている模様。モン州タンビューザヤッ郡内でも同様の事案が発生。

◆ミャンマー軍政が原子力委員会を設置。

ヤンゴン市及びネーピードーのほぼ全ての軍評議会関係機関に中国製のドローン妨害器ジャマーが設置されたことが分かった。4月4日にネーピードーで軍評議会の施設が29機のドローンによる攻撃を受けた後、軍評議会は本措置に踏み切った。

◆マグェー地域パコック郡の軍評議会総合行政局がマスクの着用及び肩掛けカバンの使用を禁ずる命令を9日に発布。その理由を軍評議会の総合行政局関係者が国民防衛隊PDFに殺害されるケースが増えており殺害の実行者の多くがマスクを着用し肩掛けカバンに武器弾薬を持ち運んでいるからだとしている。

◆14日、アウンサンスーチー氏また移送情報 ミャンマー首都で所持品も携行。情報筋によると、ネピドー刑務所から首都Pyinmana郡区の第6軍事作戦司令部本部に移送された。

◆14日までに徴兵第2陣の訓練開始、軍事政権は「志願兵」と強調。

熱中症で100人以上死亡。17日、モンユワ郡区では最高気温45℃。

◆ミャンマーの人権団体「Justice For Myanmar」がカレンBGF/KNAに関する詳細な調査報告書を発表しました。カイン州には亜太新都市やKK園区、東美園区などの犯罪地区が点在。BGFは都市開発や賃貸、税金の徴収、電力供給、警備などを通じて利益を得ています。

◆ミャンマー北部シャン州クッカイ。パラウン民族武装勢力TNLAの兵士たちが町を行進していく。もはや解放区という言葉では収まりきらない状況が生まれているようだ。

経済ビジネス

◆Myanmar情報。をできるだけ展開 ・為替(5/8現在) $1=3,900ksを突破済  →下がることなく維持継続 ¥1=25ksを維持  →ドル同様 ⇒両替商は街中で替えるのは比較的可能 ⇒日本人御用達の場所は不定期 ・停電 A 5-9時+13-17時+21-23時、B 9-13時+17-21時 の2パターンが計画停電の基本(例外有)

◆タアン民族解放軍TNLAが統治下に置く中国国境のシャン州ナムカン市南部2マイル先のナウンタウン村でTNLAの税関が4月29日、貿易ゲートを開通。このゲートを通って鉱物、ケイ石、とうもろこし、チーク材、木炭などが中国に輸出されており雲南省からセメントやレンガなどの建築資材が輸入されている。

◆通貨安で燃油高止まり、賃金に労働者不満 :ミャンマー連帯労働組合(STUM)は1日、2018年から日給4,800チャットに据え置かれている法定最低賃金を1万チャットに引き上げる要求を出したが、軍政は一切回答していない。実勢レートで米ドル換算すると日額1米ドル強

KDDI、ミャンマー情勢受け最終益6%減。社長「新興国投資は難しい」

メコン河流域諸国における犯罪組織の収益は年間438億USドルで、カンボジア+ラオス+ミャンマーのGDP総計のほぼ40%。その利益はミャンマーの軍事政権や地元上級国民に流れている。そしてUS国民は東南アジア・中国特殊詐欺のターゲットになりつつある。

軍評議会とロシアとの間で、南部ダウェー深海港及び経済特区の共同運営に向けた協議が始まった。軍事政権は2つの深海港を建設中で、1つはラカイン州のKyaukphyu経済特別区(SEZ)に位置し、もう1つはタニンダーリ地方域のDawei経済特別区に計画されている。

◆24日の実勢レート1ドル=4100チャット台後半、価値は公定の半分 : 2021年2月には1ドル=1,300チャットだった。

人道問題

◆避難民への食糧支援が急務 シャン州南部:ミャンマー軍とPNLAの戦闘が繰り返されており、住民1万人以上が近隣のサイカォン村に避難したが、同村にはすでに5万人以上が避難しており、食糧などの支援物資が不足している。

◆11日朝、ミャンマー軍はPDFを襲撃した際、ザガイン地方域ミンムー郡区レトケトー村の住民32人を処刑した。家屋が焼かれ、17人の村民が人間の盾として拘束された。新たな報告書によると、死体の中には殴打された傷や喉を切り裂かれたものもあるとのこと。別の報道によると、軍隊とその仲間が住民に向けた乱射により30人余りの住民が死傷。その後20人の女性を連れ去って行った。当時は紛争なども起きておらず、静かな朝だった。

