26/MAR-1/APR/2023 #WhatsHappeningInMyanmar

2023年3月26日から4月1日までの1週間にミャンマーで起きたことです。

▼軍評議会がNLDの政党登録抹消を発表。これに対しNLD中央執行委員会は29日、軍の決定に正当性はなく国民と共に存続すると反発。日本政府は「ミャンマー国軍に対し、政治プロセスからのNLDの排除を深刻に懸念」し、NLD幹部の即時解放・暴力の即時停止を強く求めるとの外務報道官談話を発表。

マグウェー、ザガイン地方域、カヤー、カレン州で、軍事政権軍と各地の民族武装組織・地元PDFとの激しい戦闘が展開している。政権軍は多数の戦死者を出しているようだが、報復の空爆や住民の拘束、家屋の破壊を行っている。政権軍兵士がPDFの捕虜を斬首している様子が、抵抗勢力のドローンで撮影された。カレン州では、戦闘の敗北後、司令官が更迭された。

▼バングラデシュの難民キャンプからボートで184人のロヒンギャがインドネシアのアチェに漂着。インドでは、難民キャンプをミャンマーとの国境フェンス付近に新設する動きがあり、ミャンマー軍の攻撃にさらされることが懸念される。

目   次

国内情勢

◆ヤンゴン在住の医師夫妻がコロナやクーデターの影響で精神疾患やトラウマに悩む市民にアートセラピーを提供するThe Room Art Clubを運営。通所者は絵を描いたりコーヒーを飲んだりと思い思いの時間を共有することで心の傷を癒す。クーデター後、ニーズが増加。

◆ラカイン州評議会の団体登録委員会は、新しく施行された団体登録法について28日、州内の市民団体を対象に罰則を中心に説明。その際、アラカン軍AAとその政治組織アラカン統一連盟ULAへの支援をこれ以上行わないよう忠告した。軍-AA間の戦闘は休止しているが緊張状態が続く。bbc.in/3JVCmRk

◆国民民主連盟NLD中央執行委員会は29日、軍評議会のNLDの政党登録抹消の発表に対し、軍の決定に正当性はなく国民と共に存続すると反発。国民の希望と利益を最優先すると述べた。 NLDの発表では、クーデター後、党員63人が殺害され、371人の自宅が接収され、1235人が拘束、党事務所120ヶ所が不法占拠された。

◆チン州ミンダッ、マトゥーピー、カンペレッ郡で、昨年12月より4ヶ月に渡り電話回線が遮断されている。住民は2日かけて国境を越え、回線の繋がるインド側で通話するしかない。周囲で起こっている戦闘や緊急事態についての情報も、数日間遅れて情報が到達するため、危険回避の妨げになっているという。

経済ビジネス

◆クーデター後の軍による人権侵害を理由に英マークス&スペンサーやユニクロほかがミャンマーでの調達や生産委託をやめ、撤退することを決めた。  倫理的貿易イニシアチブ(ETI)がミャンマーの人権侵害状況等に関する最新の評価を発表した後、衣料業界の撤退が相次いでいる。

軍事政権による国民・財産への攻撃

◆タイを拠点とするシャン民族人権団体によれば、シャン州南部ピンラウン郡及びペーコン郡で、今年1月から軍第66師団と第518歩兵大隊による重火器使用や空爆等で殺害された市民の数は33人。 軍評議会はカレンニー民族防衛隊KNDFの犯行だと主張。 現在も両郡で軍と地元防衛隊との間で激しい戦闘が継続。

◆マグェー地域サリン郡キンモンチョン村を28日、200人規模の軍部隊が襲撃。民家を焼いた。村内の全住宅数は130棟で、13棟を除いて全焼。軍による重火器使用もあった。住民600人が避難。 軍とサリン国民防衛隊との間で戦闘が起こった直後だった。

◆29日午後6時にザガイン地域アヤードー郡チュエーバガン村に軍を軍が襲撃し、住宅を焼き払った。住民は全員退避。現時点で負傷者が出たとの情報は入っていない。周辺で戦闘は起こっていなかった。

◆軍事政権軍が、ミャンマー北西部の軍事政権への抵抗勢力に対する軍事作戦を開始したため、Salingyi地域では1万人以上が避難している。

武装抵抗・PDF・戦闘

◆20日から23日カヤー州Demoso郡区の東で、軍事政権軍とPDF、KNDF、KA、KNPP等が激しく戦闘。90人以上の軍兵士が戦死、大量の武器が捕獲された。軍の報復空爆で、家屋100軒破壊。

◆東部カレン州コーカレイ郡で軍とカレン民族解放軍KNLA連合部隊との間で戦闘が激化。 軍の空爆によりコーカレイ市内の自宅にいた15歳の少年が死亡。50代の女性が負傷。 チョンドン市、ミャワディ市でも激しい戦闘が継続している。

◆カチン州と隣接するザガイン地域バマウ郡で軍と国民防衛隊PDFとの間で激しい戦闘が継続している。軍は戦闘機による空爆や住民の拘束を行っており、バマウ-インドー道路が無期限に閉鎖されている。

◆「国軍記念日」が開催された27日早朝、ロシアとの共同演習などが行われているネーピードーのエーラー航空基地に107mm迫撃砲が撃ち込まれた。また、レーウェー郡に拠点を置く複数軍軽歩兵大隊が、ドローンによる爆撃を受けた。市民防衛隊の合同部隊が「国軍記念日」への抗議のために実行したもの。

◆軍事政権は30日、ザガイン地方域Myaung郡区Swal Lwal O村にあるPDF基地を襲撃、少年2人を含む3人を捕らえて拷問、殺害した。政権軍兵士がうち1人を斬首している様子が、PDFのドローンに映っている。

◆軍事政権は、カレン州の司令官 Khin Hlaing 中将を解任した。最近、カレン民族解放軍(KNU の武装部門)が、タイ国境近くの軍事政権の前哨基地を急襲し、政権軍16人を殺害した。

国際関係

◆バングラデシュの難民キャンプをエンジン付きボートで脱出したロヒンギャ184人(うち90人が女性と子供)が27日、インドネシアのアチェ州東アチェ県に漂着した。 インドネシア外務省発表のデータによれば、昨年11月からの4ヶ月間にアチェに到着後、難民登録を行ったロヒンギャは918人にのぼる。

◆インド・マニプール州モレー郡内の村で暮らす避難民に対し26日、車両40台で来訪した州政府関係者や議員が、国境フェンス付近に5千人が生活できる臨時避難民キャンプを建設する計画があり、全員が当該キャンプに移動しなければならないと告げた。州政府閣僚による避難民支援委員会が発足した後の措置。

◆日本外務省、ミャンマー国軍に対し、政治プロセスからのNLDの排除を深刻に懸念、国家最高顧問を含むNLD幹部の即時解放、暴力の即時停止を強く求める外務報道官談話を発表。

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