現地メディア「BBC Burmese」2021年10月1日午前10時のニュース映像(動画) の内容を日本語で紹介します。日本のメディアで紹介されることが少ない、現在のミャンマーで起きていることの一断面です。
燃料価格の上昇を輸送運賃に転嫁できない貨物トラック

[映像 0:14~] 貨物トラックが主に利用している燃料価格は1,500チャットまで上昇してきました。しかし、輸送運賃を上げることはできません。輸送運賃を上げることができるのは商売が好調なときだけです。
燃料価格が上昇しているにもかかわらず、輸送運賃を上げることができなかったトラックの状況は、どうなるでしょう?
「輸送にいけないトラックがほとんどです。数えられるぐらい、少ないです。いま輸送しているトラックは、会社の所有車が多いです。前から契約していて、やむを得ず輸送しなければならない石炭やセメントの特約輸送業者です。」
中国元の為替相場が上昇し、商店が閉店

[映像 1:43~] 中国人民元の為替相場が高くなってきたので、中国商品を販売しているマンダレーの会社や商店が閉鎖しています。
建設業界では中国の建材を60%ぐらい使用していて、元の値上がりにより中国の住宅建材の販売が停止されています。
建設中の家は、在庫が残っていれば建設をつづけてられますが、在庫が切れた場合は建築が止まってしまいます。
9月29日…ミャンマーチャット100,000は中国のお金250元
9月30日 … ミャンマーチャット100,000は中国のお金298元
今年2月 … ミャンマーチャット100,000は中国のお金465元でした。
マンダレーだけでなく、ミャンマーと中国の国境の町ムセでも、通貨の変動により販売が停止されました。
カチン州で翡翠採掘が一時停止し、飢餓が心配

[映像 4:11~] 9月1日から2022年3月31日までカチン州Hapkant、Mawluu 、Mawhan での翡翠採掘が一時停止しています。
国軍側の説明では、翡翠の採掘は、安全の確保、将来世代のために貴重な天然資源として残す、コロナ感染防止、という目的で中断することになったといいます。(注:残虐に自国民を弾圧し殺害しているのに、こんな「美しい」理由で中止するとは、とうてい信じられません。別の理由があると、思われます)
翡翠の採掘が中断された水処理労働者は経済的に厳しくなり、飢餓に苦しむ人が増えてくるという問題に直面しています。