子ども8人を含む市民30人死亡 人権団体発表:「人権文書ネットワーク(NDバーマ)」によると、15日~21日の1週間に国内9地区で、ミャンマー軍の空爆や重火器による砲撃を受け死亡した人数。50人以上が重軽傷を負った。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

マグウェ管区内では軍評議会が若者と男性をポーターとして連行するという状況が悪化してきており、多くの人々が逃げざるを得ない。「ミョウティッ市の入り口の検問所では、4月27日、通過していく男性と若者を全員、合計60人が逮捕された。兵士を集めている」

◆AAPPによると、今年の4か月間で、軍事政権により40人の少女を含む計223人の女性が殺害された。軍事政権の砲撃で98人、空爆で82人死亡。死者数が最も多かったのはザガイン地方域70人、次にラカイン州53人。政権は6歳の少女を含む女性75人を拘束し、現在も刑務所に収監されている。

バゴー地方域にあるDaik-U 刑務所の独房の外で、32歳の政治活動家(2021年に平和的な抗議活動に関与したとして、軍事法廷から懲役10年の刑を宣告された)が遺体で発見された。軍事政権の刑務所当局は、拷問を受けた政治犯に対する医療処置を怠り、意図的に拒否していることで悪名高い。

◆ザガイン地域モンユワ刑務所の裁判所は、モンユワ市で抗議デモを主導して54年の禁固刑を言い渡されていたウェーモーナイン氏に対し、警察官2人が殺害された事件に関し20年の禁固刑の追加を言い渡した。同時に少なくとも30人が同事件に関与したとして2年の禁固刑に処せられた。

◆10日、AAPPによると2021年のクーデター以降、軍事政権に5,000人が殺害され、26,654人が逮捕・拘束され、20,434人が依然として拘束されている。2週間後の24日には殺害された人数が5,148人へと148人も急増し、軍事政権がいっそう凶暴になっていることを示している。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆Data for Myanmarによると、2021年2月から2024年4月の間にミャンマー軍が行った放火攻撃で88,373軒の家屋が破壊されたことが記録されている。4月には少なくとも3,960軒の家屋が焼失した。

◆8日正午、軍侵攻部隊及び軍支持派民兵ピューソーティーが、ザガイン地域パレー郡ロウッター村に侵入し村を焼き払った。地元住民によれば、周辺で戦闘が起きていた訳ではなく、突如一般市民が襲われたという。

マグェー地域ミャイン郡カンティッ村を軍支持派民兵ピューソーティーを含む80人程度の侵攻部隊が8日午前5時頃襲撃。男性2人を射殺、子供と妊婦を含む約30人を拘束。重火器攻撃の後で侵入したという。住民は避難。幼い子供を連れて避難した住民は緊急に避難したため食べる物がないと困難を訴えている。

◆10日マンダレー地域マダヤー郡チュエチャ村を、約100人で編成される軍と民兵組織ピューソーティーの合同部隊に侵入し焼き払った。

◆11日、ミャンマー軍とピューソーティー軍がザガイン地方域ミンムー郡区のLet Htoke Taw 村を襲撃し、村の僧院に隠れていた村民32人を殺害したと伝えられている。 Myanmar Witnessは、プラネット衛星画像を使用して、事件現場とされる映像の位置を特定した。

◆11日〜13日までにモン州ビーリン郡で、軍評議会による重火器攻撃によりダウッヤッ村の82歳の女性を含む住民3人が死亡したとカレン民族同盟KNUが発表。妊娠中の女性や子供を含む15人が負傷した。攻撃を行っているのは軍第314砲兵部隊、第9軽歩兵大隊、第8歩兵大隊が同郡内の複数の村だという。

◆14日マグェー地域ソオー郡トーマ村を軍が空爆生後数ヶ月の乳児を含む7人が死亡。避難民が支援金が配られていたところに爆弾が投下されたという。また住宅4軒が破壊された。9日〜14日までの間に同郡で空爆により死亡した住人の数は23人にのぼる。

◆21日午前5時にチン州トゥンザン市内で軍と抵抗勢力との間で戦闘が発生。軍は市内を無差別に少なくとも40回に渡り空爆。これにより住宅約40棟が破壊された。市の住民は全員市外に退避。トゥンザン郡内の15村の住民も戦闘の影響で避難している。

