17-28/JAN/2024 #WhatsHappeningInMyanmar

2024年1月17日から28日までの12日間にミャンマーで起きたことです。

反軍事政権・抵抗勢力の動き
*NUG 暫定大統領は、統一政府は民族武装勢力と建設的な協議を行っていると声明。
CRPH とカチン政治暫定調整チーム KPICT は、軍事政権の早期終結と連邦民主連合の構築に向けた二国間協力等について会談。NUG国防大臣とKIA参謀長がカチン州にある軍の基地を視察。
UWSAは、ミャンマー政府との停戦を維持し、進行中の武力紛争への中立を誓うと声明。
カレン国境警備隊(BGF)は、クーデター政権から分離し、軍から離脱の意思を表明
*カレンニー (カヤー) 州に拠点を置く軍事政権大隊全体がカレンニー民族防衛隊(KNDF)に加わることを協議中

人道問題・戦争犯罪
アムネスティは、ラカイン州の民間人・民間施設がミャンマー軍の無差別攻撃を受けた可能性が高いこと、シャン州で国際的に禁止されているクラスター弾が使用されたという調査分析を報告。
Data for Myanmarによると、クーデターから2023年末までに全国で約8万戸の家が焼かれ、うち6万戸がザガインに、1.2万戸がマグウェ地方域にあった。2023年に少なくとも2万9,689戸、2022年に4万6,937戸、2021年に2,111戸が焼き払われた。
UNHCRは、2023年中にミャンマーとバングラデシュから4,500人のロヒンギャが東南アジア海域に危険な航海を行い、少なくとも569人が死亡・行方不明であり、2014年の730人以来最多。航海を試みた66%は女性と子どもで、移動中に性暴力や虐待を経験したとの証言があると報告。
ジャーナリスト保護委員会(CPJ)によると、ジャーナリストの逮捕においてミャンマーは世界ワースト2。クーデター以来、少なくとも176人のメディア関係者が逮捕され、DVBを含む15のメディアがライセンスを取り消された。 ジャーナリストは、これまでに118人が釈放されたが、女性6人を含む50人以上が拘留中。4人が殺害され、うち2人は軍の尋問中に殺害された。

国際関係
ASEAN議長国ラオスの新特使がミャンマー入りし、軍トップ停戦合意済み少数民族組織一部政党とそれぞれ会談。オンラインでNUG外相と会談。
KDDI、住友商事はそれぞれ「ミャンマーにおける当社通信事業について」を発表。国際的な規範を尊重する企業である我々がミャンマーに留まり責任ある行動を取ることによる貢献、ミャンマー国民のための通信網維持・確保が人権尊重上重要であることから、ミャンマーに留まる。

詳しい日誌、出典は、下記をご覧ください。↓
 #WhatsHappeningInMyanmar

目   次

国内情勢

◆NUG閣議で大統領代行は、対中国を含む外交政策では極端な政治行動に注意し、民族同盟組織とのより強力な政治的共通合意を達成に努め、連合革命軍創設にあたり民衆に注意を払いデリケートな政治的地雷を避けるよう警告する必要、国民統合の原則を侵害する政治的な罠に注意し避ける必要がある点などを強調した。

◆ミャンマーで最も強力なワ州連合軍(UWSA)が、シャン州北部のホパンとパンロンの町を制圧した後、チャイントンを制圧しようとするのではないかという噂が先週から飛び交っているが、17日、UWSAは、ミャンマー政府との停戦を維持し、進行中の武力紛争への中立を誓い、いかなる形でも介入しないとの声明を発表した。ミャンマーの戦争と紛争に対して、ワ州政府は、一貫した態度と立場を何度も公に表明しており、ワ州政府とミャンマー政府が署名した「三段階和平協定」の条項を常に遵守してきた。同時に、私たちは不参加または味方しないという原則を堅持し、いかなる形でも介入せず、中立を保つ。

◆20日朝、CRPH とカチン政治暫定調整チーム KPICT は、それぞれの取り組み、現在および将来起こり得る課題、軍事政権の早期終結と連邦民主連合の構築に向けた二国間協力について話し合った

