第31週目 (8月30日~9月5日) 日誌

少数民族地域での戦闘がつづいています。都市部では、どこの犯行かが不明な爆弾の爆発が頻発しています。Covid-19の感染は峠を越えたようです。中国がミャンマーに8日間特使を送り国軍側と会談したこと、中国共産党創立100周年を祝福したNLDに感謝の返書を送ったことが明らかになりました。国軍は、最高幹部がロシアへ向かいました。ドイツの大手小売業者が撤退を発表しました。

8月30日

30日、国軍側保健省、30日のCovid-19新規陽性者3,583人、死者104人と発表。

30日、国軍側、ヤンゴンのライン郡区一部住宅居住者に、メイドや警備員のゲストリストを提出するよう指示。

30日午前4時42分から、ヤンゴンのインセイン郡区、ノースオッカラパ郡区等8か所で爆弾爆発。誰の犯行か、不明。

30日、AAPP、軍事クーデター以来のビルマの全人口に対するテロで軍が行った強制失踪(拘留中のリストに載っている人々の82%は、どこに拘留されているのか明らかになっていない)を認定するよう、国際的な関係者に呼びかけ。

30日、在ミャンマー日本国大使館、在留および当地滞在中の日本人に、注意喚起 (爆発事案に係る治安情報と安全確保のお願い)。

8月31日

31日、国軍側、Covid-19感染拡大抑制のため、公休日をさらに9月10日まで延長と発表。

31日、中国外務省、8月21~28日の間、ミャンマーに特使(孫国祥アジア問題担当特使)を派遣し、国軍ミンアウンフラインらと、ミャンマーの政局や新型コロナ対策について意見交換したことを発表。

9月1日

(軍事クーデター政権によるジャーナリスト弾圧は続いている。独立系メディアFrontierの編集者が5月24日の逮捕以来ヤンゴンのインセイン刑務所に拘禁され、COVID-19に感染が判明)

1日、国軍副司令官、ロシア国防省主催「International Army Games 2021」閉会式に出席し、ロシア軍関係者と会談するためにロシアへ出発

1日、国軍サガイン地方域Kalemyo地域作戦司令部から完全武装の兵士約20人が逃亡し、解放された地域に到着したもよう。

1日、ドイツの大手食品食料品小売業者「メトロ (Metro Wholesale Myanmar)」、10月末までにミャンマー事業を停止すると発表。

9月2日

2日、国軍側保健省、Covid-19新規感染者3,459人と発表。

2日、国軍側新聞、防衛サービスアカデミー (DSA)、防衛科学技術庁、防衛サービス医療アカデミーに参加するための申請期限延長を発表、申請が少ないとみられる。

2日、KNU、全国停戦協定 (NCA) は無効と宣言。

9月3日

3日、国軍側保健省、ミャンマー伝統漢方薬をCovid-19感染予防・治療薬に使う研究を開始すると発表。

3日、国軍側ミャンマー中銀、輸出業者に対して輸出で得た外貨を4か月以内にチャットへ両替することを義務化すると通達。

3日、ザガイン地方域、カレン州、モン州などで戦闘つづく。ザガイン、ヤンゴン、マンダレー地方域で爆弾が爆発。

3日、中国共産党からNLD中央執行委員会への7月21日付、中国共産党創立100周年を祝福してくれたNLDに感謝すると書かれた手紙が、最近オンラインで配布された。

9月4日

4日、国軍側宝くじ事務所、(NUG春の宝くじと同じような) 宝くじのオンライン販売に技術サポートを提供できるサービスプロバイダーを選択すると発表。

4日、「国民統一政府(NUG)は近い将来、自国通貨を発表する予定」「6日からインターネット遮断」という偽ニュースが流れる。

4日、ASEANのミャンマー特使、ミャンマーへの入国は困難と述べる。

9月5日

5日、国軍側警察、8月14日の鉄道警察隊銃撃・殺害事件の犯行グループを特定し、一部を逮捕と発表。

5日、国軍側保健省、新たなCovid-19感染者2,829人・死者96人と発表 (累計感染者数41万5,416人・累計死者数1万5,891人)。

5日、NUG主催 「5 Million Raffle Ticket Challenge」の当選チケット発表。

第31週末

国軍の弾圧による犠牲者は94日までに1,046 人。

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