03-09/OCT/2023 #WhatsHappeningInMyanmar

2023年10月3日から10月9日までの1週間にミャンマーで起きたことです。

USDPと軍は、ピューソーティに入隊して10か月の訓練を受ければ日本に行って働く機会があると言って、若者を募集

▼軍事政権は国内で人道活動を行っている国内非政府組織(NGO)と国際非政府組織(INGO)に対し、政府への登録を義務付けた。人道支援を提供する上で障害を引き起こすことが予想される。

▼軍事評議会軍がKIA/KIO本部のあるライザを攻撃、戦争難民キャンプに砲弾が命中して、16歳未満の子供11人を含む29人が死亡、56人が負傷

▼ミャンマーでは軍事政権軍が民間目標への空爆や重砲撃を強めており、死傷者は増え続けている。9月だけで空爆と砲撃により民間人44人が死亡、142人が負傷した。

▼マンダレー市元中央軍司令官は情報を得るための取り調べで、答えようとしない者を生かしたまま死ぬまで拷問するよう命じ、彼らは性的暴行を加えられ、殺害されるまで直腸を棒で刺された。ザガイン地方域の刑務所では、4人の政治囚が尋問官による非人道的な拷問を受け、身体的および精神的に重傷を負った。

アウンサンスーチー氏の特別抗告を、軍事政権の最高裁が棄却

CDMに参加している教師が依然として13万人以上いる。NUGは、70以上のオンライン授業と5,000以上の基礎教育学校を立ち上げた。

▼ノーベル平和賞がイランの人権活動家に決定後、胸に刺さったヤンゴンの知人の言葉。

▼国境付近での中国人を含むサイバー詐欺の取り締まりが、中国、軍事政権、シャン州のコーカン軍、ワ州連合軍によって行われ、中国人多数が中国警察に引き渡された。……

詳しい日誌、出典は、下記をご覧ください。↓
#WhatsHappeningInMyanmar

目   次

国内情勢

◆ビルマ民主の声(DVB)によると、ヤンゴン国際空港の税関当局は9月24日以来、iPhone 15 Proを含むアップルの新製品を国内に持ち込んだ乗客から押収し、その返還に(電話1台につき)20万~30万チャットの賄賂を要求した。(非公式レート: 1 米ドル=3,320 チャット、公式レート: 1 米ドル=2,100 チャット)

◆8日、ヤンゴン市の北東部に位置するバゴー市内で豪雨の影響により洪水が発生。住民約1万人が避難。ヤンゴン市を繋ぐ幹線道路も冠水し通行が困難に。

◆軍事政権気象水文局は、9日13 時 30 分観測によると、バゴー地方域のバゴー川の水位が危険水位を 4 フィート (124 cm) 以上超えたと発表。過去59年間最高である200mmの降水があり、昨日夜からバゴー全域、ダウンタウンでも大規模な洪水が発生した。

経済ビジネス

◆9月下旬、国軍の運輸相は鉄道建設で中国企業と、北東部シャン州ムセ⇔マンダレー⇔西部ラカイン州チャウピュー間の鉄道建設に向けた事業化調査について協議した模様。

◆8日、ヤンゴン市マフルワンゴン駅鉄道局修理工場を軍トップが視察。毎日の停電が数時間に渡り電力供給が不安定な中、鉄道の近代化を図るべく電車の導入準備をするよう指示。更に日本のウェストコーポレーションが譲渡したヤンゴン環状線で使用するディーゼル気動車RBE車両を視察。

◆軍事政権は、EC(電子商取引)上の価格非表示を、今後は罰則対象にすると発表。

◆軍事政権商業省が優先輸入分野を改定。ミャンマーは2021年2月の軍部による権力掌握以降、欧米の経済制裁などの影響を受け、深刻な外貨不足となっている。

◆地元住民によると、サイ党(USDP)と軍は、軍傘下の民兵組織(ピューソーティ)に入隊して10か月の訓練を受ければ、日本に行って働く機会があると言って、エーヤワディ地方域Nyaungton郡区の若者を募集しているという。