◆20日付で軍事政権は、アラカン軍(AA)に対する軍事力強化のために、シットウェにあるロヒンギャ国内避難民(IDP)キャンプから直接軍人を徴兵する命令を出した。彼らの武力紛争への関与は、彼らがAAとミャンマー軍の両方の標的になる可能性をもたらす。

◆21 日、NUG ドゥワラシラ暫定大統領から国民へのメッセージ :「私たち全員の最終目標であるテロ軍を根絶する唯一の方法は、民族武装集団を通じてである。それは唯一の方法である」 「人民防衛軍の総合力で戦う。そのため、統一政府は民族武装勢力と建設的な協議を行っている

◆22日の報道によると、カレン国境警備隊(BGF)はミャンマークーデター政権から分離し、タイ国境でクーデター軍を支援する。

カレン国境警備隊(BGF)書記長Saw Chit Thu大佐は、23日にカレン州パアンで行われた軍事政権副司令官Soe Winとの会談で、軍からの離脱の意思を再確認した。カレン同士で戦いたくないと。ミャン軍が弱体化して後ろ盾にならないなか、シャン州北部のような同族勢力によるBGF潰しを警戒してか。

統一ワ州党(UWSP)は、 今月初めに北部シャン州で接収した2つの町のうちの1つであるホパンで独自の政権を発足させた。UWSPは、ミャンマーで最も強力な民族軍である統一ワ州軍(UWSA)の政治部門で、ワ州自治区でワ州人民政府を運営している。

◆23日、2024年のASEAN議長国ラオスのアルンケオが新特使としてミャンマー入りし軍トップと会談し、停戦合意済み少数民族組織、一部政党と面談。24日、オンラインで国民統一政府NUG外相と面談。外相は、軍評議会により発生した戦災避難民への支援を求める共にミャンマー国民の側に立ち抵抗勢力と手を携えるべきと述べた。

ミャンマー軍事政権の代表は、グローバル正義に関するオンラインフォーラムで、志を同じくする国々に対し、多極化されたグローバルシステムを構築するために一丸となって取り組むよう呼びかけた。

インドから送還されるミャンマー軍事政権軍関係者が竹かごを背負っているこの写真は、ミゾ族のソーシャルメディアで急速に拡散した。このことは、隣国ミャンマーの軍事政権にとって事態がどれほど悪化しているかという疑念を引き起こす。

経済ビジネス

◆ミャンマー産ガス、23年にタイ輸出量2割減。

操業停止中の縫製工場、300軒近くに。昨年12月時点で加盟工場数は826軒(37軒増)となったが、4割近くが操業停止状態。稼働中は528軒とのこと。H&Mは、人権対応を理由に調達を停止した。

◆24日、KDDI、住友商事はそれぞれ「ミャンマーにおける当社通信事業について」を発表。KDDIは「事業が及ぼすさまざまな影響を考慮した結果、国際的な規範を尊重する企業である我々がミャンマーに留まり責任ある行動を取ることによる貢献を鑑み、サポートを継続しています」、住友商事は「ミャンマー国民のための通信網維持・確保が人権尊重上重要であることも、ステークホルダーとの対話も踏まえて改めて確認できました」とコメント。

◆日本の支援終了、「軍政下」ミャンマー鉄道の現状

人道問題・戦争犯罪

◆アムネスティによる住民への聞き取りや写真、動画、衛星画像の分析で、ミャンマー西部のラカイン州パークトウ郡区の民間人や民間施設が国軍の無差別攻撃を受けた可能性が高いことがわかった。また、北部シャン州では、国際的に禁止されているクラスター弾が使用されたことも明らかになった。ミャンマー国軍の攻撃は、武装集団の攻撃に対する報復だったが、民間人・民用物への無差別攻撃やクラスター弾の使用に対しては、戦争犯罪としての調査が求められる

◆Data for Myanmarによると、クーデターから2023年末まで全国で約8万戸の家が焼かれ、うち6万戸がザガインに、1.2万戸がマグウェ地方域にあった。2023年に少なくとも2万9,689戸、2022年に4万6,937戸、2021年に2,111戸が焼き払われた。