◆21日夕方、チン州パラッワ郡区タルンアイン村でミャンマー軍がジェット戦闘機で10分間に3回の空爆を行い、市民15人死亡。この地域は、1月にAAが制圧したところ。

平和的抗議・CDM

タアン州教育評議会は、シャン州北部の解放区に学校500校の開校するべく準備を進めている。 CDMに参加する教員が授業を担当し国民統一政府NUGが試験を実施する計画。

カチン州プタオ町で15歳のラワン族の少女が強姦され殺害され、この凶悪な犯罪に抗議して、数千人の地元住民が街頭に出て抗議した。 驚くべき展開で、軍事政権のために活動する人民民兵部隊が凶悪犯罪の犯人を逮捕したと報じられている。犯人は軍事政権の警察に移送され、さらなる捜査が続いている。

◆22日、反軍事政権同盟ヤンゴン-AJAY、SPTストライキ委員会、若者たちは軍事独裁政権を追い出すためにヤンゴンの街頭を行進し、反クーデターのスローガンを叫んで抗議した。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆少数民族「軍政打倒」作戦、政変前から準備 :AA幹部によると、1027作戦の準備に約5年かかったとのこと。

◆クーデタ後3年以上の間に、革命兵の死亡はザガイン管区が最多革命兵たちの死亡は4423人、そのうちザガイン管区単体の死亡者数は1773人にのぼる。劣勢の軍評議会は民間人たちを標的にしており、戦闘での民間人の死亡もザガイン管区が全国で最多

◆カレンニー民族防衛隊(KNDF)は、カヤー州Hpasawng地域への空爆作戦中の軍事政権Mi-17攻撃ヘリコプターをBawlakhe町付近で撃墜したと発表した。KNDFによると、Mi-17は被弾し、炎上して地面に墜落したという。KNDFによる軍事政権の航空機撃墜は2回目となる。

シャン州北部ナウンチョー郡タイェッコン村付近で8日から軍とマンダレー国民防衛隊PDFとの間で激しい戦闘が続いており、軍側は空爆を行っている他、重火器や毒ガス爆弾を使用しているとみられる。村の住民約3千人がナウンチョー市及び周囲の村、マンダレー地域ピンウールイン市に避難。

◆21日朝、チン革命軍連合軍がチン州Tonzang市を攻撃して完全に占領し、ミャンマー軍の小型武器50丁以上を捕獲した。5月15日から続いているTonzang市制圧戦では、ミャンマー軍に多くの死者が出たほか、生け捕りになった者もいた。 彼らが行った空爆により人々が避難している。

カチン州ワインモー郡シュエニャウンビン村でカチン独立軍KIAを中心とする抵抗勢力合同部隊と軍との間で戦闘が続いており、21日夜間に同村内の軍第321軽歩兵大隊の基地を抵抗勢力側が制圧

国際関係

◆4月末、関東初!埼玉のミャンマー寺院に「パゴダ」建立、高さ9メートルで直径7メートルの建物 神聖で心が安らぐミャンマー人「仕事の疲れ90%なくなる」 建設費は計7千万円、寄付や募金で賄う

◆カンボジアのフン・セン前首相やタイのタクシン元首相らASEANの実力者がミャンマー国軍と抵抗勢力との「仲介」に意欲を見せています。ただ、国軍側も抵抗勢力側も冷ややかなのが現状。現地の政治アナリストは「ミャンマーの実情を理解していないようだ」と手厳しかったです。

◆ミャンマー国軍、タイ元首相を批判 抵抗勢力と面会:タイ元首相は3月以降、タイ国内でNUGやKNUなどの代表者らと会談し、ミャンマー国軍と抵抗勢力との紛争終結に向けて仲介する意向を示したと報道された。

◆10日の国連総会でパレスチナの国連加盟をめぐり採決が行われ、圧倒的多数である143カ国の賛成で決議が採択。ミャンマー国民統一政府NUGも賛成票を投じた。英、独、加、ウクライナ等25カ国が棄権。ただし安保理の決議がなくては加盟は認められず米が拒否権を行使している状態。

タイのチェンマイへの留学を希望するミャンマー人男性に対し、ビザの発給が一時停止されていることが明らかになった。女性には変わらず発給されている。理由等詳細は不明。 観光ビザですでにタイに渡航し留学ビザへの変更を予定しているミャンマー人男性の間で不安が広がっている。