人道問題

◆UNOCHAは10月2日、ミャンマーで住居を追われた国内避難民IDPsは200万人近くだと発表。これは人によるものと自然災害との両方が原因である。

◆先月、軍事政権は国内で人道活動を行っている国内非政府組織(NGO)と国際非政府組織(INGO)に対し、政府への登録を義務付けた。登録には関連部門の承認が必要だとする必須要件は、援助機関が人道支援を提供する上で障害を引き起こすことが予想される。

◆8日、ラカイン州Ponnagyun郡区で不発弾が爆発し、Kangtaung戦争難民キャンプに住む10歳の子供が死亡、他の2人が重傷を負った。

◆9日午後11時過ぎ、軍事評議会軍がKIA/KIO本部のあるライザに向けて重火器を発砲した。10日午前1時、民間人と戦争難民が暮らすモンライチェ(မုန်လိုင်ချက်)戦争難民キャンプに砲弾が命中して、夕方の時点で16歳未満の子供11人を含む29人の遺体が埋葬された。負傷者も多い。その後の情報によると被災したのは重砲からの砲弾によってではなく、空爆だった模様。軍が空爆。これにより避難民29人が死亡。少なくとも子供10人が含まれていた。56人が負傷。空爆に使用されたのは飛行機ではなくドローンの可能性が高い。

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆マンダレー市中央軍司令部に近い軍事情報筋によると、軍司令官Ko Ko Oo(ကိုကိုဦးက)は情報暴露のための取り調べで、答えようとしない者を生かしたまま殺害するよう命じ、軍事独裁者に反対する人々は強姦され、性的暴行を受け、殺害されるまで肛門を棒で刺された。

◆Kalay Town Strike Committeeによると、ザガイン地方域カレーミョ郡区にあるMawlaikkalay刑務所では、4人の政治囚が尋問官による非人道的な拷問を受け、身体的および精神的に重傷を負っており、緊急に治療を必要としている。他の多くの受刑者も、眼感染症や季節性インフルエンザに苦しんでいる。

◆アウンサンスーチー氏の特別抗告を、軍事政権の最高裁が棄却。

◆サッカーがとても上手で、「将来のサッカースター」と呼ばれていた17歳の少年は6日、ザガイン地方域カレーミョ郡区で開催されたU-17サッカートーナメント(同地に住むチン族によって毎年開催)に出場するためにチームメイト2人とともに自転車に乗っていたところ、ミャンマー軍事政権に射殺された。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆RFAが独自にまとめた数字によると、9月だけで空爆と砲撃により民間人44人が死亡、142人が負傷した。ミャンマーでは軍事政権軍が民間目標への空爆や重砲撃を強めており、死傷者は増え続けている。9月までの1年間では、砲撃と空襲により民間人816人が死亡、1,628人が負傷した。

◆バゴー地域イェーターシェー郡ナジャッ村とレッパンピュー村を軍が6日午後12時頃、機上掃射。住宅計8棟が破壊され、住民約千人が避難。同村は、地元武装抵抗勢力が活動するスィッタウン川東岸に位置する。

◆カレンニー民族防衛隊(KNDF)第15大隊の発表によれば7日、カヤー州フルーソー郡東部の複数の村にフルーソーに駐留する軍が重砲少なくとも4発を撃ち込んだ。これにより住宅などが爆発。破片が直撃して8歳の子供が死亡した。周辺で戦闘は起きていなかった。

◆北西部ザガイン地域カレー郡南部を100人規模の軍戦闘部隊が7日に侵攻。これにより地元の市民防衛隊との間で戦闘が発生し、軍がセッカン村の住宅の大半を焼き払った。住民は退避したが、逃げ遅れた住民2人(80歳の祖母と孫)が射殺された。現在も同部隊は村の学校に駐留。遺体が回収できていない。