◆UNHCRは2023年中にミャンマーとバングラデシュから4,500人のロヒンギャが東南アジア海域に危険な航海を行い、少なくとも569人が死亡・行方不明と報告。2014年の730人以来最多。航海を試みた66%は女性と子ども移動中に性暴力や虐待を経験したとの証言も。

軍隊はもう北シャンにいないが、まだ地雷を撤去しなければならない

軍事政権による恣意的な逮捕、殺害、暴力

◆18日、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)の発表によると、ジャーナリストの逮捕 ミャンマーは世界ワースト2。2021年の軍事クーデター以来、少なくとも176人のメディア関係者が逮捕され、DVBを含む15のメディアがライセンスを取り消された。 ジャーナリストは、これまでに118人が釈放されたが、女性6人を含む50人以上が拘留中4人が殺害され、うち2人は軍の尋問中に殺害された

◆25日、最高裁判所はアウンサンスーチー氏の自宅売却命令を出した。3月20日に開催される競売の最低落札価格は9,000万USD。この不動産は数十年にわたり、民主主義の象徴と彼女の別居中の兄との間の激しい家族紛争の原因となっていた。NUGは、2022 年 9 月にこの邸宅を国家レベルの文化遺産として宣言した。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆22日、軍評議会軍はシャン州南部スィーサイン郡ナウンタウン村を空爆。カヤー州から同村に逃れていた戦災避難民2人が死亡。民家2軒が焼失。周囲で戦闘は起きていなかった。

◆マンダレー地方域で、ミャンマー軍兵士らが高僧を拷問し、死亡させたことが分かった。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆北部兄弟同盟の一つタアン民族解放軍TNLA広報部の発表によれば、軍が17日、中国の仲介による停戦合意に違反し攻撃を継続。16日にもシャン州北部モーメイッ郡、クッカイ郡、チャウメー郡の複数の村に向けて空爆や重火器による砲撃を行った。

◆18日、ラカイン州北部Kyauktaw郡区でアラカン軍(AA)が軍事政権の前哨基地を包囲したようにみられた後、軍事政権の第539軽歩兵大隊がアラカン軍に降伏する様子を映した動画がネット上で拡散している。

◆「我々の空軍は、ドローンだ。」チン民族軍(CNA)の専門ドローン部隊の1人、ノアさん(20歳)へのインタビュー。工学部の学生や愛好家から選ばれたドローン飛行中隊は、部分的に YouTube チュートリアルを通じて戦場訓練を受けており、ミャンマーの残忍な軍事政権との闘いにおいて決定的な役割を果たしている。

◆24日、北部3同胞同盟は、AAがベンガル湾に面したアラカン州Pauktaw郡区全体を完全に制圧したと正式に発表した。州都シットウェまで20kmほど。シットウェの北、東、南側はアラカン軍が押さえつつあるので (西は海)、時間の問題か。

◆24日、カレンニー民族防衛隊(KNDF)は、合意がまとまり次第、カレンニー (カヤー) 州に拠点を置く軍事政権大隊全体が抵抗勢力に加わると発表した。軍事政権離脱者らは軍事政権軍と同じ地位や階級で反軍事政権の革命政府に奉仕することが認められる。

NUGイーモン国防大臣とKIA参謀長(第1軍区の最高司令官)がカチン州Man Weinにある軍事基地を視察した。彼らは自ら占領地域を訪れ、捕獲した武器を視察し、捕虜や亡命者と話した。

国際関係

◆20日、インドのアミット・シャー内務大臣は、インド政府が全長1,643キロのインド・ビルマ国境に沿ってフェンスを建設すると発表。2021年の軍事クーデター以来、ミャンマーから4万人以上の難民がミゾラム州に、6,000人以上がマニプールに到着している。

◆23日バングラデシュの外務大臣は、世界銀行がロヒンギャ難民とコックスバザールの受け入れコミュニティに7億ドルを支援すると発表した。

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