88年民主化運動の学生指導者とNLD議員の控訴が棄却され、軍報道官は、「死刑は確定した。手続きを進めるのみ」と述べた。
ザガイン地方域各郡区では、軍は村々へ相次いで侵入し、焼き討ち・重砲での攻撃を行い、村人の殺害を継続している。多くの村民が家々を焼き払われ、避難。
目 次
国内情勢
◆ザガイン地域の高名な仏教僧、村に侵入し民家を焼き払う軍の行為に対し、直ちに停止するようSNSで呼びかけ
◆ドゥーワーラシーラNUG臨時大統領が国民防衛隊の前線基地を訪れ、戦闘員を激励
◆タニンダリー地域でCDMに参加する教員らが中心となり、小中高11年生までのオンラインと対面授業を行う学校が始動
◆武装グルーがチン州ティディム市第1基礎教育高等学校長らを連行し、軍コントロール下の学校を開校しない旨、誓約書に署名させた
◆カレンニー民族防衛隊(KNDF)の結成1周年を記念して兄弟同盟(アラカン軍(AA)、タアン民族解放軍(TNLA)、コーカン軍(MNDAA))が祝辞
◆31日にヤンゴン市バー通りのバス停付近で起こった爆発で、少なくとも市民7人が死傷
◆ヤンゴン市の爆発事件についてNUG内務大臣、NUG、PDFのイメージダウンを図るために周到に練られた軍の謀略だと指摘
◆ヤンゴン市の爆発事件に関するPDFの犯行声明拡散は軍の工作だ、と指摘する投稿が増加
◆武装組織UWSA(ワ州連合軍)が、軍トップらの呼びかける和平協議に参加した後に声明を発表
◆26日に基礎教育課程校の入学手続きの受付を開始したと軍が発表
◆31日の閣僚会議で、軍司令官は「政治的な方向性の違いから騒乱や暴力が起こった時期もあったが今は落ち着いた」と発言
◆間もなく軍が開校予定のエーヤーワディー地域ラプタ郡ビートゥッ村の高校で、教員が不足し授業が行えない可能性
◆先月軍トップがUWSP(UWSAの政治部門)副議長率いる代表団との和平協議で、PDFに武器の支援をしないよう要請
◆死刑判決が確定したとの軍の発表に対し、カチン独立軍(KIA)グンモー中将は(軍が)「許され得ぬ過ちを再び起こさないよう望む」と投稿
経済・ビジネス
◆国境貿易の正常化に向けて、タイ側が6月1日に国境ゲートを再開するよう要請したのに対し、ミャンマー側は先延ばし
◆1日ネーピードー空港に、総重量100t分の紙幣製造の原材料を積載したイラン機が到着との情報
人道問題
◆WFP、先月よりカヤー州の避難民8万人を対象とする食糧支援を開始したと発表
軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力
◆31日、ザガイン地域カンバルー郡の村に軍兵士と私服姿のピューソーティーが侵入。 住民男性5名を殺害し、自宅を焼き払った
◆1日、禁錮刑1年との判決を聞いたザガイン地域首相、軍に対し「今さら驚きはない」と述べた
◆88年民主化運動の学生指導者とNLD議員の控訴が棄却され、軍報道官は、「死刑は確定した。手続きを進めるのみ」と述べた
◆マンダレー地域チャウッバダウン郡の村在住20歳と21歳の男性を、ポパ山付近で軍が銃殺
軍事政権による国民・財産への攻撃
◆ザガイン地域インマービン郡の住民人口1000人・家屋数200軒の村を軍が占拠し、民家に放火
◆ザガイン地域ミャウン郡の2つの村に軍が侵入して焼き討ち。その後、別の村に侵入
◆ザガイン地域キンウー郡の村を軍とピューソーティーの合同部隊が襲撃。重砲を打ち込み、民家を焼き払う
◆ザガイン地域カレー郡の民家に重砲着弾し、3人が死亡、1人が負傷
◆ザガイン地域カニー郡南側の複数の村を軍がジェット機で空爆し3名が死亡、住民は避難
◆チン州タンタラン市で軍が28度目の焼き討ちを行い、民家約100軒が焼失
◆ザガイン地域カレー郡の村に軍が重砲を撃ち込み、僧院に避難していた10歳の男児ほか6名が負傷
◆クーデター発生以後軍により破壊された民家や宗教施設は全国で22,299軒、うち焼き討ちで焼失した建物は7,662軒
◆ザガイン地域ウェッレッ郡の2つの村に軍が侵入し放火、100軒超の民家が全焼
国内戦闘
◆クーデタ―後の上ビルマ戦域(マンダレー、ザガイン、マグゥエー)における戦闘の発生状況マッピング
◆軍が、より威力の強いFAE(燃料気化爆弾)を空爆に使用する可能性
◆シャン州北部モンコー郡で5/31〜6/1にかけてSAC軍とコーカン軍(MNDAA)・カチン独立軍(KIA)の合同部隊との間で戦闘が発生
国際関係
◆ヘイザー国連特使が、ミャンマー軍トップから招待を受けており、これに応じる意向
◆印政府は、15日の印ASEAN首脳会議及び16日〜17日の外相級会議にミャンマー軍外相を招待せず
29/May-04/June/2022