平和的抗議・CDM

◆ザガイン地方域ザガイン郡区に住む30代のエンジニア夫妻が9月30日、全国的なCDMに参加したとして、親族とともに逮捕された。 2人は2021年2月の軍事クーデターに反対して建設省道路局の仕事をボイコットした。また、日本語家庭教師として働いていたいとこも連行された。

◆NUGは5日、軍によるクーデターに抗議して職を離れ、市民不服従運動(CDM)に参加している教師が依然として13万人以上いると発表した。NUGは、軍の「教育セクターへの意図的な標的」にもかかわらず、70以上のオンライン授業と5,000以上の基礎教育学校を立ち上げた。

◆1962年の軍事クーデター以来、我が国の教育は、軍事独裁者の意思やイデオロギーに支配された非人道的教育であり、マイノリティと多様性の役割を考慮しない教育だった。ミャンマー春の革命は、これらを変えるチャンスだと私は思っている。 春の革命中、教師は非暴力独裁政権に対するCDM運動に積極的に参加した。テロリスト軍事独裁政権に反発するとき、私たちは多くの危険な困難に直面する。 しかし、私たちの教師は、このようなリスクと困難にひるむことなく、NUGが実施する教育プロセスに参加していることも覚えておくべきだ。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆反軍事政権抵抗勢力によると、ミャンマー軍事政権は、カヤーとカレン地域の奪還に失敗した。

◆国連調査でミャンマー国軍による強制労働が判明。

◆2023年10月3日:地雷で右足を失った25歳のKNDF兵士の避難を手伝うカレンニのレンジャーと村民の様子(迫力ある映像)。

国際関係

◆9月30日から中国・雲南省臨滄地区で開催された見本市に参加していたシャン州のビジネスマン11人が、1日に中国警察に逮捕された。

◆タイは、来月議長を務めるベンガル湾多分野技術経済協力イニシアティブ(BIMSTEC)首脳会議にミャンマー政権指導者ミンアウンフラインを招待した。ミャンマーの最大の隣国・同盟国の中国でさえ、武器の販売を含む密接な経済関係にもかかわらず、同氏の招待を拒否している。

◆東京の #ミャンマー 大使館前でミャンマー人らがデモ。在外ミャンマー人に外貨で最大25%の所得税を徴税するという軍政の決定は搾取で不当だと怒りを表す。クーデター後、欧米の制裁や経済の停滞で資金難に苦しみ、なり振り構わぬ策に走る軍政の姿が浮かぶ。

◆(ミャンマーの民主派が受賞候補にのぼっていた)ノーベル平和賞がイランの人権活動家に決定後、ヤンゴンの知人の言葉が胸に刺さった。 “世界、特に欧米がミャンマーに関心がないのはわかっていた。人々が殺し合っているだけでなく、未来に絶望しているのに、世界は私たちの現状を知ろうともしない。私だってミャンマー人になんて生まれたくなかった”

◆軍事政権は、自国の実情を貶める内容の映画だとして、中国に抗議。

◆軍事政権とコーカン民兵は7日、シャン州コーカン自治区に不法に居住する中国人377人を中国の警察に引き渡した。 この逮捕は、中国政府が国境での中国人を含むサイバー詐欺の取り締まりで行われ、10月初めにはコーカン民兵と関係のある実業家を含む11人のコーカン男性が逮捕された。9 月には、中国の国境付近に拠点を置く強力な民族武装集団であるワ州連合軍も、サイバー詐欺に関係する中国人1200人を中国当局に引き渡した。

◆我々は@国連加盟国に対して強く要請する: さらなる武器禁輸と新たな制裁を課すことによって、ミャンマー国民に対する軍事政権の残忍な暴力の終結を集団的に支援し、開発セクターを支援することを。

Follow me!

03-09/OCT/2023 #WhatsHappeningInMyanmar

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


トップへ戻る
Translate »
PAGE TOP