第29週目(8月16日～8月22日)日誌

8月16日

16日、チン州Mindat郡区の2か所で激しい戦闘が発生。

16日、タンシュエ（88）元軍政独裁者、Covid-19に感染が判明。

16日、NUG主催の電子宝くじ、15・16日の2日間で12万枚を販売。

16日、ドル高チャット安が進行、一時、1 USD＝1,740チャット（クーデター前は１USD＝1,330チャット前後だったので、チャットは30％暴落）をつける。

8月17日

17日、チン州、シャン州、マンダレー地方域などで地元の人民防衛隊と国軍側との戦闘が激化。

17日、NUG、定例会（19回）開催、｢NUG政府は、毎日殺されている人々の生命と財産を保護するために絶えず戦っている。ひとたび開始日が合意されると、内閣に付託され、決定が下されるだろう」と発表。

(SNSには、内戦がまもなく勃発する可能性や、最も困難な状況に直面した場合に備えておくべきという警告が、多数投稿されている。)

17日、ヤンゴン44番街アパート屋根裏に12時間隠れて安全な場所に脱出できた若者、｢10日にアパート階上から飛び降り亡くなった若者5人は、他の者を脱出させるために、自分たちはテロリストに捕まらずに死ぬという決定に基づいた行動だった」と、インタビューに答えた。

17日、国連人道問題調整事務所 (UNOCHA)、７月末から８月中旬にかけて発生した豪雨による洪水で被災したミャンマー市民が12万5,000人に上ったと発表。

8月18日

18日、国軍側、Wave Money、KBZPayなどのモバイル決済サービスの一部の口座を凍結。

18日、タンシュエ元軍政独裁者、Covid-19感染から回復し、退院。

18日、国軍側保健省、連日200人近くがCovid-19感染で死亡と発表、死者数累計は1万3,786人。

18日、カヤー州のPDF、ネピドーに直結する高圧送電線用の鉄塔2基を破壊と発表。

18日、ASEAN、ミャンマーに人道支援を行うための支援国会合開催、参加国・機関から800万USD相当の資金や医薬品などの物資提供が示された。

８月19日

19日、国軍側20人以上が私服で、ヤンゴン地方域Hlaing Thayar郡区で酸素マシンを無料で提供していたボランティアの自宅を襲撃し、PDFメンバーであるとして逮捕。

８月20日

20日、国軍側、Covid-19感染拡大抑制のため、7月17日に始まり8月22日まで延長していた公休日をさらに8月31日まで延長 と発表。

20日、NUG、独自の短波ラジオ放送「RADIO NUG」(周波数17.71MHz) を午前8時から開始。

20日、新しいデジタル暗号通貨「ミャンマードル (MYD)」リリース､チャットに代わる民主主義を表す公定通貨をめざしている。

20日、タニンダーリ地方域Daweiで、国軍兵士25人の脱走が明らかになる。

20日、カレンニー州（カヤー州）警察、320人のCDM警察官とともに、カレンニー州諮問委員会 (the Karenni State Advisory Council) のリーダーシップの下で結成される。

20日、Pearl PDF、翡翠を運んできたコンボイをサガイン地方域Pearl郡区GangtokからPearl-Gangaw道路で地雷攻撃。

８月21日

21日、国軍側、サガイン地方域のさまざまな地域の村を襲撃。

21日、国軍側、カチン州Hpakantですべてのインターネット回線を遮断、市の完全支配をねらっている。

21日夜、サガイン地方域Khin-U町から勤務中の2人の兵士が大量の武器を持って脱走。

８月22日

(ヤンゴン地方域、マグウェ地方域では、NLD幹部・議員・党員の逮捕、見つからない場合は家族の誘拐・逮捕が相次いでいる。)

22日、国軍側、反体制運動に対抗するために国軍の支援を受けて組織されたPyu Saw Hteeのメンバーが警察官を（PDFメンバーによって殺されたかのように）暗殺する命令があるとの報道。

22日夕方、国軍側、軍事政権に任命されたマグウェ地方域Yesagyo郡区Hinthar村の管理者から通知を受けた後、村を襲撃し、逮捕のとき村人5人を射殺。

22日、Bagoで、検問所で警備の任務にあたっていた国軍兵士5人が脱走。

22日、NHKスペシャル「混迷ミャンマー 軍弾圧の闇に迫る」放映。

第29週末

国軍の弾圧による犠牲者は8月21日までに1,009 人。