Month: 8月 2021

第30週目 (8月23日~8月29日) 日誌

先週(第29週)末から、国軍側と民族武装組織・人民防衛隊(PDF)との衝突が増加しています。国軍最高指導部の一員が攻撃を指揮するために現地入りしたり、幹部クラスに対して数日内に抵抗者への戦闘体制をとるよう指示するなど、大規模攻撃が迫っている様相です。チン州で地元PDFグループが提携するなど、PDFグループが連携する動きが出てきています。国軍とロシアの関係が強まっています。

独自の電子暗号通貨 (MYD)

2月1日のクーデター以降、国軍は銀行の現金引き出しを制限したり、国民の銀行口座を支配してCDM 活動家を追跡したり、活動家等の銀行口座を閉鎖したりしました。さらに、軍はミャンマーチャット (MMK) を無制限に発行してインフレを促し、国の経済体制を破壊しています。これに対してITに詳しい民主派の人たちは、軍の支配から脱しようと考え、軍が管理する通貨MMKを使用しない独自の電子暗号通貨「ミャンマードル (Myanmar Dollar;MYD)」を発明しました。

第29週目(8月16日~8月22日)日誌

Covid-19の感染は深刻な状態がつづいていますが、国軍は少数民族地域の村々を襲撃し、地元PDFとの戦闘が激しくなっています。NUGから、人びとの生命と財産を保護するために自衛の戦いを開始する日が近いというメッセージが発せられ、SNSでは戦いの準備をする投稿が増えています。また、NUGは独自の短波ラジオ放送「RADIO NUG」を開始しました。今週は特に、国軍側から脱走する兵士・警察官のニュースが多い週でした。

第28週目 (8月9日~8月15日) 日誌

連日、各地で平和的な抗議活動、都市部では短時間のフラッシュデモが行われています。チン州では国軍による大規模な軍事攻撃が行われ、多数の住民が避難しました。都市部では国軍によるPDF摘発がつづき、電車内での警察官襲撃事件が起きました。9月国連総会における現ミャンマー国連大使の信任に向けて、NUG側の動きが目立ってきました。NUG主催「春の宝くじ」「ラッフル・チケット」が販売されました。Covid-19感染拡大がつづき、公休日が延長され、経済活動が停滞し、チャット安・金価格上昇が止まりません。

第27週目(8月1日~8月8日)日誌

クーデターから半年がすぎ、ヤンゴン市内では「日常」生活に戻ったというような報道もありますが、多くの市民たちは国軍側の恐怖統治に表面上はおとなしくしているようです。Covid-19の感染は連日400人近い死者(国軍側発表)が出る深刻な状態で、在住日本人も4人亡くなりました。国軍はこれをも民主化勢力を弾圧する武器として利用しています。8月2日から6日まで、ASEAN関連の一連の会議(オンライン)が開催され、ブルネイのエルワン第2外相がASEAN特使に任命されました。

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