10月も支援できました。

10月も、CDMに参加しているミャンマーの大学教員・職員へ、支援をすることができました。

5月にスタートし、以来、毎月、CDMに参加しているミャンマーの大学教員・職員への支援をしてきていますが、いつも、返事がくるまで落ち着けません。無事に届いているだろうか、捕まっていないだろうか、とても心配です。
幸い、10月の支援に、返事が届きました。

We would like to extend the appreciation certificate for your generous support.
Your strong and sustained support has been very vital in these very dark days.
Despite the difficulties, non-violent struggle has to continue to achieve our goals and we are very committed to this.

We wish all the Japanese friends good health, wealth and true happiness.

10月、ミャンマーをめぐって国際的に大きな動きがありました。

ASEANは、下旬に開催した首脳会議に、ミャンマー国軍総司令官ミンアウンフラインを出席させませんでした。「内政不干渉・全会一致」を原則としてきたASEANにとって異例のことです。
また、フランス元老院が全会一致でNUGを承認する決定を可決し、欧州議会はNUGおよびCRPHを合法的な政府と議会として受け入れることを決定しました。
米国国家安全保障問題担当の大統領補佐官がNUGのドゥワラシラー大統領代行およびジンマーアウン外相とオンライン会談を行い、チェコ共和国の首都プラハにNUGの駐在員事務所が開設されました。

国軍は、民族支配地域への大規模な掃討作戦を行っています。

国軍は、一方では、各地刑務所に収容していた5,634人の被拘禁者(反クーデター活動を行った容疑)を釈放しました。とはいえ、釈放したうち110人を即日、別の容疑で再逮捕・拘束し、新たに抗議活動参加者を逮捕しています。
さらに国軍は首脳会議が終わったタイミングで、ミャンマー北部の民族支配地域を制圧するクリアランス作戦を展開し、チン州の美しい山岳地帯の町サントランで2つのキリスト教教会を含む164軒の建物・家屋に重砲を発射して全焼させました。住民1万人は国軍の攻撃を避け、インド国境や周辺の村、ジャングルに逃げざるをえませんでした。
国軍の攻撃は、チン州の他の地域でも行われ、チン州以外のザガイン地方域、カレー州などでも、ヘリコプターや航空機による空爆、重火砲の使用、住居への放火、略奪、住民の拘束、暴行、殺害、レイプ、人間の盾など、人道に反する残虐行為が行われています。

クーデターに反対するミャンマー国民の、多様なたたかいが繰り広げられています。

国軍の攻撃に対して、従来から存在していた民族武装組織、あらたに結成された地元住民による人民防衛隊(PDF)が抵抗し、反撃を行っています。都市部でも、国軍の駐屯場所・施設や警察署、国軍経営の通信施設などでの爆弾の爆発、国軍への密告者の殺害などが起きています。こうした日々の 「戦果」 が独立系メディアのフェイスブックページなどを通じて報道されています。
都市部・農村部を問わず、クーデターに反対して全国で行われている非暴力の示威行動の様子を撮影した写真や動画も、毎日、報道されています。
しかし、本当のところ、実際にどのような状況になっているのかは、きわめて見えにくくなっています。

何が起きているのか、知ることがむずかしくなってきています。

国軍によるネット監視、スマホチェックが厳しく、反クーデターとみなされる投稿が見つかったら逮捕・拷問・長期拘留が待っています。また、国軍が大規模な作戦を実施しようとしている地域では、ネットが遮断され、情報が外に出にくくなっています。国軍へ反撃する側も、行動が国軍に察知されるので、安易な情報アップを控えるよう人々に要請しています。こうして、国軍への反対の声が聞こえにくい状態がつづいています。
いま、毎日、AAPPやNUG、国連、国際NGOや在ミャンマーの各国大使館からの発信、Mizzima、DVB TV News、Myanmar Now、BBC Burmese、RFA Burmese、VOA Burmese News、Chindwin News Agency、Shan Newsなどメディアのホームページやフェイスブックページ・ツイッター発信、民族武装組織のフェイスブック配信、そのほかミャンマーのさまざまなフェイスブックグループ、さらに、日本の報道や解説、いくつかの国のメディアなどを見ています。以前はフェイスブックやツイッターへのミャンマーからの個人の投稿もありましたが、いまはオリジナルの投稿は少なく、メディアの発信を再発信している場合がほとんどのようです。

私の目にする範囲、私が理解できる範囲でしかありませんが、ミャンマーでどんなことが起きているのかを知り、民主主義を求めるミャンマー国民を支援していきたいと思います。

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10月も支援できました。

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