◆タイの国家放送通信委員会(NBTC)が大規模なオンライン詐欺が横行しているミャンマー南東部の地域へのインターネットと電話の接続を遮断したと発表した、と地元メディアが先週報じた。

◆14日、日本政府の高村外務大臣政務官は訪日中の少数民族武装組織レン民族同盟KNU議長及びカレンニー民族進歩党KNPP議長と面会。KNPP第1書記によれば、この面会では戦災避難民に対する人道支援について話された。面会の成果について具体的な言及はなかった。

ASEAN事務局長、ミャンマー首都訪問 軍政トップと会談:2021年2月のミャンマークーデター後にASEAN事務局長が同国で軍政トップに会うのは約2年ぶり。

ミャンマー少数民族武装勢力の代表団らが訪日 「日本と同じように平和な暮らしを…」人道支援の強化訴え:15日、都内で共同記者会見を開いたのは、ミャンマー北西部に拠点があるCNF=チン民族戦線など、複数の少数民族武装勢力や、民主派組織「NUG」=国民統一政府の幹部ら4人

◆【非常に詳しい報道内容】ミャンマー 軍事クーデターから3年 抵抗勢力代表団が緊急来日インタビュー :クローズアップ現代 取材ノート

◆「ミャンマー国軍は人道支援を悪用している」 抵抗勢力の代表が来日「日本は禁輸などでリーダシップを」: 22日、超党派議連がゾーウェーソーNUG保健・教育相を招き集会。国会議員や外務省職員の前で「民衆か軍政か。どちら側に立つか問われている」と。

◆ミャンマー国軍に資金が流れる…ODAは適切か? 日本政府、橋建設で国軍系企業に支払いへ 金額は「秘密」――日本の国会の政府答弁に対するこのヒューマンウォッチの告発を、現地メディアのKhit Thitが、東京新聞を除く日本の主要メディアより早く報じる

◆24日、カナダ、オーストラリア、欧州連合、韓国、マルタ、ニュージーランド、ノルウェー、スイス、英国、米国は「ミャンマー情勢に関する共同声明」を発表。ミャンマーにおける紛争の激化、人権状況と人道危機の悪化を深く懸念し、すべての関係者に民間人の保護を最優先にするよう徹底などを訴えた。

ラカイン州

◆2日、AAはラカイン州ブティダウン郡区Dabru Chaung村のKoyachuri集落でロヒンギャの住居に放火し、住民が逃走すると多数の男性、女性、子供を無差別に銃撃し、多数の死傷者が出た。 彼らはまた、多くのロヒンギャ女性を集団レイプした。多くのAA戦闘員は、ロヒンギャは自分たちの土地にいる外国人だと信じている。

◆4日、ミャンマー軍に徴兵されていた100人以上のイスラム教徒ロヒンギャが、AAに投降したと報じられている。(ビデオ映像)

◆5日、ラカイン州ブティダウン第15師団司令部の副司令官を含む数百人の軍事評議会議員と家族がAAに降伏した。

◆バングラデシュのコックスバザール周辺の難民キャンプに住む120万人以上のロヒンギャ42℃に達する熱波に苦しんでいる。5月1日、ミャンマーは48.2℃という記録を樹立した。

◆8日アラカン軍AA報道官は、軍評議会がARSA、ARA、RSOと手を組みバングラデシュの難民キャンプで成年に達していないムスリムの若者をAAと偽って徴集していることについて卑劣な行為だと非難。これまでに500人超が連行されていると述べた。

◆「ロヒンギャを人間の盾として利用」米シンクタンク批判:USIPの発表によると、マウンドーやブーディーダウン郡区などで、ミャンマー軍とAAの戦闘が激化する中、ミャンマー軍がロヒンギャを強制的に徴兵し、戦闘の最前線に送り込んでいるという。

◆軍事政権に支援されたロヒンギャ新兵たちは、アッラーは偉大なりと叫びながらラカインの住民を攻撃している。各地でテロを行っているテロリストと同じように。これは宗教ではない。

◆17日夜ラカイン州北部ブティダウンの市街で、ロヒンギャの家々がラカイン族のアラカン軍(AA)に焼き払われた。AA兵士らが喜ぶ一方で、多数のロヒンギャが路頭に迷っている。 ロヒンギャには多数の死者が出ているとの情報もあります。/17日の深夜、AAがブティダウンのダウンタウンと周辺の村に放火したことを知り、深く心を痛めています。現在、約20万人が保護も逃げ場もなく裸足で家から追い出されています。 AAがロヒンギャの村と民間人だけを狙っているのではないかと懸念しています/17日、ラカイン州ブティダウン郡区で軍事政権がAA戦闘員を狙った空爆を行い、ロヒンギャの民間人12人が死亡した。同日遅く、AAはロヒンギャの人々が避難していた学校をドローンで爆撃し、18人が死亡した。約200人が負傷したとも伝えられ、ロヒンギャは軍とAAとの戦争に巻き込まれている

◆軍とアラカン軍AA 間でバングラデシュ国境のラカイン州マウンドー郡の攻防戦が継続。軍は空爆で抗戦。AA側は郡内の多くの地域を掌握しており陥落は近いとされる。18日にAAが隣接するブーディーダウン郡全域を掌握。同郡を掌握すれば国境線168マイルがAAの影響下に。州内17郡のうち9郡を既にAAが掌握

◆ラカイン州南部タンドウェー郡にも軍とAAとの戦闘が拡大。20日までに海軍による重火器攻撃や空軍による空爆により市内から北部8マイルの距離にあるナッタウンモー村等の子どもを含む住民23人が死亡。少なくとも5人が負傷。

◆AAは、Mayu川東側のブティダウンButhidaung郡区にある軍事政権の基地すべてを制圧するために数週間に渡る作戦を遂行。
12日、AAはMayu東岸のすべてを占領し、LIB-352、LIB-345(マップ参照)を制圧後、Mayu川西岸のブティダウン軍事基地への攻撃を開始し、MOC(指揮所作戦センター)-15の10個大隊のうち6個大隊を制圧した。
13日朝、AAはブティダウン町の第8 BGP大隊周辺の地元住民の避難を開始し、基地への攻撃が迫っていることを示唆した。
15日朝、軍事政権の軍用機がKyauktaw郡区の病院に爆弾を投下して破壊し、患者と医療スタッフ20人を負傷させた。14日の空爆によりラカイン州全域で民間人11人が死亡した。
16日、AAはブティダウン市内のさらに2つの軍事基地、第353中隊と第535中隊を占領した。これは、ブティダウンのMOC-15傘下の全大隊が占領され、残っているのはブティダウンTOC(戦術作戦センター)傘下の少数の大隊のみであることを意味する。
18日、AAは、TOCの軍事政権軍がブティダウン町に逃げ込み、衝突が続く中、ブティダウン郡区に残っていた最後の4個大隊を捕らえたと発表した。一方、17日夜は町の大部分がおそらく放火による攻撃で焼け落ち、多数の(主にロヒンギャ)住民が町の刑務所近くの空き地に避難した。この放火攻撃は町を完全に破壊したようで、おそらく計画的な攻撃であり、アラカン州のロヒンギャ族とラカイン族の住民間の緊張を激化させている。

◆住民200人以上逮捕 ラカイン州:軍評議会はシットウェ市で、5月14日から20日に 市内の寺院に避難していた人々を次々と拘束

在ミャンマー米国大使館:米国は、ラカイン州で暴力や民族間の緊張が高まり、町が焼き払われ、ロヒンギャを含む住民が避難させられていることに深く懸念し、被害者と生存者に対する正義を推進し、残虐行為の責任者を追及することに引き続き尽力し、虐待行為を行った軍隊やその他の武装勢力にコストを課すつもりである。

世界中のロヒンギャ組織が共同声明。在日ビルマ・ロヒンギャ協会(BRAJ)も。ミャンマーラカイン州での強制移住や人権侵害を終結させ、国際人道法の遵守をアラカン軍(AA)に圧力をかけるよう国際社会に呼び掛け。またAAと対話・連携し支配下地域に国際人道支援が制限なく届く必要性も説明。

194の革命派と市民団体は、AAによるロヒンギャの不法殺害に関して逮捕者はいないと発表されたが、現場での残虐行為について調査を求めた。

◆ミャンマー軍と敵対するAAがバングラデシュとの国境近くの町に火を放ち、18日以降20万人が自宅からの避難を余儀なくされ、多くは水田に身を潜めて数夜を過ごしている。 「町が丸ごと燃えている」、武装勢力の放火で家追われるロヒンギャ、ミャンマー内戦の前線地域

05-25/MAY/2024 #WhatsHappeningInMyanmar

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